乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●110 お買い得らしい

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少し間を開き思考すれば確かに、とも思う。
私は侯爵家と血の繋がりがある現伯爵令嬢
しかし、今の所は婚約者も居ないので何れ平民になる予定だ

ただ、やはり縁は残る為、どなたかの貴族家に働かせて貰う事になった場合、平民でも侯爵へ連絡可能な平民になるし、伯爵にも連絡出来るお買い得な令嬢だった

そんな話を従兄弟にすれば違う、まず嫁に貰う方が早い。と否定されたが婚約破棄された傷物です、私

「商会の方もあんなに成功している妃殿下教育も受けた伯爵令嬢を、ただ雇うのは勿体無いだろう?」

「しかし、ユーリ兄様のお年なら既に婚約者がいらっしゃる方も多いでしょう?」

隣に佇むスミレ様が話の内容からか無意識に兄様の腕辺りを掴む。不安にさせてしまったのだろう

「大丈夫です、ユーリ兄様と伯父様は絶対に私をナタトリス家に嫁入りさせたりしませんから」

兄様も自分に矛先が向くのに驚かれた

「ごめんなさい。でも、ユーリがこんなに親しく女性徒とお話するの見た事が無くて。しかも、まさかあのエルグラム侯爵の義妹様だった方を呼び捨てだったのも驚いてしまって…」

普段、学園で話さない弊害が発生してる!?

「レンファは産まれた時からの付き合いだから、言い方を気にした事無かったな」

「親戚はレンファランかレンファですの。宜しければアンバーダー男爵令嬢様もそうお呼びくださいませ」

ご結婚されたらナタトリス子爵家の方になるので気楽に呼んで下さいと付け加えたら、困惑気では有ったけれど頷かれ、スミレと呼んで欲しいと小さめなお声が聞こえた

「クロフォード侯爵も今は同い年の学生同士とも有って、呼び捨てだったから気にならなかった。気遣わせてすまない」

ユーリ兄様が謝罪され納得された模様。

良かった、親族とはもう拗れたく有りません

「そうだ。アリアが随分、我が儘を言ってるようで申し訳ない、新品のドレスは領地の子爵家に帰れば有るのにわざわざ王都のルアージュ邸へお邪魔して借りたとか。学生寮に住んでいて余り会って居なかったとは言え、妹を止められなかった」

王都に家が無い学生貴族は専用の寮と寮母も住んでおり、同性なら使用人も住める為、生活には困らない

食事を寮母の方が作り従者が部屋へ運ぶか本人が取りに行くか、小さめながら食堂が有る為、そちらで食べれるらしい

通いで洗濯をする為の人も雇われ、部屋毎に洗われたそれは寮母さんから返却されるので子息が直接会う必要は無く、大浴場は学年関係無く入れる

そもそも大体が伯爵以下の子息同士。そこまで肩肘を張る事が無いらしい

そんな気楽な寮住まいの中、マナー教室に王都に来ている妹の事を知ったのは最近だったらしい

「母上からアリアがレンファに迷惑を掛けていると聞いてビックリして会いに行ったら高価なアクセサリーまで借り受けて…本当にすまなかった」

頭を下げられる兄様に私の方が動揺してしまう

「そんな、気にしないでください。今回は貸しただけですし、パーティーまでに日数も有りませんもの。子爵家に取りに行くのは大変ですし、新品を着たい気持ちは解りますわ」

「しかし、アクセサリーは買えば済むだろう。そんなに高価で無ければ、お金なら僕に言うか、ナタトリスまで請求して貰えば済む話だ」

やはり、あの宝石の価値に怒られたようだが、あのドレスには絶対これ!とキラキラした笑顔で借りて行った従姉妹だ。怒られても引かないだろう

「レンファの株をあげたい、と言われてしまった」
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