乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●135 大逆転は突然に

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突然現れた従兄弟兼義弟は、自身と同じオレンジゴールド髪のクロフォード義兄様よりも金に近く色合いがアリストテレス第二王子殿下に似ている為、あからさまな関係者過ぎて姫様も息を飲んだ

ベルナンディウス第一王子殿下が望まれた金髪碧眼の自身の影になる予定だった側近候補。
一度でも姿を見た後なら影になる側近が居ない等は絶対言わなかっただろう

「初めまして、フォーレット皇国から遠いエトワール王国へようこそ。この家の次男、アッシュ.ルアージュと申します。そして先ほどの要望ですが先ず、姫が輿入れされたとして、立場上は大切にされてもクロ兄様に愛されません、兄様はレンファしか見てませんので」

邪気の欠片も無く一刀両断だが、こいつはいきなり何を言っているのだろうか。まるで好意が恋愛に間違われる言い回しではないか。義兄様が私を大切にして下さるのは唯一残された『家族』だからだ
家は変わっても血が繋がらなくても妹を見る目にはら変わらないのに

真っ赤に染まった顔を隠すように俯いてクロフォード義兄様に顔を向けれ無くなってしまった。貴重な一時なのだ、ヲタ活させてよ!

「それに他国の姫様が侯爵家は有り得ませんよ。精々公爵、この国で適齢期はアルカディアのルトラン公子ぐらい?か、王家のアリストテレス殿下なら王太子になれば奥さん2人は持てますから現実的にはそちらでしょ。侯爵夫人になって家政を回すのは並大抵の覚悟じゃ出来ないって良く王姉の大祖母ちゃんが言ってた、らしいですよ」

にこにこ寝惚け顔を濡れたタオルで拭き取るアイク義兄様、上に羽織る物を持って来させるお義母様と忙しないルアージュ家を余所にだって先ずこの国の貴族名、全部言えます?と突っ込む義弟に姫はえっ。だって、を繰り返した

「まさかドレスや宝飾品を買ってパーティーやお茶会に出てれば良いとでも?それも社交の一環として大切ですけど姫からこの国の侯爵夫人に降嫁されたら、もう今と雲泥の差で扱いが変わりますよ、当然。勿論、最初は多少は忖度して貰えるでしょうけど姫自身がその後の付き合いを築き上げれ無ければ侯爵家は衰退しますよ、大袈裟じゃなく」

綺麗だけでちやほやされるのは娘時代のみ。どの家だって嫁に入ったばかりの時は失敗もするし忖度もされる

これは現代のOLさんもバイトを始めたばかりの学生さんもきっと心当りが有ると思う。
姫様が前世幾つだったか分からないがアッシュが現実を叩き付ける度にそう言えば若い人が入ると、等を呟き出していた

年々、失敗は許されないから実力を付けて自分の失敗は自分でリカバリーよ!と前世の姉も言っていたのが今、過るのは何故かしら
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