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罪悪感 ⑤
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「ミカエル!」
サイモンは僕に伸ばしかけた手を、引き戻す。
「ミカエル、本当にすまない。ミカエルが俺と番になってもいいと思ってくれるまで待つと言ったのに、噛んでしまってすまない。どんな仕打ちでも受ける。だからこの通りだ!どうか許してくれ!」
床に頭を擦り付サイモンは土下座をした。
「そんな!悪いのは僕で、サイモンは何も悪くない!お願いサイモン、頭を上げて!」
僕もしゃがみ込みサイモンの体を持ち上げようとするが、サイモンの体はびくともしない。
「ミカエルが……ミカエルが許してくれるまで、俺は頭を上げることができない。ミカエルを見つめることも、触れることも、抱きしめることもできない。ミカエルがそばにいない人生なんて、考えられない……」
最後の方は涙声でよく聞き取れない。
でも、
「こんな僕を、また見てくれるの?触れてくれるの?抱きしめてくれるの?」
額を床に擦り付けているサイモンの顔を覗き込んだ。
サイモンはどんな表情をしているか、わからない。
あんなことをしておいて、サイモンにまた見てもらえるなんて、そんなことあるはずないのに……。
「ごめんなさ……!!」
謝る前に、きつくきつく、今までで一番きつく抱きしめられた。
きつく抱きしめられ痛みが走る。
でもその痛みすら、本当に抱きしめられていると実感できて嬉しい。
「ごめんなさい!僕、僕……サイモンに薬を飲ませて、あんなことしてしまって……、本当にごめんなさい!僕なんて消えてしまえばいいいと思ったのに、それすらできなかった……。あんなことして、ごめんなさい。サイモンの前から消えることができなくて、ごめんなさい……」
もう二度と泣かないと決めていたのに、涙が溢れた。
僕はなんて弱虫なんだ。
何もできない弱虫なんだ……。
「弱虫で、役立たずで、ごめんなさい」
「ミカエルにそんな思いをさせてしまった俺を、許さなくていい。憎んでくれていい。それでもどうか俺のそばにいてくれ……。消えてしまいたいなんて、思わないでくれ……」
悲しみに満ちたサイモンの声。
こんな悲しみに満ちた声にしてしまったのは僕のせいだ。
「ごめんなさい、サイモン……」
ー愛してるー
その言葉だけは言えなかった。
僕はレオナルドでミカではない。
偽物のミカが、サイモンに「愛している」なんて、何があっても言えない。
こんなにも僕に気持ちを伝えてくれているサイモンを、僕は騙ししている。
ごめんさない、サイモン。
本当に愛してる。
心が震えるほどに……。
愛しているが言えないのに卑怯な僕は、サイモンを縛り付けるために言った。
「僕と番になって……」
「……え……?」
サイモンが目を大きく見開き、息を飲み込む。
僕たちの周りの時間が止まった。
「今……なんて……?」
僕が言った言葉が理解できないというように、サイモンは僕の顔を覗き込む。
僕の一挙手一投足、全て見逃さないと瞬きもせず僕を見る。
「次ヒートになった時、僕の頸を噛んで。僕をサイモンの番にして……」
髪をかき上げ、傷一つない頸をサイモンに見せた。
「お願い……っンン…っ!」
濃厚なキスで口を塞がれる。
抱き上げられ、大切に大切にベッドに押し倒される。
服を脱がされ、噛まれた首筋の痕にキスをされる。
サイモンに何度「愛している」と言われただろう?
何度絶頂に連れて行かれただろう?
何度サイモンを求めたのだろう?
わからない。
責め立てられた僕は、獣となったサイモンに今まで見せたことのないような痴態を晒しながら抱かれた。
サイモンは僕を悦楽の渦の中に放り込み、責め苛むだけ苛める。
嫌というほどの体位を教えこまれ、僕は自分でねだるようにまでなってしまう。
僕の身体は後戻りできない境目を、ゆうに越えていた。
サイモンは僕に伸ばしかけた手を、引き戻す。
「ミカエル、本当にすまない。ミカエルが俺と番になってもいいと思ってくれるまで待つと言ったのに、噛んでしまってすまない。どんな仕打ちでも受ける。だからこの通りだ!どうか許してくれ!」
床に頭を擦り付サイモンは土下座をした。
「そんな!悪いのは僕で、サイモンは何も悪くない!お願いサイモン、頭を上げて!」
僕もしゃがみ込みサイモンの体を持ち上げようとするが、サイモンの体はびくともしない。
「ミカエルが……ミカエルが許してくれるまで、俺は頭を上げることができない。ミカエルを見つめることも、触れることも、抱きしめることもできない。ミカエルがそばにいない人生なんて、考えられない……」
最後の方は涙声でよく聞き取れない。
でも、
「こんな僕を、また見てくれるの?触れてくれるの?抱きしめてくれるの?」
額を床に擦り付けているサイモンの顔を覗き込んだ。
サイモンはどんな表情をしているか、わからない。
あんなことをしておいて、サイモンにまた見てもらえるなんて、そんなことあるはずないのに……。
「ごめんなさ……!!」
謝る前に、きつくきつく、今までで一番きつく抱きしめられた。
きつく抱きしめられ痛みが走る。
でもその痛みすら、本当に抱きしめられていると実感できて嬉しい。
「ごめんなさい!僕、僕……サイモンに薬を飲ませて、あんなことしてしまって……、本当にごめんなさい!僕なんて消えてしまえばいいいと思ったのに、それすらできなかった……。あんなことして、ごめんなさい。サイモンの前から消えることができなくて、ごめんなさい……」
もう二度と泣かないと決めていたのに、涙が溢れた。
僕はなんて弱虫なんだ。
何もできない弱虫なんだ……。
「弱虫で、役立たずで、ごめんなさい」
「ミカエルにそんな思いをさせてしまった俺を、許さなくていい。憎んでくれていい。それでもどうか俺のそばにいてくれ……。消えてしまいたいなんて、思わないでくれ……」
悲しみに満ちたサイモンの声。
こんな悲しみに満ちた声にしてしまったのは僕のせいだ。
「ごめんなさい、サイモン……」
ー愛してるー
その言葉だけは言えなかった。
僕はレオナルドでミカではない。
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こんなにも僕に気持ちを伝えてくれているサイモンを、僕は騙ししている。
ごめんさない、サイモン。
本当に愛してる。
心が震えるほどに……。
愛しているが言えないのに卑怯な僕は、サイモンを縛り付けるために言った。
「僕と番になって……」
「……え……?」
サイモンが目を大きく見開き、息を飲み込む。
僕たちの周りの時間が止まった。
「今……なんて……?」
僕が言った言葉が理解できないというように、サイモンは僕の顔を覗き込む。
僕の一挙手一投足、全て見逃さないと瞬きもせず僕を見る。
「次ヒートになった時、僕の頸を噛んで。僕をサイモンの番にして……」
髪をかき上げ、傷一つない頸をサイモンに見せた。
「お願い……っンン…っ!」
濃厚なキスで口を塞がれる。
抱き上げられ、大切に大切にベッドに押し倒される。
服を脱がされ、噛まれた首筋の痕にキスをされる。
サイモンに何度「愛している」と言われただろう?
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何度サイモンを求めたのだろう?
わからない。
責め立てられた僕は、獣となったサイモンに今まで見せたことのないような痴態を晒しながら抱かれた。
サイモンは僕を悦楽の渦の中に放り込み、責め苛むだけ苛める。
嫌というほどの体位を教えこまれ、僕は自分でねだるようにまでなってしまう。
僕の身体は後戻りできない境目を、ゆうに越えていた。
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