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その連絡は突如もたらされた。私の人生を大きく狂わすことになる重大情報であった。
「エリザベート!大変だっ!!!」
「エリザベート・キンダリー」ファンクラブ会員番号1番のフロイドが駆け込んできた。
「どうしたの?そんなに急いで……」
「どうしたのもこうしたのもない、大変なんだって!」
「だから、何がそんなに大変なのよ?あと1分もしたら地球が滅亡でもするの?」
「……場合によってはそれ以上に大変なことかもしれないんだ……」
「それ以上に大変なこと?そんなこと、あるわけないでしょう……」
フロイドは一回落ち着いて、息をふうっ、と吐いた。
「いいかい、エリザベート。冷静になって聞くんだ。決して……僕が悪いわけじゃないからね……」
「ええ、分かったわ。聞いてやろうじゃないの。それで……どうしたっていうのよ?」
「それが……君の婚約者はトスカーナ様で間違いないよな?」
「ええ、もちろんよ。数多いる令嬢の中から私のことを選んでくださった、素敵な素敵な大好きなトスカーナ様よ!!!」
名門公爵家の血筋を引くトスカーナ様……学院で埋もれていた私の女心に火をつけてくれた素敵な素敵な、私が最も尊敬し愛するトスカーナ様!!!私が15歳でトスカーナ様は18歳。プロポーズしてきたのは、なんとトスカーナ様の方からだった。信じられなかった。どうして、こんな私を婚約者に選んだのか?
最初は信じられなかった。だって、私が幾ら愛しても、手の届かないところにいるのがトスカーナ様だったから。将来は王家の王女様と婚約するなんて噂されていたし。いや、今でも正直信じられないんだよね。
「私は君に一目ぼれしたんだ。私と婚約してくれないか?」なんて、本当にいきなりプロポーズしてきたんだから!!!ひょっとして、相手を間違えている?私はなんの変哲もない、お金もコネも大してない平凡な公爵令嬢エリザベート・キンダリーである!!!
でもね、トスカーナ様の熱い視線に嘘偽りはないと思ったの。だから、私は強引にトスカーナ様の手をとって、「不束者ではございますが、末永くよろしくお願いします!!!」と答えたわけ。
私が20歳を迎える日、正式に婚約することに決まった。そのトスカーナ様に関する話のようだった。
「ああ、そのトスカーナ様がだな……君とは別の令嬢と会っていたんだ……」
フロイドは私の顔を見て恐れた。
「ああ、そうなの?ふーん……別に怒ってなんかないわよ!?」
「あのお、エリザベートさん?」
「だからね、別に怒ってなんかないわよ。そりゃそうよ、トスカーナ様は八方美人で、誰にも公平に接するお優しい貴族様なんだから、別に他のどこの馬の骨だか知らない女と話していても不思議ではないでしょう。そんなことで一々怒るほど、野暮な令嬢ではないわよっ!!!」
「エリザベート……声が怒っているぞ……」
「怒ってない、怒ってなんかないわよ。ほら、鏡を見て。いつも通りみんなのアイドル、エリザベート・キンダリーでしょう。なによ、少しくらい顔が歪んで見えても……これは鏡の問題なのよ!!!」
パリン、と鏡の割れる音がした。でもね、このくらい気にしない、気にしない。
「別に、私は何も気にしていないし、怒っていないわ。でもね……まさかとは思うけど、私の愛するトスカーナ様に万が一のことがあっては困るから、一体どんな女と話をしているのか、会ってみようかしら。フロイド、現場に案内してくれる???」
「……本当に行くのかい?」
フロイドは躊躇した。
「当たり前でしょう。万が一にも間違いがあったら、絶対そんなことはないと思うけどね、世界を訂正しないといけないからね!!!さあ、早く連れて行って……」
フロイドは私の言う通り、トスカーナ様のところに連れて行ってくれた。トスカーナ様の姿を直ぐに確認することは出来なかった。どうやら、小さな空き教室の中にトスカーナ様はいるようだった。
「ダメです、こんなことをしては……」
「いいではないか、ほら遠慮せずに……」
「誰かに見られてしまったら……」
「遠慮することはない。この場にいるのは私と君の……2人だけだ……」
トスカーナ様と知らない女の声が聞こえた。もちろん、分かっている。直ぐに覗いてしまっては、婚約者としてあまりにもはしたなすぎると。2人の様子を暫く音だけで空想することにした。
フロイドの言葉を借りれば、この時の私の表情は、それこそ世界を壊すのに十分と想えたそうだ……。
「エリザベート!大変だっ!!!」
「エリザベート・キンダリー」ファンクラブ会員番号1番のフロイドが駆け込んできた。
「どうしたの?そんなに急いで……」
「どうしたのもこうしたのもない、大変なんだって!」
「だから、何がそんなに大変なのよ?あと1分もしたら地球が滅亡でもするの?」
「……場合によってはそれ以上に大変なことかもしれないんだ……」
「それ以上に大変なこと?そんなこと、あるわけないでしょう……」
フロイドは一回落ち着いて、息をふうっ、と吐いた。
「いいかい、エリザベート。冷静になって聞くんだ。決して……僕が悪いわけじゃないからね……」
「ええ、分かったわ。聞いてやろうじゃないの。それで……どうしたっていうのよ?」
「それが……君の婚約者はトスカーナ様で間違いないよな?」
「ええ、もちろんよ。数多いる令嬢の中から私のことを選んでくださった、素敵な素敵な大好きなトスカーナ様よ!!!」
名門公爵家の血筋を引くトスカーナ様……学院で埋もれていた私の女心に火をつけてくれた素敵な素敵な、私が最も尊敬し愛するトスカーナ様!!!私が15歳でトスカーナ様は18歳。プロポーズしてきたのは、なんとトスカーナ様の方からだった。信じられなかった。どうして、こんな私を婚約者に選んだのか?
最初は信じられなかった。だって、私が幾ら愛しても、手の届かないところにいるのがトスカーナ様だったから。将来は王家の王女様と婚約するなんて噂されていたし。いや、今でも正直信じられないんだよね。
「私は君に一目ぼれしたんだ。私と婚約してくれないか?」なんて、本当にいきなりプロポーズしてきたんだから!!!ひょっとして、相手を間違えている?私はなんの変哲もない、お金もコネも大してない平凡な公爵令嬢エリザベート・キンダリーである!!!
でもね、トスカーナ様の熱い視線に嘘偽りはないと思ったの。だから、私は強引にトスカーナ様の手をとって、「不束者ではございますが、末永くよろしくお願いします!!!」と答えたわけ。
私が20歳を迎える日、正式に婚約することに決まった。そのトスカーナ様に関する話のようだった。
「ああ、そのトスカーナ様がだな……君とは別の令嬢と会っていたんだ……」
フロイドは私の顔を見て恐れた。
「ああ、そうなの?ふーん……別に怒ってなんかないわよ!?」
「あのお、エリザベートさん?」
「だからね、別に怒ってなんかないわよ。そりゃそうよ、トスカーナ様は八方美人で、誰にも公平に接するお優しい貴族様なんだから、別に他のどこの馬の骨だか知らない女と話していても不思議ではないでしょう。そんなことで一々怒るほど、野暮な令嬢ではないわよっ!!!」
「エリザベート……声が怒っているぞ……」
「怒ってない、怒ってなんかないわよ。ほら、鏡を見て。いつも通りみんなのアイドル、エリザベート・キンダリーでしょう。なによ、少しくらい顔が歪んで見えても……これは鏡の問題なのよ!!!」
パリン、と鏡の割れる音がした。でもね、このくらい気にしない、気にしない。
「別に、私は何も気にしていないし、怒っていないわ。でもね……まさかとは思うけど、私の愛するトスカーナ様に万が一のことがあっては困るから、一体どんな女と話をしているのか、会ってみようかしら。フロイド、現場に案内してくれる???」
「……本当に行くのかい?」
フロイドは躊躇した。
「当たり前でしょう。万が一にも間違いがあったら、絶対そんなことはないと思うけどね、世界を訂正しないといけないからね!!!さあ、早く連れて行って……」
フロイドは私の言う通り、トスカーナ様のところに連れて行ってくれた。トスカーナ様の姿を直ぐに確認することは出来なかった。どうやら、小さな空き教室の中にトスカーナ様はいるようだった。
「ダメです、こんなことをしては……」
「いいではないか、ほら遠慮せずに……」
「誰かに見られてしまったら……」
「遠慮することはない。この場にいるのは私と君の……2人だけだ……」
トスカーナ様と知らない女の声が聞こえた。もちろん、分かっている。直ぐに覗いてしまっては、婚約者としてあまりにもはしたなすぎると。2人の様子を暫く音だけで空想することにした。
フロイドの言葉を借りれば、この時の私の表情は、それこそ世界を壊すのに十分と想えたそうだ……。
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