乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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◯182 わがままは自国でして下さいませ

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《そんな恥ずかしい真似を良くも!…申し訳有りません、被害額の補償は勿論、被害似遭われた方へ謝罪を必ず致します》

エマはそう言って丁寧にカーテシーをする。俯き加減で表情からは悔恨が滲んでいなくも無いが!私は苦笑するに留めた

《エマ様!?何故そんな事まで、貴女はカレイドの公爵令嬢なのだ!たかが、伯爵令嬢如き相手に頭を下げる必要なんて無い!!》

そうだそうだと若いメンバーを中心に賛同の怒声に瞳を細めた

《たかが伯爵令嬢と…そう侮っていらっしゃるぐらいなら、たかが伯爵令嬢の作る馬車などお気に止めず、御自国でお好きになされば宜しい》

扇子をピシャリと閉じた音に反応したのか、親方は私をジロリ睨む

《エマ様は公爵令嬢でしたのね?この件はクララ公女殿下はご存知ですの?》

《なぜ、クララ様を!?》

《今、同じ学園に通ってますから。先日もお会いしましたが、私は生徒会役員として公女殿下のサポートもしてましてよ?》

《そんな!確かに公女殿下が此方へ留学されてるのは知ってましたが、アイザス公爵の名だったのに!!》

辺りはざわめき、バルガは状況が掴めず口を閉ざした

《一般にはそうですね、クラハ.アイザス公爵令嬢として名乗られてます。そう言えばアイザス公爵令嬢はもう1人いらっしゃいましたね?》

にこりとエマ公爵令嬢を見詰めた

本当のクララ公女殿下は25歳。カレイドの貴族家はそこまで詳しく無いが此方へ外交、交流を担当する上位貴族にアイザス公爵の名は有り、ご挨拶する機会に2人娘が居るがどちらもまだ独身だと言っていたのだ。

その内の下の娘がクラハ、18歳の令嬢であちらの学校は卒業されているが、こちらの国を学びたいと言う名目で公女殿下にお名を貸し出した。

《父様と直接…ルアージュ伯爵令嬢。貴女、何者ですの?》

エマ嬢の呟きは一瞬静まり返った室内に良く響いた

背筋は伸ばしているものの明らかに面白がって見ているのは執事を始め、使用人たちだけだった

みんな~?

《それは一旦、後にしましょう。先ず、馬車の件ですがこちらの責任者の態度は我が国ではちょっと看過致しかねますので。一度、自国に帰られて我が国を学ばれ、再度王家を通しての話し合いとしますね》

これは確認では無く決定事項だ。これが領地が違えど、うちの国の話ならまだ話合う余地は有るが他国の人が自己の価値観やら風習やらで領地の人が我慢せざる得ない状況は頂けない

郷に入れば、と言うでは無いか。
後、適当に覚えて知ったかぶりで作られても人体に影響するのだから責任も取れないし。

こちらの馬車の不具合は自動車だったら急にエンジンが爆発する、みたいな感覚だ。

なるべく良い物を作った事への特許、責任者の名前なのだから
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