【完結】それでも僕は貴方だけを愛してる 〜大手企業副社長秘書α×不憫訳あり美人子持ちΩの純愛ー

葉月

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進展 ②

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「本当に…いいんですか…?」

 俯きながら消えいるような声で、瑞稀は言った。

「え?」

「本当に…僕で…いいんですか…?」

「いい…って?」

 瑞稀の言いたいことがわからず、晴人は瑞稀の言葉に静かに耳を傾ける。

「僕、何も持ってません…。晴人さんの役に立てるような何か…、僕は持ってません。…でも…こんな僕でも…一緒にいても…、晴人さんのそばにいても…いいんですか…?」

「?瑞稀…それ、どういう意味…?」

「僕、これ以上晴人さんと一緒にいたら、もう晴人さんと別れることなんて…できない…」

「!?瑞稀は…俺と別れる気で…いたのか?」

 晴人の顔から血の気が引く。

「晴人さんに見合う人が現れたら…。その時は…。!!」

 瑞稀が言い終わらないうちに、晴人は勢いよくソファーから立ち上がり、

「そんな!どうして、そんなこと!!」

 瑞稀が逃げてしまわないように、強く抱きしめる。

「だって僕…何の取り柄も人脈も持ってないです…。晴人さんの役に立てそうなこと、何もできないです…」

 何もない自分が不甲斐なさすぎて、涙が出そうになる。

「そんなことない!!」

「僕、これ以上晴人さんと一緒にいたら、もう、本当に、別れられなくなってしまいま…」

 瑞稀がそこまで言った時、

「瑞稀!!」

 いつも穏やかな晴人が叫び、瑞稀は体をビクっとさせた。

「瑞稀、それ本気で思ってる?」

 今まで見せたことのないような怒りの表情で、晴人は瑞稀の顔を覗き込み見据える。

「……」

「もし、本気でそう思ってるなら……」

 静かに、だが晴人の怒りが、瑞稀にヒシヒシと感じられる。

どうしよう…。
晴人さんを怒らせてしまった。

 瑞稀の頭の中で『どうしよう』が、ぐるぐる回る。

「ごめんな……さい…」

 晴人の胸の中で、瑞稀が震える。

「!!」

 震える瑞稀を見た晴人はハッと息を呑み、

「ごめん、瑞稀。謝るのは俺の方だ…。大きな声を出して、ごめん」

 力任せに抱きしめていた腕の力を、晴人は緩める。

「瑞稀、俺を見て…」

「……」

 優しく語りかけるが、瑞稀は萎縮してしまい、どうしても晴人の顔を見ることができない。

「瑞稀は俺が瑞稀の何かの役に立つから、付き合ってるの?」

「ち!違います!」

 思いもよらいない晴人の言葉に、瑞稀は晴人の顔を見上げ即答する。

「じゃあ、俺に人脈があるから?」

「違います!」

 即座に否定をした。

「じゃあ、どうして俺と一緒にいるの?」

「それは……」

そんなこと決まってる。
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