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●101 馬車
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たっぷりと美味しい食事を食べ、デザートは苺。
義兄様だけになった侯爵邸は改めてデザートは作らずシンプルにフルーツだけ出されるようだ
口に出して居ないのだが、ジェームスにデザート欲しいなら早目に来るって言ってくれと言われた。
文句は無いけれどシェフの作るデザートは美味しいから惜しい気持ちが見抜かれている
「じゃあそろそろ先に王宮に出勤するよ」
アイク義兄様にお礼を言うと何時も通り頭を撫でて侯爵邸を出られた
何でもカナデ様からの要望で、王宮のガーデンパーティーが開かれるらしい
王妃様が寝込まれ、カサンドラ様は執務はされてるが表立っては出られて居ないのを良い事に、勝手知ったる我が家とばかりに元側室予定のカナデ様はずいぶん自由に動かれている
お召し物もこの国で有名なデザイナーを呼んで新たにお作りになっているらしい
かつてエトワール王国にいらした時は憧れだけで買え無かったドレスが、今は呼び寄せて好きに買える喜びを解らないでも無いがフォーレットの皇家へ帰る荷物はかなり多そうだわ
ご実家の伯爵邸に帰られた元アンタロス男爵夫人は、今はドロシー様の居る修道院側の領地に住んでいらっしゃるらしいが、そんな事はお構い無しで既に親族が継いだ家にも行かれてから王宮へいらしたらしい
「姫のお誘いに合わせ、伯爵邸から王宮へ向かわれたのだろう。計られたまでは言わないが他国の側妃殿下がずいぶんとタイミング良く来訪されたとは思っていたんだ」
義兄様は当たり前のように執務室へ向かい私が運営する事業の書類を手早く渡されれば自ずと納品書やら必要な書類を纏めて行くのは当然で。
「ずいぶん乱暴な提案を受けたと伺って思わず引っぱたきに王宮へ参内しそうになりました」
「慰謝料、貰うのはお前の方だもんな」
「その言い分も良く解りませんが、何よりにっ、クロフォード様を軽んじ過ぎて腹立ちます」
唇を噛み締めつつ、改良した馬車の使用許可証にサインをして行く
辻馬車などもかなり改良されて、長時間乗る平民でも前より負担無く乗れる
領地内なら格安料金で利用出来るし、侯爵領から父様の子爵領までは値上がるが他の領地と比べたら10分の1ぐらいだ
代わりに辻馬車の御者にはエルグラム侯爵から固定の給金が支払われている
事業の展開が広がり働き手を増やしたい領地へ、働き口を探す人が通い易いシステムにした結果だが、ナタトリス子爵領地で羊毛を使ったクッションを作る為、通う人はそう居ない。
大体、移住されるので利用客は引っ越し、旅行、帰省の方が多いらしい
金額にすればナタトリス領まで2万くらい
それが他領なら距離も道のりも違いはあるが20万くらいは掛かる為、貴族以外は中々帰省も難しい様子。
ここと同じシステムにするのは各領主の賛同が無ければ難しい
領主もさまざまで自分達は乗り心地の良い馬車を望むが辻馬車などは従来のまま硬い板だけの所も多いのが悩ましい所だ
サインする手が一旦止まる
「これは…学園から馬車の新作依頼ですの?」
「ああ、ついでに見学と言う名で職業体験もお願いしたいんだ。女子生徒の中には次女三女の方がクッション作りを学びたいらしい」
かなりの人数希望でビックリしたけれどそれならばと頷く
これが拡散されて各地で乗り心地が良い馬車が増えた方が良い
義兄様だけになった侯爵邸は改めてデザートは作らずシンプルにフルーツだけ出されるようだ
口に出して居ないのだが、ジェームスにデザート欲しいなら早目に来るって言ってくれと言われた。
文句は無いけれどシェフの作るデザートは美味しいから惜しい気持ちが見抜かれている
「じゃあそろそろ先に王宮に出勤するよ」
アイク義兄様にお礼を言うと何時も通り頭を撫でて侯爵邸を出られた
何でもカナデ様からの要望で、王宮のガーデンパーティーが開かれるらしい
王妃様が寝込まれ、カサンドラ様は執務はされてるが表立っては出られて居ないのを良い事に、勝手知ったる我が家とばかりに元側室予定のカナデ様はずいぶん自由に動かれている
お召し物もこの国で有名なデザイナーを呼んで新たにお作りになっているらしい
かつてエトワール王国にいらした時は憧れだけで買え無かったドレスが、今は呼び寄せて好きに買える喜びを解らないでも無いがフォーレットの皇家へ帰る荷物はかなり多そうだわ
ご実家の伯爵邸に帰られた元アンタロス男爵夫人は、今はドロシー様の居る修道院側の領地に住んでいらっしゃるらしいが、そんな事はお構い無しで既に親族が継いだ家にも行かれてから王宮へいらしたらしい
「姫のお誘いに合わせ、伯爵邸から王宮へ向かわれたのだろう。計られたまでは言わないが他国の側妃殿下がずいぶんとタイミング良く来訪されたとは思っていたんだ」
義兄様は当たり前のように執務室へ向かい私が運営する事業の書類を手早く渡されれば自ずと納品書やら必要な書類を纏めて行くのは当然で。
「ずいぶん乱暴な提案を受けたと伺って思わず引っぱたきに王宮へ参内しそうになりました」
「慰謝料、貰うのはお前の方だもんな」
「その言い分も良く解りませんが、何よりにっ、クロフォード様を軽んじ過ぎて腹立ちます」
唇を噛み締めつつ、改良した馬車の使用許可証にサインをして行く
辻馬車などもかなり改良されて、長時間乗る平民でも前より負担無く乗れる
領地内なら格安料金で利用出来るし、侯爵領から父様の子爵領までは値上がるが他の領地と比べたら10分の1ぐらいだ
代わりに辻馬車の御者にはエルグラム侯爵から固定の給金が支払われている
事業の展開が広がり働き手を増やしたい領地へ、働き口を探す人が通い易いシステムにした結果だが、ナタトリス子爵領地で羊毛を使ったクッションを作る為、通う人はそう居ない。
大体、移住されるので利用客は引っ越し、旅行、帰省の方が多いらしい
金額にすればナタトリス領まで2万くらい
それが他領なら距離も道のりも違いはあるが20万くらいは掛かる為、貴族以外は中々帰省も難しい様子。
ここと同じシステムにするのは各領主の賛同が無ければ難しい
領主もさまざまで自分達は乗り心地の良い馬車を望むが辻馬車などは従来のまま硬い板だけの所も多いのが悩ましい所だ
サインする手が一旦止まる
「これは…学園から馬車の新作依頼ですの?」
「ああ、ついでに見学と言う名で職業体験もお願いしたいんだ。女子生徒の中には次女三女の方がクッション作りを学びたいらしい」
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