乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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◯157 悪役令嬢とは?

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私の父がナタトリス子爵と知って撃沈した上級生のリボンタイの令嬢も口々に謝罪を述べた。人付き合いの大切さを知る一瞬である

文句言う前にちゃんと自分で調べてから口に出して良いか精査しないと足元掬われる事も有りますよね

何となく同調して合わせるのはどうでも良いか、良い内容の場合だけ。貴族なら自分の身は自分で守らないと手ぐすね引いて地の底へ沈められる事も多々有るのだから

さて、とバリアル嬢を見据える。正直、絡んで来なければ私からは何もするつもりは無かったが、こうして正面切って喧嘩を売るなら買わねばなるまい。

ランティス侯爵令嬢はフレデリカ.ルアージュが母と知って、更にミクル姫ですら私に何かすれば許されないのだと聞き、動揺で瞳は虚ろになっている。流石に侯爵令嬢として気付いたのだろう。 

「バリアル伯爵家は間も無く本来の跡継ぎへ渡されますよ?その時も貴女は同じ様に笑えますか?」

私の一言で周囲がざわめくが当人はキョトンと不思議顔になった。

「どう言う事ですか?ルアージュ令嬢」

最初から後ろで静かに静観して居た令嬢が手を挙げた

「バリアル伯爵、言え男爵家はそもそも跡継ぎは3女のソフィア.バリアル男爵令嬢に決まっていました。そして夫人の死後、後妻に入った夫人の連れ子がカナデ様とソニア様でしたが、色々有ってソニア様が本来嫁ぐはずのアンタロス男爵家へソフィア様が嫁ぎ、男爵家の跡継ぎが居なくなったバリアル家は男爵の弟家族を跡継ぎに。バリアル元男爵は前から有る男爵領地へ住み、弟家族は伯爵領を新たに賜わって、その地の領を経営されていましたが、それがそもそも間違いでした。何故ならバリアル男爵は本来ソフィア様のお母様が跡継ぎだからです。父親は仮で預かり、ソフィア様成人の居り、返す予定だったのです」

「えっ大伯父様が男爵だって聞いてたのに!」

「でも貴女のお祖父様が3男なのはご存知でしょう?長男が男爵家を継いでますよね?…バリアル女男爵に親族が居なかったので見逃されていた所は有るでしょうが、アンタロス男爵が亡くなり夫人だったソフィア様がフリーになった以上、ソフィア様の申し立てに従い、バリアル家は正当な血を引くソフィア様へ帰還されますよ」

「なっ今更!ひどいわソフィアおば様」

「先ず男爵だった父親にはソフィア様の母親殺しの嫌疑が有り、それに貴女のお祖父様も関わって居るのだとしたら全然ひどく無いでしょう。いわゆる乗っ取りの疑いです。又、未成年で権限の無いソフィア様への虐待や強制の数々は既に証拠や証言が。理不尽な生活に耐えたソフィア様の方がよっぽどひどい事を長年強いられてましたよ?貴女も随分、男爵夫人に対し格下扱いをされていたとか、同情出来ませんわ」

「母親同士が同級生だからつい甘えてしまった部分は有るけど、でもだからって追い出すなんてひどいわ!ソニア様と急に帰って来られても困るから元の男爵領へ行って貰っただけなのに!」

「追い出した自覚は有ったのね」

溜め息混じりに呟きを洩らした。
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