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●108 縁と縁
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「成る程。だからミクル姫が絡んで来るのか。会った事の無いミカエリスをやたらと気に掛けていると思っていたけれど、それはソニア妃の子だからだけでは無かったと言う事か」
「はい。ですが、まさか自分の姉に取られたとはご存知無いのでしょう。カナデ様が何処までお話されているか、ですが」
「ドロシー嬢はもう我が国では貴族で居られない。兄上やミカエリスの事もだが沢山の子息を誘惑し、国を混乱に導き兼ねなかったのは王家として看過できない。修道院に居る間は生活の保証はするが、ベルの親権を主張したら即捕えられる」
「元男爵夫人は今はどちらへ?ドロシー様のいらっしゃる修道院近くに住んでいるのは伺いましたが生活はどうされてるのでしょうか?」
「修道院の有る街で領主の子に家庭教師をされてるよ。元々、家を継ぐ予定だった方だから問題無く教えていらっしゃるようだ」
「成る程。こう言っては何ですが家も家族も理不尽に失い、義理とは言えドロシー様との絆だけが救いなのかも知れませんね」
貴族に再婚は良く有るが、環境が良くない子女は我慢の連続で。
それでも平民から見たら、何もしなくともご飯を食べれているのだから羨ましい話なのだ
貴族は領地と領民を護るべく存在しているのだから、生活の恩恵を受けている以上は文句は言えない
特に学園卒業までは親の保護下で生活しているのだから尚更だ
本来継ぐ家が義理の姉たちの身代わりで継げず、姉の嫁ぎ先に代わりに嫁ぐ事。
そしてその姉の娘を我が子として育てる事
せめて旦那になった方が気持ちを寄せてくれたならともかく、ずっと姉に思いを寄せて婚家で過ごすのはどれほど心を削る生活なのか
ドロシー様との関係が良かったなら、それだけは救いになったに違いない
ここに来てカナデ様が国内に来ているからと、連絡を取って会いに行く事は私ならしないなと思う
「本当なら孫にも会わせたいが、流石にあそこまで分かりやすく兄上の血が出てしまうと野心の無い方でも難しく、ベルがもう少し成長するまでは待って貰っている」
「ベル様の身柄はどうされるのですか?」
「1年後にラーナと結婚したら母上付きになっているマーニャ夫人に預け、養子縁組をして貰う予定だ。アルカディア公爵家内の縁組に口を挟めるものは居ない」
アルカディア公爵元次男嫁たるマーニャ夫人、ベルナンディウス殿下に盲目的な仕え方をしていた姿を思い浮かべるが、小さい息子と旦那様を流行り病で無くし、女性1人で生活する為に王宮で暮らすのは簡単では無かったかも知れず息子が仕えるはずの殿下を全て肯定する事で気持ちを保って来た方。
義理の妹、マーニャ夫人に息子がした贖罪も含め、自身の側に置いた寛大な王妃様
擦れ違って大変な事態を起こしたけれど、どなたも仲違いをしていた訳では無かった
平民になった未亡人のマーニャ夫人が今更、元の家に戻れるはずも無いが、だからこそ養子を取ったのを公表する必要は無く、アルカディアと縁組に口を出される事も無い
住まいが王宮のままなら警備も安心だ
「はい。ですが、まさか自分の姉に取られたとはご存知無いのでしょう。カナデ様が何処までお話されているか、ですが」
「ドロシー嬢はもう我が国では貴族で居られない。兄上やミカエリスの事もだが沢山の子息を誘惑し、国を混乱に導き兼ねなかったのは王家として看過できない。修道院に居る間は生活の保証はするが、ベルの親権を主張したら即捕えられる」
「元男爵夫人は今はどちらへ?ドロシー様のいらっしゃる修道院近くに住んでいるのは伺いましたが生活はどうされてるのでしょうか?」
「修道院の有る街で領主の子に家庭教師をされてるよ。元々、家を継ぐ予定だった方だから問題無く教えていらっしゃるようだ」
「成る程。こう言っては何ですが家も家族も理不尽に失い、義理とは言えドロシー様との絆だけが救いなのかも知れませんね」
貴族に再婚は良く有るが、環境が良くない子女は我慢の連続で。
それでも平民から見たら、何もしなくともご飯を食べれているのだから羨ましい話なのだ
貴族は領地と領民を護るべく存在しているのだから、生活の恩恵を受けている以上は文句は言えない
特に学園卒業までは親の保護下で生活しているのだから尚更だ
本来継ぐ家が義理の姉たちの身代わりで継げず、姉の嫁ぎ先に代わりに嫁ぐ事。
そしてその姉の娘を我が子として育てる事
せめて旦那になった方が気持ちを寄せてくれたならともかく、ずっと姉に思いを寄せて婚家で過ごすのはどれほど心を削る生活なのか
ドロシー様との関係が良かったなら、それだけは救いになったに違いない
ここに来てカナデ様が国内に来ているからと、連絡を取って会いに行く事は私ならしないなと思う
「本当なら孫にも会わせたいが、流石にあそこまで分かりやすく兄上の血が出てしまうと野心の無い方でも難しく、ベルがもう少し成長するまでは待って貰っている」
「ベル様の身柄はどうされるのですか?」
「1年後にラーナと結婚したら母上付きになっているマーニャ夫人に預け、養子縁組をして貰う予定だ。アルカディア公爵家内の縁組に口を挟めるものは居ない」
アルカディア公爵元次男嫁たるマーニャ夫人、ベルナンディウス殿下に盲目的な仕え方をしていた姿を思い浮かべるが、小さい息子と旦那様を流行り病で無くし、女性1人で生活する為に王宮で暮らすのは簡単では無かったかも知れず息子が仕えるはずの殿下を全て肯定する事で気持ちを保って来た方。
義理の妹、マーニャ夫人に息子がした贖罪も含め、自身の側に置いた寛大な王妃様
擦れ違って大変な事態を起こしたけれど、どなたも仲違いをしていた訳では無かった
平民になった未亡人のマーニャ夫人が今更、元の家に戻れるはずも無いが、だからこそ養子を取ったのを公表する必要は無く、アルカディアと縁組に口を出される事も無い
住まいが王宮のままなら警備も安心だ
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