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71側近とは
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傷物傷物と連呼され、項垂れる私の心中を察してか義兄様が隠すように更に引き寄せ、ときめいて良いのか傷心して良いのか感情が混乱する。
王太子教育をされたにも関わらず、自身が王になる道を自身で閉ざしかねないと感じた王子はこちらを気にする様子も無くお祖父様に詰めよっていた。
狭間の女官は狼狽えて口元を両手で押さえ、首だけは忙しく辺りを見渡して居たが動けずその場に縫い止められる
「先ず、そのお考え方が一つ。王たるものが、何か起こる度に全てを教えて貰おうとすれば、甘い汁を啜りたい貴族の傀儡になりかねませんからな」
グッと喉を鳴らす音が殿下から聴こえたがお祖父様は怒りで顔を赤くする姿にも怯まない
「しかし、それはアリストも同じだろう?アリストテレスにはクロフォードやルトランがあいつの望みを叶えている。なら私もレンファに叶えて貰うのが道理だ」
何故か私の名前が出て頭に?マークが浮かぶが頭上で軽くため息が漏れ、小さくにいさまと呟いたが義兄は冷たい視線で殿下を見据えた侭だ
「アリストテレスは自身で考え、それをやれと私達に言いますが出来ない事は私もルトランも断り、理由を聞けば納得してくれますよ」
「ベルナンディウス【第一】王子殿下、王家の長子として産まれた御身は全ての望みを周りに言えば叶えて貰えるのを当たり前に考えておりませんかな?」
お祖父様が諭すように問うと明らかに視線が狼狽え誰かに助けを求めていたが、この場に居る者から庇護の声は無い
女官だけは崩れ落ち床に座ってしまったが
「マーニャ夫人、貴女の息子が不幸にも早世され、殿下の側近を辞退せざる得ない事への懺悔の贖罪で殿下の側仕えをされてる事、同情を申し上げるが御子息が他界されたのは誰のせいでも有りますまい。それを責める者が可笑しい、貴女こそ労れるべきだとルファも随分、気にしていた」
「殿下には既に今この時間も代わりに仕事を任されているシルバーが居る上、その内にアンバード様の所のアッシュ・ルアージュが卒業後、ミカエリス殿下側近から移動し側近として着く予定でしたからね。アリストの側近で有る私達が移動すれば間者に見られてしまう事も有りますから」
1人しか居ない側近の件も王はきちんと考えていたと有っては二の句も告げないのか口を開けては閉ざす殿下と代わりに安堵か涙を浮かべ顔を上げる女官がいた
「レン、夫人は王妃殿下ご実家のアルカディア公爵家、公爵次男だった方に嫁がれた方だ。御子息が殿下と同じ歳で側近に選ばれて居たが、残念な事に流行り病でご主人ともに亡くされた」
成る程と頷く。
薬や医療が発達していても助からない事も大いにある。ましてこの時代は余り発達していない
良質な石鹸を格安で売って少しはマシになっては居たが、手洗いうがいの概念を日常として植え付けるにはまだ今も浸透はしていない
「殿下と歳の離れたアッシュが側近に選ばれそうなのは瞳を持っているからですか?」
元気溌剌の従兄弟は伯父や母と同じオレンジゴールドにオレンジの光を持つ蒼い瞳の持ち主でもある
「大体の理由はそうだ。瞳の保持者を保護する目的と、殿下の身を護る為に選ばれる」
「王家の影だからさ」
殿下の言葉にハッと顔を向けた
「か、げ…」
王太子教育をされたにも関わらず、自身が王になる道を自身で閉ざしかねないと感じた王子はこちらを気にする様子も無くお祖父様に詰めよっていた。
狭間の女官は狼狽えて口元を両手で押さえ、首だけは忙しく辺りを見渡して居たが動けずその場に縫い止められる
「先ず、そのお考え方が一つ。王たるものが、何か起こる度に全てを教えて貰おうとすれば、甘い汁を啜りたい貴族の傀儡になりかねませんからな」
グッと喉を鳴らす音が殿下から聴こえたがお祖父様は怒りで顔を赤くする姿にも怯まない
「しかし、それはアリストも同じだろう?アリストテレスにはクロフォードやルトランがあいつの望みを叶えている。なら私もレンファに叶えて貰うのが道理だ」
何故か私の名前が出て頭に?マークが浮かぶが頭上で軽くため息が漏れ、小さくにいさまと呟いたが義兄は冷たい視線で殿下を見据えた侭だ
「アリストテレスは自身で考え、それをやれと私達に言いますが出来ない事は私もルトランも断り、理由を聞けば納得してくれますよ」
「ベルナンディウス【第一】王子殿下、王家の長子として産まれた御身は全ての望みを周りに言えば叶えて貰えるのを当たり前に考えておりませんかな?」
お祖父様が諭すように問うと明らかに視線が狼狽え誰かに助けを求めていたが、この場に居る者から庇護の声は無い
女官だけは崩れ落ち床に座ってしまったが
「マーニャ夫人、貴女の息子が不幸にも早世され、殿下の側近を辞退せざる得ない事への懺悔の贖罪で殿下の側仕えをされてる事、同情を申し上げるが御子息が他界されたのは誰のせいでも有りますまい。それを責める者が可笑しい、貴女こそ労れるべきだとルファも随分、気にしていた」
「殿下には既に今この時間も代わりに仕事を任されているシルバーが居る上、その内にアンバード様の所のアッシュ・ルアージュが卒業後、ミカエリス殿下側近から移動し側近として着く予定でしたからね。アリストの側近で有る私達が移動すれば間者に見られてしまう事も有りますから」
1人しか居ない側近の件も王はきちんと考えていたと有っては二の句も告げないのか口を開けては閉ざす殿下と代わりに安堵か涙を浮かべ顔を上げる女官がいた
「レン、夫人は王妃殿下ご実家のアルカディア公爵家、公爵次男だった方に嫁がれた方だ。御子息が殿下と同じ歳で側近に選ばれて居たが、残念な事に流行り病でご主人ともに亡くされた」
成る程と頷く。
薬や医療が発達していても助からない事も大いにある。ましてこの時代は余り発達していない
良質な石鹸を格安で売って少しはマシになっては居たが、手洗いうがいの概念を日常として植え付けるにはまだ今も浸透はしていない
「殿下と歳の離れたアッシュが側近に選ばれそうなのは瞳を持っているからですか?」
元気溌剌の従兄弟は伯父や母と同じオレンジゴールドにオレンジの光を持つ蒼い瞳の持ち主でもある
「大体の理由はそうだ。瞳の保持者を保護する目的と、殿下の身を護る為に選ばれる」
「王家の影だからさ」
殿下の言葉にハッと顔を向けた
「か、げ…」
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