180 / 202
◯180 会談(対決)
しおりを挟む
「「は、じめ、ま、して」」
拙いエトワール語で挨拶するのは各国の代表で。男女2人の後ろには20人程の他国籍と思われる人たちが立っている
2人の脇に居るのは通訳と男性側に技術職の博士、女性側に職人の親方らしいが、博士は無表情で見定めているような眼差しを。親方はあからさまに、こちらを見下すように嘲笑って心証が悪い
『ようこそ、エルグラム侯爵家へ。領内に居る方は全てお越しなのかしら?私はご存知の方もいらっしゃるでしょうが、レンファラン.ルアージュと申しますの』
敢えて共通語にする事でエトワール語を知らない人達も理解出来た人は頷く
恐らく貴族は代表者と数人で、後の人達はキョロキョロと興味深く辺りを伺い、たまに部屋の家具や装飾品に手を伸ばしては自国の人に止められていた。
席はトーマスが別館の仕事場からパイプ椅子を持って来させ入学式のように座って貰う様に促していたが従うのは老人だけだった
代表者はエマとランディとだけ名乗り、部屋中を囲むように立って居る使用人と自兵の数に警戒を滲ませるように視線を彷徨わせた
まぁ、使用人合わせて40人は居ますものね…
ロビーの続き間で40畳以上は有るが、それでも部屋が狭く見える程だ
『この人数でわざわざ国を超えてエルグラム侯爵領までお越しなのですもの、要件を承りましてよ?』
《エマ様、是非馬車の設計図を貰って下さいや!》
《バルガ、それは性急過ぎる。特許が有る以上、先ずは製作現場の見学から望むべきだわ》
〘ランディ殿、開発事業部を拡大するチャンスです、安定して石鹸を我が国に仕入れるルートを是非。それとうちの奴らを職人として雇わせたい〙
〘…確かに。石鹸は高く無いが販売そのものが少ないからな〙
馬車の様に滅多に買われ無い物と違い、他の製品全てに個数制限掛けているのは前世と違い量産出来ないから。
王都のショップと違い、領内のショップで購入にはそれでも+で何か付けたりしている。前世で某白猫さんのショップに付いてたオマケが大好きだったから
他領、他国の方も常識的な数個単位は領内のショップで買えるが、それだけでは足りず自国で量産する為に彼らはわざわざ来て、ここで作り方を覚える為にこれだけ連れて来たのだろうが、一方的な要望を当たり前に押し通そうとする姿に国の性質の違いは有れど私は思わず苦笑を溢した。
主張はともかく、お互いの国を尊重する態度は外交に必要だ。例え相手が十代半ばの小娘だとしても。教わる側の態度、求める側のマナーは最低限必要だろうに、と。
拙いエトワール語で挨拶するのは各国の代表で。男女2人の後ろには20人程の他国籍と思われる人たちが立っている
2人の脇に居るのは通訳と男性側に技術職の博士、女性側に職人の親方らしいが、博士は無表情で見定めているような眼差しを。親方はあからさまに、こちらを見下すように嘲笑って心証が悪い
『ようこそ、エルグラム侯爵家へ。領内に居る方は全てお越しなのかしら?私はご存知の方もいらっしゃるでしょうが、レンファラン.ルアージュと申しますの』
敢えて共通語にする事でエトワール語を知らない人達も理解出来た人は頷く
恐らく貴族は代表者と数人で、後の人達はキョロキョロと興味深く辺りを伺い、たまに部屋の家具や装飾品に手を伸ばしては自国の人に止められていた。
席はトーマスが別館の仕事場からパイプ椅子を持って来させ入学式のように座って貰う様に促していたが従うのは老人だけだった
代表者はエマとランディとだけ名乗り、部屋中を囲むように立って居る使用人と自兵の数に警戒を滲ませるように視線を彷徨わせた
まぁ、使用人合わせて40人は居ますものね…
ロビーの続き間で40畳以上は有るが、それでも部屋が狭く見える程だ
『この人数でわざわざ国を超えてエルグラム侯爵領までお越しなのですもの、要件を承りましてよ?』
《エマ様、是非馬車の設計図を貰って下さいや!》
《バルガ、それは性急過ぎる。特許が有る以上、先ずは製作現場の見学から望むべきだわ》
〘ランディ殿、開発事業部を拡大するチャンスです、安定して石鹸を我が国に仕入れるルートを是非。それとうちの奴らを職人として雇わせたい〙
〘…確かに。石鹸は高く無いが販売そのものが少ないからな〙
馬車の様に滅多に買われ無い物と違い、他の製品全てに個数制限掛けているのは前世と違い量産出来ないから。
王都のショップと違い、領内のショップで購入にはそれでも+で何か付けたりしている。前世で某白猫さんのショップに付いてたオマケが大好きだったから
他領、他国の方も常識的な数個単位は領内のショップで買えるが、それだけでは足りず自国で量産する為に彼らはわざわざ来て、ここで作り方を覚える為にこれだけ連れて来たのだろうが、一方的な要望を当たり前に押し通そうとする姿に国の性質の違いは有れど私は思わず苦笑を溢した。
主張はともかく、お互いの国を尊重する態度は外交に必要だ。例え相手が十代半ばの小娘だとしても。教わる側の態度、求める側のマナーは最低限必要だろうに、と。
109
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~
岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。
「これからは自由に生きます」
そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、
「勝手にしろ」
と突き放した。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる