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◯194 兄弟で恋バナ?
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エルグラム領での騒動後、ルアージュ領へ移動。1泊したら一旦は伯父様の子爵家へ挨拶がてら向かう予定だ
手元のネクタイを抱きしめて疲労を鼓舞する。気力さえ湧けば何とかなるのが若さだけれど、無理をすれば身体を壊すのは当たり前だから栄養、休息、推し活は忘れない
「クロフォードのか」
「えっ良いじゃん!それ。俺も欲しい」
アッシュが欲しいのは当然、クロフォード様のでは無い。ルアージュの自室に居てしみじみネクタイを拝みながらお茶をしていたらナチュラルに入って来たのは義兄弟たちである。マジで淑女の秘密をサラッと見たわね
じと目で伺うも向かいの席に腰を下ろした。
「お嬢様に声を掛けてもこの状態の時は聞こえていないんですよね」
セクシーにふふっと笑うのはキュララ。ピナは2人に紅茶を注ぎ同意する…えっそんな馬鹿な
「アイク義兄様のネクタイ、まだ保管しているかしら?」
劣勢になった私は軽く咳払いをして誤魔化すと、いそいそネクタイをポケットに仕舞う。この為に全てのワンピースやドレスにポケットが欲しいわ
「多分、制服自体をセリア義母様が記念だからと持って行ったような…」
「なら母様から貰って良い?」
あざとらしく小首を傾げるアッシュ。来年は学園に入る歳だが義兄にベッタリで今も隣の席を陣取っていた
「構わないけれど、もう2年も経っているから大分、古いよ」
可愛がる様子を隠しもしないのは義兄。この会話、私の部屋でする必要有りますか?
「アッシュが産まれた時から見てるんだ。天使が産まれたと本当に思う程、可愛くて。泣いても我儘言っても可愛くて可愛くてずっと抱き締めて離さなかったから。アッシュの事、そんな目で見ないでくれ」
甘えたな義弟を胡乱な瞳で見ていたのがバレたらしい
「泣いたらアイク義兄様が抱っこして下さると学習して泣いていたってセリア義母様が仰ってましたわ」
呆れ顔でね
「あ、うん。義兄様が勉強の時間だとかまだ分からなかった幼児の時の話止めて貰って良い?」
「アッシュは今も可愛い天使だ」
クールな声で淡々と言わないで。自分がマイヤミの高貴な貴族だからか、利用されない様にエトワール王国では人付き合いは厳選した狭く深くをモットーの義兄。
無表情な顔がアッシュに掛かると一瞬で崩れ落ちるのだ
「主観は人それぞれですからね。同じ色でもクロフォード様のが私は眩しいですわ」
「周りは怖がる人の多いクロフォード侯爵もレンファには極甘だからな」
「確かに」
「ふふっ自覚有りましてよ。家族想いのクロフォード"義兄様"には幼児期からずっと大切にして頂きましたから」
そして今はネクタイまで預けて下さったのだ。何時か、叶うか分からないけれど夢を見る。
他国が開発品欲しさの求婚が無くなって、側室も要らなくなれば王太子との婚約も解消される日があるかも知れない未来を。
その先にもしかしたらの希望を。
甘いと言われてしまうかも知れないけれど、ネクタイを媒体に縋る希望だけが今、私の心の支えであると。
手元のネクタイを抱きしめて疲労を鼓舞する。気力さえ湧けば何とかなるのが若さだけれど、無理をすれば身体を壊すのは当たり前だから栄養、休息、推し活は忘れない
「クロフォードのか」
「えっ良いじゃん!それ。俺も欲しい」
アッシュが欲しいのは当然、クロフォード様のでは無い。ルアージュの自室に居てしみじみネクタイを拝みながらお茶をしていたらナチュラルに入って来たのは義兄弟たちである。マジで淑女の秘密をサラッと見たわね
じと目で伺うも向かいの席に腰を下ろした。
「お嬢様に声を掛けてもこの状態の時は聞こえていないんですよね」
セクシーにふふっと笑うのはキュララ。ピナは2人に紅茶を注ぎ同意する…えっそんな馬鹿な
「アイク義兄様のネクタイ、まだ保管しているかしら?」
劣勢になった私は軽く咳払いをして誤魔化すと、いそいそネクタイをポケットに仕舞う。この為に全てのワンピースやドレスにポケットが欲しいわ
「多分、制服自体をセリア義母様が記念だからと持って行ったような…」
「なら母様から貰って良い?」
あざとらしく小首を傾げるアッシュ。来年は学園に入る歳だが義兄にベッタリで今も隣の席を陣取っていた
「構わないけれど、もう2年も経っているから大分、古いよ」
可愛がる様子を隠しもしないのは義兄。この会話、私の部屋でする必要有りますか?
「アッシュが産まれた時から見てるんだ。天使が産まれたと本当に思う程、可愛くて。泣いても我儘言っても可愛くて可愛くてずっと抱き締めて離さなかったから。アッシュの事、そんな目で見ないでくれ」
甘えたな義弟を胡乱な瞳で見ていたのがバレたらしい
「泣いたらアイク義兄様が抱っこして下さると学習して泣いていたってセリア義母様が仰ってましたわ」
呆れ顔でね
「あ、うん。義兄様が勉強の時間だとかまだ分からなかった幼児の時の話止めて貰って良い?」
「アッシュは今も可愛い天使だ」
クールな声で淡々と言わないで。自分がマイヤミの高貴な貴族だからか、利用されない様にエトワール王国では人付き合いは厳選した狭く深くをモットーの義兄。
無表情な顔がアッシュに掛かると一瞬で崩れ落ちるのだ
「主観は人それぞれですからね。同じ色でもクロフォード様のが私は眩しいですわ」
「周りは怖がる人の多いクロフォード侯爵もレンファには極甘だからな」
「確かに」
「ふふっ自覚有りましてよ。家族想いのクロフォード"義兄様"には幼児期からずっと大切にして頂きましたから」
そして今はネクタイまで預けて下さったのだ。何時か、叶うか分からないけれど夢を見る。
他国が開発品欲しさの求婚が無くなって、側室も要らなくなれば王太子との婚約も解消される日があるかも知れない未来を。
その先にもしかしたらの希望を。
甘いと言われてしまうかも知れないけれど、ネクタイを媒体に縋る希望だけが今、私の心の支えであると。
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