乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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○155 悪役令嬢?してみました

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どうしたものかと軽く空を見上げると1人の令嬢に頬を叩かれビックリして眼を見開いた

「どうして傷物令嬢が生徒会室にまで入れるの?図々しいわ」

ランティス侯爵令嬢とバリアル伯爵令嬢を筆頭に恐らく編入したばかりの一年生の令嬢が十数人

見慣れ無い顔、胸のリボンタイが同じカラーだが中には違う学年の人も数人居る

「それは私が来年度、生徒会候補だからですね、ランティス侯爵令嬢」

「何故!?もうエルグラム侯爵から護って頂く時期は過ぎた筈よ!今は伯爵令嬢に過ぎない傷物の貴女が近くに侍るなんて失礼だと思わないの?」

周りからそうだそうだとヤジ。指揮者でもいるのかと思う程、揃っている

ランティス嬢は何時も義兄様の近くに私が居ると憎々し気に見て来る筆頭だが、編入したばかりの令嬢を巻き込むのは頂けない。

きっと親に交友を深めよと芳しく無い財政を財布を逆さにしても送り出されたばかりだからだ

そんな今まで子羊の真綿で包まれ社交界からも離れていた令嬢が、侯爵家令嬢の誘いを断れる筈も無い

軽く溜め息を付き、私は右手でフルスイングした。

パァンと鳴り響く張った頬はピンと張り若々しい。苦労知らずで蝶よ花よと大切に磨かれた肌はたちまち朱に染まる

一瞬唖然呆然とする周りを私は緩やかに睥睨した。

悪役令嬢降臨です

「お黙りなさい。ただ、元義妹だから側に居るとでも思ってらして?私の影口だけに飽き足らず、まだ何も知らない令嬢方まで巻き込むなんて無知にも程が有りましてよ」

怯む令嬢と困惑する令嬢が多い中、バリアル伯爵令嬢がランティス嬢の肩を抱き締めながら吼える

「うるさいわ!同じ伯爵令嬢でも私は生粋の伯爵家に産まれた令嬢、元平民が同じ土俵に立ったいると思わないで!父に言えば貴女なんて学園にも通えなく出来るのよ!!」

成る程とビクッと肩を揺らす令嬢方を見て察する。『これ』に付き合わせる為、同じ様な事を言っていたのだろう

「元平民は有っているので否定しませんが、血は平民では有りませんよ?貴女のお父様が私を、ルアージュ伯爵家を裁く?どんな訴えをしたら叶うのかしらね?」

出来るだけ悪役っぽく不遜に笑ってみせた。普段絶対、見せない私の振る舞いに動揺が瞼の下辺り、ピクついてますよバリアル嬢

「私の実母がルアージュと知っての物言いでして?それにエルグラム侯爵家、クロフォード侯爵とは血縁関係ですのよ?ご存知の通り『侯爵』と仲も良好。私を傷付けたのを知れば絶対、許しませんわ。あのフォーレットの姫様に肩を少し揺らされただけで大激怒でしたの」

にっこり微笑む私と姫と聞いてざわめく周囲に青褪めるランティス嬢。

ガクガクと足元が震えてますが、今更過ぎますよ?
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