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●125 薄幸の美少女
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カナデ様の青醒めた顔より、遥かに顔色悪くいっそ白いまである俯きがちなのはミクル姫である
今日ずっと大人しくされていた所を見るともうカナデ様、側室降格の事を聞いて居たのだろうか
出自に関してはアニメを知ってるミクル姫自身は皇帝の息女だと疑う必要も無いが、それを証明出来るならそもそもこれほど髪色やら瞳やらに拘る必要は無い。
DNA鑑定、発明出来る知識が私に有ればとこんなに悔やむ事、有るかしら?
「銀彩の髪の子さえ、この子が産めば証明されるわ」
ぎんさい。初めて聞くがあちらの髪はそう呼ばれるらしい
カナデ様が唇を噛み締め立ち上がり、王宮内へミクル姫を連れ立って戻られて行った
フォーレット皇国の側妃殿下へ礼を尽くす意味でこの挨拶行事だ。
もう、フォーレットの側室で無くなるならばする意味を持たない
まして自身の不貞まで暴かれた以上、挨拶は却って侮られ兼ねないだろう。
この国の貴族の戸籍まで抜かれてるのは存じ上げて居ないだろうが、後は起死回生で王が本当に側室に召されれば、と言った所か。
幾ら惚れた相手でもあり得ない話だと思う。フォーレットに攻め入る口実を与えるし、戦争は回避したとてそれ相応の金銭や品を出さねばならない
そんなリスクを背負ってカナデ様を側室に迎えた所でカサンドラ様をフォーレットに差し出す訳には行かないが、あちらはこれ幸いと要求するだろう
ミクル姫様が銀髪の御子を産めばミクル様の身は安泰だが、この国で授かるまで居るには口実が必要だし、一応婚約者候補のリードナイト公子がいらっしゃる事も有る。
ずっと静かにカナデ様の背後に佇まれ、一緒に王宮に入られてしまった公子。すでに見えない相手へ視線を送った
「さて、仕切り直すのは皆様にお任せし、我々は帰るとしよう。さすがにこの後まで居座っては部が悪い」
義父様の鶴の一声で第二王子様が全ての貴族へパーティーの終了と食事会及びダンスをしたい皆様へオーケストラの生演奏を始めた。
未成年の子どもでも踊れる簡単なワルツが流れ、何が起こっていたか知らない貴族たちも楽し気に踊り出す
とにかく国中から参加だった為、私たちのやり取りは本当に一部の高位貴族ぐらいしか聞こえて居なかったと思われるが、噂が爆速で広がるのはやむ無し、36計逃げるに如かず。
囲まれ何かと絡まれては堪らないとばかりにこの場から離脱した
義兄様及び第二王子殿下もだ
ラーナ様は柔らかな笑みを浮かべ、若きルシュミール公爵夫妻と去られ、マルチネット公爵夫妻とカルデナはカサンドラ様に会いに向かわれた。
残るは海千山千を乗り越えたアルカディア公爵。王妃殿下のご実家だけに周りも容易くカナデ様の側室話で盛り上がり難く、この場を仕切るにはまさに適材適所だ
本日限り、王より謁見の許可が下りている事で余計に当主方の動きは迅速になった。
今日ずっと大人しくされていた所を見るともうカナデ様、側室降格の事を聞いて居たのだろうか
出自に関してはアニメを知ってるミクル姫自身は皇帝の息女だと疑う必要も無いが、それを証明出来るならそもそもこれほど髪色やら瞳やらに拘る必要は無い。
DNA鑑定、発明出来る知識が私に有ればとこんなに悔やむ事、有るかしら?
「銀彩の髪の子さえ、この子が産めば証明されるわ」
ぎんさい。初めて聞くがあちらの髪はそう呼ばれるらしい
カナデ様が唇を噛み締め立ち上がり、王宮内へミクル姫を連れ立って戻られて行った
フォーレット皇国の側妃殿下へ礼を尽くす意味でこの挨拶行事だ。
もう、フォーレットの側室で無くなるならばする意味を持たない
まして自身の不貞まで暴かれた以上、挨拶は却って侮られ兼ねないだろう。
この国の貴族の戸籍まで抜かれてるのは存じ上げて居ないだろうが、後は起死回生で王が本当に側室に召されれば、と言った所か。
幾ら惚れた相手でもあり得ない話だと思う。フォーレットに攻め入る口実を与えるし、戦争は回避したとてそれ相応の金銭や品を出さねばならない
そんなリスクを背負ってカナデ様を側室に迎えた所でカサンドラ様をフォーレットに差し出す訳には行かないが、あちらはこれ幸いと要求するだろう
ミクル姫様が銀髪の御子を産めばミクル様の身は安泰だが、この国で授かるまで居るには口実が必要だし、一応婚約者候補のリードナイト公子がいらっしゃる事も有る。
ずっと静かにカナデ様の背後に佇まれ、一緒に王宮に入られてしまった公子。すでに見えない相手へ視線を送った
「さて、仕切り直すのは皆様にお任せし、我々は帰るとしよう。さすがにこの後まで居座っては部が悪い」
義父様の鶴の一声で第二王子様が全ての貴族へパーティーの終了と食事会及びダンスをしたい皆様へオーケストラの生演奏を始めた。
未成年の子どもでも踊れる簡単なワルツが流れ、何が起こっていたか知らない貴族たちも楽し気に踊り出す
とにかく国中から参加だった為、私たちのやり取りは本当に一部の高位貴族ぐらいしか聞こえて居なかったと思われるが、噂が爆速で広がるのはやむ無し、36計逃げるに如かず。
囲まれ何かと絡まれては堪らないとばかりにこの場から離脱した
義兄様及び第二王子殿下もだ
ラーナ様は柔らかな笑みを浮かべ、若きルシュミール公爵夫妻と去られ、マルチネット公爵夫妻とカルデナはカサンドラ様に会いに向かわれた。
残るは海千山千を乗り越えたアルカディア公爵。王妃殿下のご実家だけに周りも容易くカナデ様の側室話で盛り上がり難く、この場を仕切るにはまさに適材適所だ
本日限り、王より謁見の許可が下りている事で余計に当主方の動きは迅速になった。
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