乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●113 王姉

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お祖母様ことエルシャ元姫のハンカチやドレスは、降嫁された後は侯爵家の桔梗紋と共に薔薇も刺繍されていた。

沢山作られたドレスは全て侯爵からの贈り物で、黄金の髪色に紫の刺繍が良く似合っていたとルファ様に伺っていたから、一部をリメイクし妃殿下教育時代に活用していたのは私だけれどまさかここに来てもそのリメイクを見るとは、と目を見張ったのだ

私のはこう言ってはなんだが、遺品整理とソニア様と懇意にしている教育係への圧力ぐらいなつもりだったのだが今日は沢山の貴族が居るガーデンパーティーだよ?と言いたい

キレイに着飾り、髪は横に流し片側だけ巻いてボリュームを持たせリボンはこれまた紫桔梗の花刺繍がされたリボン。ふわふわの碧色のリボン…義兄様が何を思って作らせたのか解らなくて怖かったが私の姿を見たら破顔されて馬車にエスコートされたので一瞬不安よりもプライスレスになってしまうのはヲタクの性かも知れない

「王家に借りが有るだろう?王に許可は得たので本日は好きに振る舞って良い」

「は?つまりあの憎らしい提案をかましたカナデ様に遠慮無く行けと?」

「断っても自分の都合に合わない事は耳に入らない、とても都合の良い方の様だからレンに失礼をして来た時に防御出来無いと困るだろう」

「私が先に失礼をしかねないとは思いませんの?侯爵辞めて婿に来いなんてまだ全然納得して居ないんですけれども」

馬車の中は他所様に聞こえないのを良い事に本音がだだ漏れなのを吹き出す義兄。怒ってます、と顔を膨らませる私の頬を鷲掴みすると息が漏れた
恥ずかしいから止めてと言ってるのに幼子のように頬を膨らませる私の顔を見るとどうしてもやってしまうらしい

これが、ずっと一緒に生活して来た家族ならではの遠慮の無さなら喜ぶべきなのかは悩み所だ

王宮の侯爵家専用スペースに馬車を停めて見慣れた道を沢山の貴族の方と進むが視線が痛たた

クロフォード侯爵は娘を持つ貴族に婚約させたい貴族の上位
私は第三王子殿下に婚約破棄(正しくは解消)された傷物としてお互い注目株出ある。私のは全く嬉しく無いが中には後妻で身請けを【してあげても良いと】考え、見ている方もいらっしゃる

こうなると大お祖母様の威光でも何でも使って回避しようとする義兄の判断は正しいのかも知れない

普通、エルグラム侯爵家華紋の桔梗だけで遠慮してくれそうだが中には話の通じない方も居るから

お茶会をして居た奥庭よりもずっと手前に有る薔薇のアーチを、ぐるりと色とりどりの薔薇が巡らされた会場には既に第二王子殿下とラーナ様の姿が、更にマルチネット公爵夫妻や王妃様の兄にあたるアルカディア公爵夫妻、そしてラーナ様の親に当たるルシュミール公爵夫妻と薔薇より華やか

ちょっと離れた所にルトラン公子と宣言通り金色のドレスを纏ったカルデナが、それはもうあの一角だけスポットライトでも浴びているのかと見間違う勢いで豪華絢爛の4文字しか浮かばなかった

まっ眩しっ
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