乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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○152 頭がパンクしました

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プシュッと脳内が破裂音を出して警告してくる。完全なキャパオーバーで脳内処理が追い付かない

それを察したのか気まずそうに紅茶のカップを持つ義兄ことクロフォード様。空で困惑気だ

「一旦、この話は置いて食事にしよう。今日はレンの好物ばかり用意させたから」

「食後にダンスも、して下さい。カサンドラ様を祝う日だから楽しい思い出欲しいの」

ほぼ表情筋が変わらない、怖いと学園で評される義兄の優しさを享受出来るのは義妹だった私の特権。
苦笑ながら承諾するクロフォード侯爵のこんな顔を見たら全員落ちるに決まってるから今は未だ誰にも知られないで。

半分祈り、半分呪い

暗い心内を知るのは私とこの屋敷を支える皆だけ。

今も甦るお父様、お母様の殺された思い出。何も出来無い無力な自分、それはこの義兄の中にも存在するのだ

この歳まで無事に成長出来たのは敢えて見逃されていたのかも知れず、背筋がゾッとした

王家、王城内に押し込む事はしないだろう。やるなら戦争に発展しかねない

そんなまやかしの伝承、嘘だって何故解らないのか、解ってもすがりたい何かが有るのか?

前世も人魚を食べれば不老不死、そんな朧気な記憶が有るから不老不死とまで行かなくとも不老長寿が憧れなのかも知れないわ

カサンドラ様の祝賀を祝い、各国からの使者は3日間滞在予定で。
その中で外交をし、行商もここぞと売り込みに来ている

それからポツポツと要人を先頭に帰路へ着く。
この国を経由し、これを機に他の国へ向かうも良し。関税は特に設けて居ないのは大陸が5つしか無い為だ
皆で手を取り合いましょう、と言うのが根底に有る

皆、笑顔の中で狙われ第一位の私、二位のクロフォード侯爵は屋敷内で大人しくしてて欲しいと王家の要望も有り、ひたすらジェームスが大量の書類の束を毎日用意してくれた…えっ気晴らし、よね?

ラッキーみたいな良い顔してるの気のせいでしょ?

まぁ、寝ても覚めても義兄様の側に居れるのは有難い

簡易なワンピースでひたすら書類を裁さばいていたら、城から遊びに来た王子様に遭遇したり(憐れみの眼差しを向けられた)
遊びに来たアッシュ(とアイク義兄様)に爆笑されたり

私、まだ十代だからお肌に影響無いだけでは。と、焦ってエイジングケアの化粧水作りを始めたわ

アリストテレス第二王子殿下の置き土産でサラッと仮婚約の書類が有ったから、思わず作り掛けの化粧水を溢してしまったのはご愛嬌です

唯一の朗報としてカサンドラ様が表に公表された事に寄り、隠されていた王妃殿下の体調の回復も合わせて発表され、今回の外交もカサンドラ様と一緒に成されているそうだ

本当に良かった

カサンドラ様の必要性をアピールすべく回復後はずっと部屋で執務されていた王妃様、エイジングケア化粧水出来たら直ぐ、贈りますね。
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