乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

文字の大きさ
109 / 202

●109 もう1人の従兄弟

しおりを挟む
ドロシー様のお子がベル様と言う名はベルナンディウス殿下から取られたらしい。
お二方とも私に関わられていた事、私が今も【カナデ様のご令嬢】に絡まれている事などからお話下さったそう。タイミング良く生徒会室へ赴く用も有って他言無用な話をしやすかったのも含め。
ついでにと今は市場が落ちついて来た石鹸、シャンプーコンディショナー、入浴剤部門の製造にもご令嬢2人程追加で働く事を追加された。

これはこちらのコスメブティックと併用しギフト部門のラッピングを王都でしている部屋も有るのでそちらへなら可能。まさか、侯爵領の館へ領主不在でお泊めは出来無い。
そんな事が可能なら義兄様狙いの令嬢で溢れてしまうわ

部屋を出る前にラーナ様にぎゅうと抱き締められ、柔らかなお身体から本当に良い薫りが鼻腔を駆け抜けて行く

「気を付けてね」

何に、は諸々。
カナデ側妃殿下、そしてミクル姫様の狙いがソニア妃殿下の名を使って義兄獲得ならば慰謝料その他、はね除けて見せましょう。

ラーナ様と顔を見合せお互い頷いて部屋を後にした。
義兄様、最終調整でまだ帰れないので図書館へ向かいます


「レンファ!」

図書館は別棟、続く吹き抜けの廊下はもう人の気配がほぼ無く静かに歩いていたら背後から声が掛かる

ゆっくり振り向き姿勢を正した

「ユーリお兄様、お久し振りです」

ナタトリス子爵家の従兄弟はクロフォード義兄様と同い年だが滅多に話掛けては来ない。
すれ違い様にお互い会釈をするぐらいだ

「お珍しいですわね、ユーリお兄様が話掛けていらっしゃるの」

「あんまり目立ちたくないからな。クロフォードが何時も一緒に居るし」

それは行き来だけだが教室に入ればイルアや他の令嬢も一緒だし、わざわざ話掛ける事が無ければそうだろうと頷いて肯定する

ユーリ.ナタトリス子爵令息は伯父似の物静かな令息だ
伯父と同じヘーゼルブラウンの髪は私と一緒なので一見、義兄様より兄弟に見えるだろうか
瞳はブルートルマリン、淡いブルーは伯父とお揃い。父もお揃いだったので従兄弟が成長すれば父の面影を追ってしまいそうです

「お隣のご令嬢は婚約者様でしょうか?」

控えにお隣に佇み、両手を前に添えお兄様と私を交互に見遣る赤髪にピンク色の瞳をお持ちのご令嬢は自身を訪ねられピンと背筋を伸ばされた

「そう。卒業したら我が家に嫁いでくれるスミレ.アンバーダー男爵令嬢だ。君とも従姉妹になるから紹介したくて」

ナタトリス子爵とルアージュ伯爵、エルグラム侯爵は領が地続きで仲は良いが、本当に血の繋がった親族は私のみ

後は伯爵領のお爺様が義理の息子にナタトリス子爵家と縁が有るぐらい(父だけど)

母方従兄弟のクロフォード義兄様と一緒の時に声掛けても本人達は気にしないのに義兄様に独身の女性が近付くとやんや言われ兼ねないし、なんなら紹介してくれと男女関わらず言われるからと普段距離を取っているそうだ

子爵家相手なら強気に出れる、良く有る事だけどふざけてるわ

「レンファもだよ?」

「はい?」

不思議顔で小首を傾げるとため息を付かれた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路

八代奏多
恋愛
 公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。  王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……  ……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~

岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。 「これからは自由に生きます」 そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、 「勝手にしろ」 と突き放した。

ヒロインだと言われましたが、人違いです!

みおな
恋愛
 目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。  って、ベタすぎなので勘弁してください。  しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。  私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

拝啓~私に婚約破棄を宣告した公爵様へ~

岡暁舟
恋愛
公爵様に宣言された婚約破棄……。あなたは正気ですか?そうですか。ならば、私も全力で行きましょう。全力で!!!

処理中です...