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電話 ②
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晴人と再開できた時は、心底驚いたし困惑した。
でもそれ以上に晴人と一緒にいられる時間は夢のようだった。
ダメだとわかっていても、千景と晴人のやりとりを見守るのは、幸せだった。
だけどそこには、晴人と千景と瑞稀と3人が一緒にいる本当の幸せはない。
晴人と昴の関係を壊してしまう。
自分のせいで拗らせてしまったことは、自分でなんとかしないといけない。
「それ、本気で言ってる?」
晴人の鋭い視線が瑞稀に向けられる。
「はい」
「瑞稀、俺に言わないといけないこと、あるよね」
「ないです」
「そう ?よく考えてみてよ」
よく考えなくても、言わなくてはいけないこと。
それは千景が晴人の子だということ。
それしかない。
でも、
「ないです」
瑞稀は晴人から目を逸らさずに言った。
「……」
晴人はじっと瑞稀を見つめる。
その視線は、瑞稀の隠していることなんて、全てお見通しだというような、強いモノだった。
胃がキリキリ痛む。
晴人の視線がハリのように鋭く、全身を刺していくよう。
何か言わないと。
思うが、晴人の気迫に押しつぶされそうで、何も言えない。
どうしよう……。
そんな時、瑞稀の上着のポケットに入っていたスマホの着信音が鳴った。
しまった。
マナーモードにし忘れてた。
「すみません」
瑞稀がポケットからスマホを取り出し画面を見ると、発信元は千景が通う保育園。
今まで保育園から連絡がきたのは、千景が高熱を出して迎えに来てほしいと言う時だった。
保育園で何かあったのだろうか?
不安が頭をよぎるが、この話が終わってすぐに掛け直せばいいと思い、拒否の場所をタップし、きちんとマナーモード設定をする。
「僕は山﨑さんにお話しないといけないことは、何もありません。副社長、山﨑さん。今まで色々と……」
そこまで言いかけた時、また胸ポケットに入っているスマホに着信が入る。
今度はマナーモードにしていたので、バイブ音だけ。
音はならないが、ブーンブーンという振動音は聞こえてきて、しばらくしてから止まった。
すぐにお礼を言って、あとでかけなおそう。
「今まで色々と気にかけてくださり、ありがとう……」
またスマホがバイブする。
こんなに何回も、しかも連続して着信があったのは初めてだ。
嫌な予感が胸を掠める。
「出ないの?」
「え?」
「でたら? 俺、まだ瑞稀と話したいこと、たくさんあるから。誰からの電話?」
「保育園からです」
「じゃあ出ないと。こんなに何度もかけてくるってことは、急用かもよ」
「でも……」
瑞稀が電話に出ること躊躇している間に電話は切れ、間髪入れずにまた電話がかかってくる。
でもそれ以上に晴人と一緒にいられる時間は夢のようだった。
ダメだとわかっていても、千景と晴人のやりとりを見守るのは、幸せだった。
だけどそこには、晴人と千景と瑞稀と3人が一緒にいる本当の幸せはない。
晴人と昴の関係を壊してしまう。
自分のせいで拗らせてしまったことは、自分でなんとかしないといけない。
「それ、本気で言ってる?」
晴人の鋭い視線が瑞稀に向けられる。
「はい」
「瑞稀、俺に言わないといけないこと、あるよね」
「ないです」
「そう ?よく考えてみてよ」
よく考えなくても、言わなくてはいけないこと。
それは千景が晴人の子だということ。
それしかない。
でも、
「ないです」
瑞稀は晴人から目を逸らさずに言った。
「……」
晴人はじっと瑞稀を見つめる。
その視線は、瑞稀の隠していることなんて、全てお見通しだというような、強いモノだった。
胃がキリキリ痛む。
晴人の視線がハリのように鋭く、全身を刺していくよう。
何か言わないと。
思うが、晴人の気迫に押しつぶされそうで、何も言えない。
どうしよう……。
そんな時、瑞稀の上着のポケットに入っていたスマホの着信音が鳴った。
しまった。
マナーモードにし忘れてた。
「すみません」
瑞稀がポケットからスマホを取り出し画面を見ると、発信元は千景が通う保育園。
今まで保育園から連絡がきたのは、千景が高熱を出して迎えに来てほしいと言う時だった。
保育園で何かあったのだろうか?
不安が頭をよぎるが、この話が終わってすぐに掛け直せばいいと思い、拒否の場所をタップし、きちんとマナーモード設定をする。
「僕は山﨑さんにお話しないといけないことは、何もありません。副社長、山﨑さん。今まで色々と……」
そこまで言いかけた時、また胸ポケットに入っているスマホに着信が入る。
今度はマナーモードにしていたので、バイブ音だけ。
音はならないが、ブーンブーンという振動音は聞こえてきて、しばらくしてから止まった。
すぐにお礼を言って、あとでかけなおそう。
「今まで色々と気にかけてくださり、ありがとう……」
またスマホがバイブする。
こんなに何回も、しかも連続して着信があったのは初めてだ。
嫌な予感が胸を掠める。
「出ないの?」
「え?」
「でたら? 俺、まだ瑞稀と話したいこと、たくさんあるから。誰からの電話?」
「保育園からです」
「じゃあ出ないと。こんなに何度もかけてくるってことは、急用かもよ」
「でも……」
瑞稀が電話に出ること躊躇している間に電話は切れ、間髪入れずにまた電話がかかってくる。
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