乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●144 続々平凡な【アリア】

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ルアージュ家に着いて先ず軽い軽食が出されホッとした
ルアージュの皆様も食事を取る前に退出していたからお腹空いてたみたい。
夕飯が出来上がるまでの我慢を覚悟していたのは私だけじゃない、少なくともお兄様は同じね。
あからさまにホッとした表情を為さっているもの。

美男な親族は王子様と似た色で。1人黒っぽい髪のアイク兄様も落ち着いた風貌で格好良いし、弟のアッシュ兄様は本当に見た目がキラキラしている。
滅多に表に出ないアッシュ兄様は初めて見掛けたアリストテレス王子様に少し似ていて来年、学園へ通われたら直ぐ、女性徒に囲まれてしまうに違いないわ

それも有って顔を知ってる親戚のよしみでレンファ姉様に『婚約者』として紹介をしてくれないかと思っていたの

アイク兄様はちょっと歳が離れているのとアッシュ兄様がルアージュ家を継いだら平民になってしまうので父様は渋っていた。
けれど、本当はアイク兄様は本当の父親がマイヤミ国に居て、もし帰ると言ったらもう会えなくなる可能性が高いから嫌なんだって母様にこっそり聞いてしまったわ

ちょっと可愛い父様の思いにクスッと笑いも溢れてしまう

エルグラム侯爵は身分が高過ぎるし、姉様と従姉妹じゃなかったら縁が無かった人。
歳より早く地位を継いだから?凄く大人っぽくて落ち着いているのが怖いくらいで少しだけ苦手
でも婚約者になったら変わるかも知れない!そんな淡い期待を持つのは仕方無いじゃない?姉様には優しい眼差しを見せているのだから。

王宮帰りにルアージュ家へ寄れば当たり前の様にいらっしゃるエルグラム侯爵、クロフォード様はルアージュのおじ様も父様も気さくながら丁寧な扱いで若いながら受け継いだ地位に見合う落ち着きだった
そして、何より侯爵はずっと姉様を見ているの、誰よりも大切そうに。

この方ともし婚約したら自分よりも姉様を優先されてしまうに違い無く、下手に婚約の打診をしなくて良かったと思わざる得なかった

アッシュ兄様に至ってはアイク兄様から離れ無い子どもだもの、あのジョージ様の様にサッと助けてくれる処か自分がアイク兄様に助けて貰う気かしら?と冷めた目で見てしまったわ

顔は良いのに勿体無いわね?だから婚約者も出来ないのよ。

なんて心の中で呟いた次の日、まさかあのフォーレットのお姫様が現れて次々に出た暗い王家皇家の闇!

王子様に万が一の為に近くに居る同じ色の影武者はそれだけで身の危険が有る上、叔母様が襲われたのが偶然では無く『瞳』のせい、つまりエルグラム侯爵もアッシュ兄様もそこに居るだけで狙われかねない、って何!?

姉様は巻き込まれた叔父様の事に気付いて、私ぐらいの歳の時に家に謝罪に来て居たらしい

私が既に寝てる夜に来てた日、まさかそんな話をしていたなんて。
だから余計に皆、凄く素敵なのに簡単に婚約者を作れ無くて、だから私も婚約者候補として紹介もして貰えなかったんだって解ったの

また襲われたら、父様も母様もそんな事、考えて私の為にダメだって言ってた。
姉様も、きっと私が紹介をして欲しいのを匂わせた手紙に気付いて違う話題にしていたのだと、やっと解ったの。

色々聞きすぎてパンクしそうだった。帰り際、涙が溢し謝る事しか出来なかった…
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