192 / 202
◯192 頼りがいしか無い
しおりを挟む
私がアリストテレス王子の婚約者だと知ってエマ嬢はかなり混乱した様子
公爵令嬢だから圧倒的優位だと思っていたら一応、準王族扱いになる令嬢だったと知って驚かれている、と言った所かしら?
アイザス公爵は当然ご存知だけれど、わざわざ未婚の娘に他国の王族の婚約話はされて居なかったのかも。
私は様子があからさまに可笑しいエマ嬢を見て小さく首を傾げた
しかし、小刻みに震える彼女に目が言ってもう片方を見逃し、気が付くとバルガは私の3歩先まで詰め寄っていたのだ。
気付いた時は既に手を伸ばせば捕まる!!
目前、瞬間にアイク義兄様が肩を後ろに引いて抱える様に護ってくれた
そしてジェームズの杖の先から仕込み針が飛び出てバルガの喉元に、キュララが鞭で足を拘束、ピナは素早く私とバルガの間に入り正拳突きの構え、メリッサはバルガの背後から首に軽く爪を食い込ませていた
壁中に配置した護衛騎士も一斉に剣を抜刀し、両国全ての民から張り詰めた息を飲む自体となった
軽く目をパチパチと瞬かせ、バルガも不味いと感じたのか身体を引く
《わっわざとじゃない!なんかするつもりじゃないんだ!ただ、本当に奇跡の瞳か見たかった、だけで》
良く見たら、普通のメイドな筈のアンナやメイリンたちもフォークやナイフを取り出し臨戦体勢になっていてちょっとだけ微笑ましい
《その奇跡の瞳、発祥はこの国出身の吟遊詩人から出た"ただの御伽話"だろう》
アイク義兄様の声に驚いて、顔を上げる
抱き止められていて上向きになった
淑女からかなり外れた所作は赦して欲しい。
それだけ、驚いたのだ
「アイク義兄様、それは本当?」
《本当だよ、クロフォードとずっと調べていたんだ。吟遊詩人が5大陸を巡り自身の作った物語を紡ぎ、当たり前だが誰もがただの夢物語として流していた。信じたのは偶々、丁度似た様な事例が有り、祈りと信仰の強いカレイドだけだった》
《本当に我が国で在った?》
バルガの呟きでエマ嬢が思い出した様に顔を上げた
《かなり昔にクララから聞いた事が有ったわ。私が聴いたのは病死では無いし、恋人では無く妻の話で。…確か息子を溺愛する母親が毒の入った食事を与え、軽く仮死状態になった妻を本当に亡くなったと思い込み、葬式を上げる前にお別れで彼女の好きな花を口に入れたらその花が薬で蘇った、とか何とか》
薬では無く花で死者は蘇らないだろう。生き返るタイミングか、神の采配か、はたまた逆に口に含んだのが毒で反応が出たのか。
綺麗な花には毒が有る、主に根や茎辺りに。で、有れば毒素さえ抜けば前世でエルダーフラワー等は身体に良いお茶として嗜む事も可能だった。
毒と薬は表裏一体と良く言うし
何が真実かは分からないが、前世も検査薬も無い時代、口にするのに勇気が要るものだって最初に誰かが試したから食べられたり飲めたりしたのだ
元がアニメの為に最初から食材もガスも水道も困らないこの世界でも、まだまだ口にして良い物か分からないものも多いのかも知れない。
公爵令嬢だから圧倒的優位だと思っていたら一応、準王族扱いになる令嬢だったと知って驚かれている、と言った所かしら?
アイザス公爵は当然ご存知だけれど、わざわざ未婚の娘に他国の王族の婚約話はされて居なかったのかも。
私は様子があからさまに可笑しいエマ嬢を見て小さく首を傾げた
しかし、小刻みに震える彼女に目が言ってもう片方を見逃し、気が付くとバルガは私の3歩先まで詰め寄っていたのだ。
気付いた時は既に手を伸ばせば捕まる!!
目前、瞬間にアイク義兄様が肩を後ろに引いて抱える様に護ってくれた
そしてジェームズの杖の先から仕込み針が飛び出てバルガの喉元に、キュララが鞭で足を拘束、ピナは素早く私とバルガの間に入り正拳突きの構え、メリッサはバルガの背後から首に軽く爪を食い込ませていた
壁中に配置した護衛騎士も一斉に剣を抜刀し、両国全ての民から張り詰めた息を飲む自体となった
軽く目をパチパチと瞬かせ、バルガも不味いと感じたのか身体を引く
《わっわざとじゃない!なんかするつもりじゃないんだ!ただ、本当に奇跡の瞳か見たかった、だけで》
良く見たら、普通のメイドな筈のアンナやメイリンたちもフォークやナイフを取り出し臨戦体勢になっていてちょっとだけ微笑ましい
《その奇跡の瞳、発祥はこの国出身の吟遊詩人から出た"ただの御伽話"だろう》
アイク義兄様の声に驚いて、顔を上げる
抱き止められていて上向きになった
淑女からかなり外れた所作は赦して欲しい。
それだけ、驚いたのだ
「アイク義兄様、それは本当?」
《本当だよ、クロフォードとずっと調べていたんだ。吟遊詩人が5大陸を巡り自身の作った物語を紡ぎ、当たり前だが誰もがただの夢物語として流していた。信じたのは偶々、丁度似た様な事例が有り、祈りと信仰の強いカレイドだけだった》
《本当に我が国で在った?》
バルガの呟きでエマ嬢が思い出した様に顔を上げた
《かなり昔にクララから聞いた事が有ったわ。私が聴いたのは病死では無いし、恋人では無く妻の話で。…確か息子を溺愛する母親が毒の入った食事を与え、軽く仮死状態になった妻を本当に亡くなったと思い込み、葬式を上げる前にお別れで彼女の好きな花を口に入れたらその花が薬で蘇った、とか何とか》
薬では無く花で死者は蘇らないだろう。生き返るタイミングか、神の采配か、はたまた逆に口に含んだのが毒で反応が出たのか。
綺麗な花には毒が有る、主に根や茎辺りに。で、有れば毒素さえ抜けば前世でエルダーフラワー等は身体に良いお茶として嗜む事も可能だった。
毒と薬は表裏一体と良く言うし
何が真実かは分からないが、前世も検査薬も無い時代、口にするのに勇気が要るものだって最初に誰かが試したから食べられたり飲めたりしたのだ
元がアニメの為に最初から食材もガスも水道も困らないこの世界でも、まだまだ口にして良い物か分からないものも多いのかも知れない。
120
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~
岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。
「これからは自由に生きます」
そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、
「勝手にしろ」
と突き放した。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる