乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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◯181 カレイドから華麗に行かせて頂きますわ

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フッと軽く息を吐き、勢い良く扇子を広げ口元を覆う

『【どちらも】却下ですわね』

共通語でバッサリ切り捨てれば全員驚いた顔で見詰めて来たのたが、座っている私を立っている人からは見えずに押し寄せて来る。

当然、護衛騎士に止められ部屋からは数々の自国語の怒号が響いた

《先ず、カレイドの方、馬車の設計図を見せろ?貴方、我が国に戦争でも仕掛けるおつもりかしら?》

カレイド語にどよめきが響くが領を預ける執事が話せて何故、私が話せないと思ったのかの方が私からしたら不思議である

《戦争なんて大袈裟です!》

エマと呼ばれた代表者に私は軽く肩を竦めた

《本来なら国家間での取り引き、及び売買契約になる話でしょう?それに直接、領内まで来訪してから2週間程、大分好きにされていたようですわね?》

ビクッとエマの肩が揺れる

《税を払う必要が無い旅行者だと主張しながら、幾度も馬車の製作現場へ働かせろ、見学させろと乗り込んだ、と。間違いないわね?トーマス》

《はい、レンファランお嬢様。カレイド語が分からないからと呼び出され、その度に仲裁に入りましたが、かなり激しく暴言を…そこの方がされまして》

バルガと呼ばれていた職人へトーマスが優雅に指先を向けた

手のひらで示されたバルガは不快そうに眉間に皺を寄せる

《証拠がねぇだろッ!俺はなんもしてねぇ》

この世界では録音、録画機能を持つ機械が無くて割と証言のみでまかり通る。故に嘘を吐く事は想定内では有るが、基本が女児向けな為にアニメでもご都合主義と言うかバレたら素直に認める人が多い中、証人が複数居るのにバルガは珍しく認めないタイプの様だ。

私は敢えて目を細めて彼を見詰めた

まだ若そうな男性だが筋肉隆々で恐らく力こそ正義、怒鳴る様に声を張り上げ威嚇すれば力の弱い女性や幼子を好きに出来るとでも考えていそうだ、と偏見100%だが感じる。

エルグラムの職人は物作りに妥協は無い為に製作物に対し、熱く語り合う事は有れど怒鳴る事が無い為に有る意味、珍しいタイプだが貴族のオヤジには良く居るので私は涼しい顔で嘲笑った。

《何がおかしい!!》

《エトワールの紙幣が無いからと言って商品を店から力づくで持って行き、あまつさえ食材を畑から直接堂々と盗み暴言を吐いたのに何も、とは。しかも、金を払って欲しければ働かせろ、それも指導者として、とまで恥じらいも無く宣った割に全て無かった事にするとは都合良い頭ですわね?》

《!馬鹿にすんなよ、小娘が!》

バルガが拳を振り挙げた所でエマと呼ばれていた女性がバルガの頬を振つ。パーンと小気味良い張る音に言葉は分からないだろうランディ達も動揺が隠せず後退りしていた
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