156 / 202
○156 悪役令嬢かも知れないです
しおりを挟む
「お母様がルアージュだなんて知りませんでした」
「平民だと伺ってました」
後ろの令嬢が何名かは謝罪しながら頭を下げる
ルアージュに養子に出された平民の娘、そう聞かされていたのでしょう
「父親が平民なんでしょう」
そう、呟く上級生の新入生達。歳上な為か謝りたく無いのが有り有りと顔に出て居ます
「いえ、父も貴族ですよ?ナタトリス子爵家の次男で母と結婚し、平民になりましたが貴族の血は変わりませんわ」
にこやかに微笑む。扇が有ればほーほっほと高笑いをしてみせる処だった。
悪役令嬢ぽいし
「な、そうでしたか」
大体が子爵、男爵令嬢の為、子爵筆頭ナタトリスの名でもざわめきが溢れる。付き合いの有る家は冷や汗が心なしか見えた
ナタトリスに支援やら業務提携やらして貰って何とか喰い繋いでいる家も有りますからね~
泳ぐ瞳の多さに内心苦笑が絶えない
「元子爵に元伯爵令嬢だからなんだと言うの!うちなんかね!!」
「バリアル伯爵家はソニア側妃殿下のご実家で有り、カナデ.フォーレット側妃殿下のご実家ですもの、ね?」
にこやかにバリアル嬢を見遣ると2人の名がスラスラ出て来て驚いたのか、一瞬豆鉄砲を喰らった顔からにやにやと胸を張り出した
正直、張るだけで胸が揺れるのは羨ましい…
「そうよ!うちは2人も妃殿下を輩出しているの!そんじょそこらの伯爵家とは違うのよ!」
「確かに、元男爵家のバリアル家が伯爵家に上がったのはソニア側妃殿下が王家に嫁がれた功績で爵位を賜わったのは王家始まって初の事です。基本、公爵家から王妃殿下、側妃殿下が選ばれる上、良くて伯爵家からと妃殿下教育に掛かる費用の金額の多さから言われてますもの」
リアルな話をすれば家が余り裕福で無ければマナー教室に通うのも出来ず、妃殿下教育は夢のまた夢である
先ず、幼い頃から自宅でマナーを教わっている高位貴族が数年掛けて習うのが妃殿下教育だからだ。更にカサンドラ様の様に王太子妃殿下教育になると勉学も増える。今、ラーナ様が受けている教育だ
この国の貴族の家、当主名、産地の特色などを妃殿下教育で学び各国で伝わる共通語(日本でも英語を習うが、それと同じだ)そして外交を担う王妃王太子妃ともなれば当然、各国独自の言語やマナー、何に強いか特産やら商業やらを学ばねば話にならない
ソニア妃殿下は共通語まで。カナデ妃殿下は妃殿下教育の成果で各国の言語もある程度は出来ていたと言う。
一介の男爵令嬢が王族に2人も。と知れた昨今、多くの子爵、男爵家令嬢に憧れの家がバリアル家で有る。
男爵令嬢でも王族になれる、実家も伯爵家になれるのは宝くじに当たる確率より低いからだ
そして対の様に夢見がちな令嬢が憧れるのが我がルアージュ家、母を知っていれば平民になってでも純愛に身を投じた王族の血を引く令嬢で、母を知らぬ令嬢からもルアージュと言えば王族が降嫁された侯爵家と同じ血を引く家だからだ。
この国に姫が早々誕生せず、降嫁されても公爵家。
手の届かない高嶺の花が、侯爵より更に自分たちに近い伯爵家にも血が継がれたと身近に感じる分、憧れられる家。
そこへ養子となって入った私は異分子扱いで傷物、元平民が憧れに近付いたとやっかまれるのも直接、言って来ないと反論出来なかった。
けれど、こうして不満を口を大にして1人の令嬢を囲む卑怯者たちには私だって負けませんわ
「平民だと伺ってました」
後ろの令嬢が何名かは謝罪しながら頭を下げる
ルアージュに養子に出された平民の娘、そう聞かされていたのでしょう
「父親が平民なんでしょう」
そう、呟く上級生の新入生達。歳上な為か謝りたく無いのが有り有りと顔に出て居ます
「いえ、父も貴族ですよ?ナタトリス子爵家の次男で母と結婚し、平民になりましたが貴族の血は変わりませんわ」
にこやかに微笑む。扇が有ればほーほっほと高笑いをしてみせる処だった。
悪役令嬢ぽいし
「な、そうでしたか」
大体が子爵、男爵令嬢の為、子爵筆頭ナタトリスの名でもざわめきが溢れる。付き合いの有る家は冷や汗が心なしか見えた
ナタトリスに支援やら業務提携やらして貰って何とか喰い繋いでいる家も有りますからね~
泳ぐ瞳の多さに内心苦笑が絶えない
「元子爵に元伯爵令嬢だからなんだと言うの!うちなんかね!!」
「バリアル伯爵家はソニア側妃殿下のご実家で有り、カナデ.フォーレット側妃殿下のご実家ですもの、ね?」
にこやかにバリアル嬢を見遣ると2人の名がスラスラ出て来て驚いたのか、一瞬豆鉄砲を喰らった顔からにやにやと胸を張り出した
正直、張るだけで胸が揺れるのは羨ましい…
「そうよ!うちは2人も妃殿下を輩出しているの!そんじょそこらの伯爵家とは違うのよ!」
「確かに、元男爵家のバリアル家が伯爵家に上がったのはソニア側妃殿下が王家に嫁がれた功績で爵位を賜わったのは王家始まって初の事です。基本、公爵家から王妃殿下、側妃殿下が選ばれる上、良くて伯爵家からと妃殿下教育に掛かる費用の金額の多さから言われてますもの」
リアルな話をすれば家が余り裕福で無ければマナー教室に通うのも出来ず、妃殿下教育は夢のまた夢である
先ず、幼い頃から自宅でマナーを教わっている高位貴族が数年掛けて習うのが妃殿下教育だからだ。更にカサンドラ様の様に王太子妃殿下教育になると勉学も増える。今、ラーナ様が受けている教育だ
この国の貴族の家、当主名、産地の特色などを妃殿下教育で学び各国で伝わる共通語(日本でも英語を習うが、それと同じだ)そして外交を担う王妃王太子妃ともなれば当然、各国独自の言語やマナー、何に強いか特産やら商業やらを学ばねば話にならない
ソニア妃殿下は共通語まで。カナデ妃殿下は妃殿下教育の成果で各国の言語もある程度は出来ていたと言う。
一介の男爵令嬢が王族に2人も。と知れた昨今、多くの子爵、男爵家令嬢に憧れの家がバリアル家で有る。
男爵令嬢でも王族になれる、実家も伯爵家になれるのは宝くじに当たる確率より低いからだ
そして対の様に夢見がちな令嬢が憧れるのが我がルアージュ家、母を知っていれば平民になってでも純愛に身を投じた王族の血を引く令嬢で、母を知らぬ令嬢からもルアージュと言えば王族が降嫁された侯爵家と同じ血を引く家だからだ。
この国に姫が早々誕生せず、降嫁されても公爵家。
手の届かない高嶺の花が、侯爵より更に自分たちに近い伯爵家にも血が継がれたと身近に感じる分、憧れられる家。
そこへ養子となって入った私は異分子扱いで傷物、元平民が憧れに近付いたとやっかまれるのも直接、言って来ないと反論出来なかった。
けれど、こうして不満を口を大にして1人の令嬢を囲む卑怯者たちには私だって負けませんわ
121
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~
岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。
「これからは自由に生きます」
そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、
「勝手にしろ」
と突き放した。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる