乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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61ルアージュ

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王都の伯爵邸で伯父様方に挨拶をしたら歓待を受けたが、割りと無口な伯父が執務が楽になる、とサムズアップをかますのは何故ですか…!?

私が住む領地邸の管理は現在お祖父様が。
良いお年だからお手伝い出来る事が有れば勿論手伝うけれど、全権託す勢いは如何なものか。
にこにこされて嬉しそうなお顔は執務にですか?母似の顔ですか?

伯母様は小さい頃、侯爵邸でマナーを教えて下さった先生。
娘が欲しかったから嬉しいわ、と抱き着かれた。
母の名前を小声で呟いていたから、思い出されてしまったのだろうか

従兄弟はカラカラ笑いながら受け入れてくれた。
これで怒られる先が増えた、声に出すから直後、伯母に怒られていた。
趣味かも知れないと横目で見て放っておく

義兄も泊まって行かれ、領地へ向かうのを見送ってくれたので思い出に抱き締める。
次にお会いするのはまだ未定、もしかしたら義姉候補の方が側にいらっしゃってもおかしくない

「どうか、お身体だけはお労り下さいませ」

「お前もな。アンバード様に宜しく伝えてくれ」

つむじ辺りに軽く口づけ離れればお別れの合図だ

馬車を乗り込むステップのエスコートをされて後は侯爵邸の騎士団に任せる

年々、自営の騎士の人数が増えていると思っていたが自宅にライアット元伯爵が乗り込む事件が有って更に増えた

収入が安定しているから雇えるんだと褒め?られたぽいので良しとするけれど荷物含め3台の馬車や何人もの護衛騎士はやり過ぎですよ?


ルアージュ王都伯爵邸から先ずはエルグラムの領邸を目指し一旦、休憩がてら寄って一泊

王都伯爵邸と侯爵邸は元々、王家が侯爵預かりの地続きな場所を分断しているので割りと近く領地も隣な為、行き来しやすい。

5時間程で着く侯爵領の館で一泊し、朝に伯爵領から新たに護衛が迎えに来て出発する

王都よりも犯罪者が出易いからだそうだ。
伯爵領へ夕方には着く見込みでスケジュールも立てられ、口を挟む要素も見当たらない。

馬車の長い時間、長年ずっと一緒に居られた時間を愛しく思い出し、声をあげずひっそり涙を浮かべた

レンファラン・ルアージュ
それが明日からの名前になります。

学園に入るこれから3ヶ月間なのか、卒業するまでなのか、卒業したらまた変わるのかはまだ解りませんが、養女の私は伯父のルアージュ伯爵が引退しない限り貴族籍で居られる事、私がエルグラムから居なくなる事で義兄の身が少し身軽になる事だけは確定しました

義兄が学園の長期休みは侯爵邸に行っても良いそうなので学園に入る前、王都伯爵の家に移る頃に1度ご挨拶に伺うぐらいなら良いですよね、義兄様…。

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