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◯188 帰国帰国
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アイク義兄様の身分が知れた事でマイヤミの民は勿論、カレイドの民も顔色悪く震えていた
『では、そう言う事で両国ともお帰り下さいませ。次は自国の外交官と先ず王家へ交渉でお願いしますわ』
共通語で伝えれば、アイク義兄様の顔色を伺っていた両国民は顔色は悪いまま顔を上げた。
その中でもバルガだけは顰めっ面を隠しもせずに睨んでいたが、ふと思い付いた様に私に近付いて来る
《あんた、俺の嫁にしても良いぜ》
急な申し出に何を言われたのか分からず頭にハテナマークが浮かぶ。理解出来ない私をバルガは了承と判断したのか勝ち誇った笑みを浮かべていたが、エマ嬢が慌てて止めているのが耳に入らないのかしら?
《…何を仰っているのか、分かりませんわ》
《あんたがちょっと前にここの王子様に婚約破棄された令嬢だったのを思い出したわ。この国は傷物令嬢を後妻とか格下のジジイにやるんだろ?俺はこう見えて元侯爵家の出だし、まだ未婚の20代。条件としては悪くない筈だ、まぁもうちょい育ってからのが好みだけどな》
ピキッと脳内で神経が刻まれる音が聴こえた。あろうことかバルガは私の胸元を見て言いやがりましたよ
扇子を握る手が強く、壊れる兆しの音を立てている。もう片手で何故か私から距離を置こうとするアイク義兄様の袖を掴んだわ
《バルガのばか…いや、案外良い案かも…》
止めていたエマ嬢も思案する様に言葉が無くなるが、それは"カレイドに"良い案なだけだろう
どこまでも自分の都合の押し付けに辟易する
砂を噛んだ顔を隠しもせずバルガ、エマ嬢を見比べ深く溜息を吐く。
《私、確かにミカエリス王子と婚約"解消"をしましたけれど既に新しく婚約者は居りましてよ?》
防波堤と言う名の婚約者、がね。
《ろくな相手じゃねぇだろ?婚約を止めれば良い》
《バルガ、それは言い過ぎるわ。ですが、レンファラン様さえ良ければ
我が国は何時でも歓迎しましてよ》
普通、婚約破棄なり解消なりされるとバルガの言う通り、後妻なりになりがちだ。それは貴族令嬢側に瑕疵が無くても一般的に傷物扱いされるから。
散々されたからこそ言い分は分からなくも無いが、エマ嬢からこれで上手く行けば侯爵と縁が、なども聞こえ私も渋面になるしか無い
『ろくな相手じゃない、なら国経由でご自身で相手の方に伝えては?』
敢えての共通語なのはマイヤミにも無駄に2度と縁談持って来ないで欲しいから。
他国は特に私が商売をしている商品が目当てだ、そしてその縁談話を潰す為にした婚約なのだから…
『どう言う意味?まるで相手の方と私が会える程の方と捉えてしまう発言ですわ。…私、一応公爵令嬢なので自国ではそうそう会える令嬢では無くてよ?』
ちょっとだけエマ嬢の琴線に触れたらしい。
確かに男爵、子爵クラス…なんなら伯爵当主でも早々会えない深層の令嬢なのだろう
クロフォード様目当てだとしても本当に良く、ここまで遠い地へ足を運んだものだと逆に感心すら覚えるもの
『レンファランお嬢様の婚約者はアリストテレス.エトワール王太子でいらっしゃいます』
ずっと姿を見せて居なかったジェームズが一言、一斉に響く悲鳴が耳を刺した。
『では、そう言う事で両国ともお帰り下さいませ。次は自国の外交官と先ず王家へ交渉でお願いしますわ』
共通語で伝えれば、アイク義兄様の顔色を伺っていた両国民は顔色は悪いまま顔を上げた。
その中でもバルガだけは顰めっ面を隠しもせずに睨んでいたが、ふと思い付いた様に私に近付いて来る
《あんた、俺の嫁にしても良いぜ》
急な申し出に何を言われたのか分からず頭にハテナマークが浮かぶ。理解出来ない私をバルガは了承と判断したのか勝ち誇った笑みを浮かべていたが、エマ嬢が慌てて止めているのが耳に入らないのかしら?
《…何を仰っているのか、分かりませんわ》
《あんたがちょっと前にここの王子様に婚約破棄された令嬢だったのを思い出したわ。この国は傷物令嬢を後妻とか格下のジジイにやるんだろ?俺はこう見えて元侯爵家の出だし、まだ未婚の20代。条件としては悪くない筈だ、まぁもうちょい育ってからのが好みだけどな》
ピキッと脳内で神経が刻まれる音が聴こえた。あろうことかバルガは私の胸元を見て言いやがりましたよ
扇子を握る手が強く、壊れる兆しの音を立てている。もう片手で何故か私から距離を置こうとするアイク義兄様の袖を掴んだわ
《バルガのばか…いや、案外良い案かも…》
止めていたエマ嬢も思案する様に言葉が無くなるが、それは"カレイドに"良い案なだけだろう
どこまでも自分の都合の押し付けに辟易する
砂を噛んだ顔を隠しもせずバルガ、エマ嬢を見比べ深く溜息を吐く。
《私、確かにミカエリス王子と婚約"解消"をしましたけれど既に新しく婚約者は居りましてよ?》
防波堤と言う名の婚約者、がね。
《ろくな相手じゃねぇだろ?婚約を止めれば良い》
《バルガ、それは言い過ぎるわ。ですが、レンファラン様さえ良ければ
我が国は何時でも歓迎しましてよ》
普通、婚約破棄なり解消なりされるとバルガの言う通り、後妻なりになりがちだ。それは貴族令嬢側に瑕疵が無くても一般的に傷物扱いされるから。
散々されたからこそ言い分は分からなくも無いが、エマ嬢からこれで上手く行けば侯爵と縁が、なども聞こえ私も渋面になるしか無い
『ろくな相手じゃない、なら国経由でご自身で相手の方に伝えては?』
敢えての共通語なのはマイヤミにも無駄に2度と縁談持って来ないで欲しいから。
他国は特に私が商売をしている商品が目当てだ、そしてその縁談話を潰す為にした婚約なのだから…
『どう言う意味?まるで相手の方と私が会える程の方と捉えてしまう発言ですわ。…私、一応公爵令嬢なので自国ではそうそう会える令嬢では無くてよ?』
ちょっとだけエマ嬢の琴線に触れたらしい。
確かに男爵、子爵クラス…なんなら伯爵当主でも早々会えない深層の令嬢なのだろう
クロフォード様目当てだとしても本当に良く、ここまで遠い地へ足を運んだものだと逆に感心すら覚えるもの
『レンファランお嬢様の婚約者はアリストテレス.エトワール王太子でいらっしゃいます』
ずっと姿を見せて居なかったジェームズが一言、一斉に響く悲鳴が耳を刺した。
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