【完結】たとえ彼の身代わりだとしても貴方が僕を見てくれるのならば… 〜初恋のαは双子の弟の婚約者でした〜

葉月

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文通 ②

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「ミカエルと会えたのは、初めて会ったパーティーの時だけだった。俺がもっと自由に動ける立場だったなら、体の弱いミカエルに俺から会いにいけた。もっと色々なミカエルを知って、いろんな話がしたかった……」

 高貴な立場ゆえ自由にミカに会えなかった悔しい気持ち。
 愛しい人との時間が、もうなくなってしまった悲しみ。
 痛いほどわかった。

「ルーカス様。僕に何かできることはありませんか?」
 ルーカス様の力になりたかった。
「ミカエルの話をたくさん聞きたい。ミカエルの一番近くにいたお前から、聞きたいんだ」
 僕もルーカス様に色々知っていただきたい。

「それでは、僕と文通をしていただけませんか?」
「文通か。それはいい考えだな」
 悲しそうだったルーカス様の表情が少し綻ぶ。

「手紙にたくさんミカエルのことを書きます。小さい時の泣き虫だった頃のミカエルの話も書きます」
「あの強気なミカエルが、泣き虫だったのか?」
「それに幼い頃、ミカエルは僕と一緒じゃないと寝られなかったり」
「その頃から、寂しがり屋だな」
「そうなんです」
 幼い頃のミカを想像されたようで、ルーカス様が微笑まれた。
 よかった。
 僕もミカのことを話せることが嬉しかった。

「たくさん書きますね。たくさん」
「ああ、楽しみにしている」
 ルーカス様が約束と小指を出されたので、僕も約束とその小指に自分の小指を絡ませ指切りをする。
 秘密を共有したようで2人して微笑んだ。
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