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◯168 令嬢バトル2
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「家族の為に働きたい気持ちは尊重しますが私の時もでしたけれど、下位の者へ高圧的に怒鳴る方を私だったら雇いません。働いてる方の中に平民の方も多いですからね、怒鳴って人にやらせるだけで自分は踏ん反り返って給料だけ貰う、なんて事になったら最悪ですもの」
「なっそんな事、しませんわ」
「そうよ、実際見て無いのに空想だけで言わないで!」
ご友人がフォローなのか喰って掛かるのを気まずそうに宥めている
「今、まさにしているじゃないですか?それにスミレ様がナタトリス子爵家へ嫁ぐからこそ仕事をされるのが分かりませんの?」
「??」
「ナタトリス子爵家は貴女の父親の実家だから、ですのね」
泣き腫らしたランティス嬢が顔を上げた。やはり侯爵令嬢だけに理解は早い、やり方さえ間違わねば義兄じゃなくても良い御縁が有っただろうに勿体ない方だ
「そうです。エルグラム侯爵家、ルアージュ伯爵家、そしてナタトリス子爵家は領地が北に繋がっていますが、つまり良く採れる食材や、羊の養育なども気候の似ている地域なだけに同じな物が多く、私の起こした事業の一部は各家で受け持って頂いたので」
「雇い、主側になるのねアンバーダー様が」
「えっえっ」
動揺する令嬢とポカーンと口を開いたままの令嬢にスミレ様はにっこり微笑えまれた
「ナタトリス子爵夫人となり、ユーリを支えるのに私はレンファ様みたいに執務の手伝いは出来ませんから」
「執務!?」
当主以外の女性貴族が領地を統べる為に毎日送られる書類まみれの執務室に入る事は余り無く、良くて当主の居る時に顔を出したり逆に呼び出しを受けた時ぐらいしか入る事は無い。
それが一般常識だったので驚くのも無理は無いと肩を軽く竦ませた
まして今はまだ学生の令嬢、執務室で指にタコが出来る程、書類と日々格闘している。その判断一つに領地の民の生活が掛かり、資産運用のミス一つでどれだけ打撃が有るか言っても中々伝わらないだろう
「確かに働いたお金はスミレ様個人の物、それをご実家に送ろうがユーリ兄様が良いと言ってるなら構わないでしょう」
「ユーリは資金援助も提案してくれたのです、でも私は働きたかったから。勿論、子爵夫人としてもゆっくりお義母様に教えて貰えればと思っているわ」
「アリアが学生の間は子爵の引き継ぎはしないと言っていましたもの。是非、スミレ様には参加して貰いたいわ」
お子様が出来たら無理無くで。とは心の中だけで呟いておきます、センシティブ発言はお口チャックです
「あっあの私は…」
漸くスミレ様が働く事は、少なくともスミレ様が辞退したとしても自分たちに回る話では無いと気付いたよう。裕福で無い男爵家だと下に見て脅して雇用枠を譲り受けようとは図々しいにも程がある
「なっそんな事、しませんわ」
「そうよ、実際見て無いのに空想だけで言わないで!」
ご友人がフォローなのか喰って掛かるのを気まずそうに宥めている
「今、まさにしているじゃないですか?それにスミレ様がナタトリス子爵家へ嫁ぐからこそ仕事をされるのが分かりませんの?」
「??」
「ナタトリス子爵家は貴女の父親の実家だから、ですのね」
泣き腫らしたランティス嬢が顔を上げた。やはり侯爵令嬢だけに理解は早い、やり方さえ間違わねば義兄じゃなくても良い御縁が有っただろうに勿体ない方だ
「そうです。エルグラム侯爵家、ルアージュ伯爵家、そしてナタトリス子爵家は領地が北に繋がっていますが、つまり良く採れる食材や、羊の養育なども気候の似ている地域なだけに同じな物が多く、私の起こした事業の一部は各家で受け持って頂いたので」
「雇い、主側になるのねアンバーダー様が」
「えっえっ」
動揺する令嬢とポカーンと口を開いたままの令嬢にスミレ様はにっこり微笑えまれた
「ナタトリス子爵夫人となり、ユーリを支えるのに私はレンファ様みたいに執務の手伝いは出来ませんから」
「執務!?」
当主以外の女性貴族が領地を統べる為に毎日送られる書類まみれの執務室に入る事は余り無く、良くて当主の居る時に顔を出したり逆に呼び出しを受けた時ぐらいしか入る事は無い。
それが一般常識だったので驚くのも無理は無いと肩を軽く竦ませた
まして今はまだ学生の令嬢、執務室で指にタコが出来る程、書類と日々格闘している。その判断一つに領地の民の生活が掛かり、資産運用のミス一つでどれだけ打撃が有るか言っても中々伝わらないだろう
「確かに働いたお金はスミレ様個人の物、それをご実家に送ろうがユーリ兄様が良いと言ってるなら構わないでしょう」
「ユーリは資金援助も提案してくれたのです、でも私は働きたかったから。勿論、子爵夫人としてもゆっくりお義母様に教えて貰えればと思っているわ」
「アリアが学生の間は子爵の引き継ぎはしないと言っていましたもの。是非、スミレ様には参加して貰いたいわ」
お子様が出来たら無理無くで。とは心の中だけで呟いておきます、センシティブ発言はお口チャックです
「あっあの私は…」
漸くスミレ様が働く事は、少なくともスミレ様が辞退したとしても自分たちに回る話では無いと気付いたよう。裕福で無い男爵家だと下に見て脅して雇用枠を譲り受けようとは図々しいにも程がある
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