乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●104 蝶と花たち

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翌日、月曜日に学園へ行く途中の馬車でも義兄様には学園の行事が優先のようで、ガラスペン風のボールペン工房にも少し見学者を入れて良いかが最優先で確認され了承した

部品を作るのは見学だけで、組み立ては参加して貰えれば雰囲気は掴んで貰えるだろうし、これを真似て量産されたって良いのだ

思えば幼女の思い付きを良く許して作らせて下さったものだわ

「お前は覚えて居ないかも知れないが、うちに来て暫くは夜は泣いて怯えて毎晩、俺の布団に入って来て居たからな。慰めて話を聞いたら夫妻と俺の母上が亡くなるの解ってたのに止められなくてごめんなさいって泣いていたから、なんで知っていたのか聞いたら前世で見たの!と…」

色々な意味、状態飽和で思考停止した

幼い私!?何ちゃっかり義兄様の布団に潜っているの!グッジョブだけど記憶が、記憶が無いわ!!

もっ、たいないィィ

「そっそれで先日のお茶会で前世がと言っても驚かなかったのね」

「3歳までは胎内の記憶が有るとか言うだろう?似たようなものなのかと思って父上にも話しておいたから。後、思い付きだろうが、馬車の改良は役に立ちそうだったから反対する必要が無かったからな」

通りですんなり話が進む訳だ

元々、エルグラムは金銭にゆとりが有るのと侯爵の父が生きてくれた事で大人が直ぐに動く環境だった。
養女の心の傷が他に向けば程度だったのかも知れない事業が思いの外、上手く行ってしまったぽい

しかし、夜泣きしながら真っ直ぐ義兄の部屋に向かうとか本能が恐ろしい

驚いている内に学園に着けばやはり何時もより騒がしい気がする。

ちなみに今日から姫とリードナイト公子はガーデンパーティーまでお休みとの事

教室に入って真っ先にイルアから聞いた
「どうなっているのかしら?だって隣の国の側妃殿下主催のパーティーをしかも王宮の庭まで使ってされるなんて!」

確かに何も知らなければ違和感しか無い話だ

「落ちついてイルア。婚約者の方と一緒に参加するのでしょう?」

未だ内緒、と婚約者の方は聞いて居ない。
特に会いたい訳も無いがイルアに幸せになって欲しい

「勿論よ。デビューして居ない子も参加するし、学園卒業してもまだ独身なら参加を強制なんて可笑しいもの、ミクル姫様がいらしたらお話を伺いたかったのよ?でもパーティーまで休みだと先生に確認してもう何がなんやらよ?もっときちんと婚約者を紹介したかったわ」

クラスでは賑やかだが、衣装が作れ無いな事を嘆く声も聞こえた。皆、既製品を手直しして参加するようだ
イルアは侯爵令嬢らしく、未使用のパーティードレスに婚約者の差し色をハウスメイドが直してくれるらしい

若い令嬢に人気で割と安価で作るデザイナーも作る日数が短い期間で作れるデザイナーも老舗の高級ブティックのデザイナーも皆、王宮でカナデ様やミクル姫の為に新作を作って居ては新たに作るのは確かに難しいわ
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