妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~

岡暁舟

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その26

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「そろそろ終わりにしましょう!」

「いい加減おやめになさってください!」

皇帝陛下が何か言っている。そんなことより、早くここから脱出する方法を探し出して欲しい。

「それは無理ね。第一、あなただってジューンに寝取られたのでしょう?」

「………………」

「黙ってないで反論しなさいよ!」

これだから男どもは……。

私は苛立って、女の腕を刀で突き刺した。でも、効果はなかったみたいだ。

「話を続けましょう」

ああ、そのまま続けるのね?

「聖女様なんて、この世界にはいらないのよ!」

またまた大胆発言を……と言いたいところだが、確かに私が聖女として存在することに意義があるとは思えない。むしろ、こうして意味不明ないさかいに巻き込まれて、国が危険になったり、下手したら滅んだりなど、弊害の方が多いと思う。

だからこの際、消えてしまってもいいのではないか、と考えてみる。

すると、何もかもが解決する。この女も消える。

ならば、それでいい。あとは、何を考えているのかわからないジューンを始末しておしまい。



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