9 / 16
9
しおりを挟む
(でもその前に、)
怪訝な顔をしている側近たちにふわっと微笑みかけ、一瞬呆けた隙にヴァイオレットはマリーナがディートリヒの腕に抱きついていることも気にせず、彼の身体に大胆に抱きついた。
「!?」
彼が、周囲が驚いた気配がする。
5秒間だけ彼に抱きついていたヴァイオレットは、あっという間に彼から離れ、飛びかかってこようとする側近たちに両手をあげ、敵意がないことを示す。
「わたくしだって最後に言いたいことがありますわ。そのくらいの猶予ぐらいは持たせてくださいまし」
ふわっと微笑み、ヴァイオレットは前世の自分を取り戻したことにより、おせっかいな性格に目覚めたことに気がついた。前世お節介が過ぎた為に過労死したのにも関わらず、またおせっかいを焼いてしまうとは本当にめげない性格すぎる。
「ディートリヒ殿下、いいえ、ディー君。わたくしの可愛い可愛い弟分。朝起きたらまずハーブを浮かべたぬるま湯でお顔を洗ってくださいね」
「は、」
「お着替えは侍従の言うことをしっかり聞いて、しっかりとその日着るのに相応しいお洋服を着るのですよ?」
「は、え、あ、ちょっ、」
「朝ごはんのスコーンはクリームたっぷりの物がお好みとは存じています。ですが、お体に悪いのでちゃんとお野菜とお肉と、後はいくら嫌いだと言っても、ヨーグルトも食べてくださいね。好き嫌いは許しませんよ」
「僕だってもう16歳だ!ヨーグルトぐらい食べられる!!」
「あらそれは良かったわ。後はそうね~、歯磨きは奥歯までちゃんとするのですよ?」
「僕を何歳だと思ってるんだ!?」
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
怪訝な顔をしている側近たちにふわっと微笑みかけ、一瞬呆けた隙にヴァイオレットはマリーナがディートリヒの腕に抱きついていることも気にせず、彼の身体に大胆に抱きついた。
「!?」
彼が、周囲が驚いた気配がする。
5秒間だけ彼に抱きついていたヴァイオレットは、あっという間に彼から離れ、飛びかかってこようとする側近たちに両手をあげ、敵意がないことを示す。
「わたくしだって最後に言いたいことがありますわ。そのくらいの猶予ぐらいは持たせてくださいまし」
ふわっと微笑み、ヴァイオレットは前世の自分を取り戻したことにより、おせっかいな性格に目覚めたことに気がついた。前世お節介が過ぎた為に過労死したのにも関わらず、またおせっかいを焼いてしまうとは本当にめげない性格すぎる。
「ディートリヒ殿下、いいえ、ディー君。わたくしの可愛い可愛い弟分。朝起きたらまずハーブを浮かべたぬるま湯でお顔を洗ってくださいね」
「は、」
「お着替えは侍従の言うことをしっかり聞いて、しっかりとその日着るのに相応しいお洋服を着るのですよ?」
「は、え、あ、ちょっ、」
「朝ごはんのスコーンはクリームたっぷりの物がお好みとは存じています。ですが、お体に悪いのでちゃんとお野菜とお肉と、後はいくら嫌いだと言っても、ヨーグルトも食べてくださいね。好き嫌いは許しませんよ」
「僕だってもう16歳だ!ヨーグルトぐらい食べられる!!」
「あらそれは良かったわ。後はそうね~、歯磨きは奥歯までちゃんとするのですよ?」
「僕を何歳だと思ってるんだ!?」
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので断罪イベントで全てを終わらせます。
吉樹
恋愛
悪役令嬢に転生してしまった主人公のお話。
目玉である断罪イベントで決着をつけるため、短編となります。
『上・下』の短編集。
なんとなく「ざまぁ」展開が書きたくなったので衝動的に描いた作品なので、不備やご都合主義は大目に見てください<(_ _)>
悪役令嬢は断罪されない
竜鳴躍
恋愛
卒業パーティの日。
王太子マクシミリアン=フォン=レッドキングダムは、婚約者である公爵令嬢のミレニア=ブルー=メロディア公爵令嬢の前に立つ。
私は、ミレニア様とお友達の地味で平凡な伯爵令嬢。ミレニアさまが悪役令嬢ですって?ひどいわ、ミレニアさまはそんな方ではないのに!!
だが彼は、悪役令嬢を断罪ーーーーーーーーーーしなかった。
おや?王太子と悪役令嬢の様子がおかしいようです。
2021.8.14 順位が上がってきて驚いでいます。うれしいです。ありがとうございます!
→続編作りました。ミレニアと騎士団長の娘と王太子とマリーの息子のお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/mypage/content/detail/114529751
→王太子とマリーの息子とミレニアと騎士団長の娘の話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/449536459
絞首刑まっしぐらの『醜い悪役令嬢』が『美しい聖女』と呼ばれるようになるまでの24時間
夕景あき
ファンタジー
ガリガリに痩せて肌も髪もボロボロの『醜い悪役令嬢』と呼ばれたオリビアは、ある日婚約者であるトムス王子と義妹のアイラの会話を聞いてしまう。義妹はオリビアが放火犯だとトムス王子に訴え、トムス王子はそれを信じオリビアを明日の卒業パーティーで断罪して婚約破棄するという。
卒業パーティーまで、残り時間は24時間!!
果たしてオリビアは放火犯の冤罪で断罪され絞首刑となる運命から、逃れることが出来るのか!?
悪役令嬢は殿下の素顔がお好き
香澄京耶
恋愛
王太子の婚約者アメリアは、 公衆の場で婚約破棄される夢を見たことをきっかけに、自ら婚約解消を申し出る。
だが追い詰められた王太子、ギルバートは弱さと本心を曝け出してしまい――。
悪役令嬢と、素直になれない王太子の“逆転”ラブコメディ。
悪役令嬢は高らかに笑う
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
婚約者に愛想を尽かされる為、これから私は悪役令嬢を演じます
『オーホッホッホッ!私はこの度、婚約者と彼に思いを寄せるヒロインの為に今から悪役令嬢を演じようと思います。どうかしら?この耳障りな笑い方・・・。きっと誰からも嫌われるでしょう?』
私には15歳の時に決まった素敵な婚約者がいる。必ずこの人と結婚して幸せになるのだと信じていた。彼には仲の良い素敵な幼馴染の女性がいたけれども、そんな事は私と彼に取っては何の関係も無いと思っていた。だけど、そんなある日の事。素敵な女性を目指す為、恋愛小説を読んでいた私は1冊の本に出合って気付いてしまった。何、これ・・・この小説の展開・・まるで今の自分の立ち位置にそっくりなんですけど?!私は2人に取って単なる邪魔者の存在なの?!だから私は決意した。小説通りに悪役令嬢を演じ、婚約者に嫌われて2人の恋を実らせてあげようと—。
※「カクヨム」にも掲載しています
王太子が悪役令嬢ののろけ話ばかりするのでヒロインは困惑した
葉柚
恋愛
とある乙女ゲームの世界に転生してしまった乙女ゲームのヒロイン、アリーチェ。
メインヒーローの王太子を攻略しようとするんだけど………。
なんかこの王太子おかしい。
婚約者である悪役令嬢ののろけ話しかしないんだけど。
悪役令嬢なのに、ヒロインに協力を求められました
霜月零
恋愛
わたくし、クーデリア・タイタニックはいわゆる悪役令嬢です。
破滅の運命を逃れるべく、前世を思い出した十歳の時から婚約者である王子から逃げ回り、学園に通うようになってからは、ヒロインからも逃げまくりましたわ。
ですが……。
なぜそのわたくしが、ヒロインに土下座されて協力を求められていますの?
※他サイトでも掲載中です
悪役令嬢の私が婚約破棄?いいでしょう。どうなるか見ていなさい!
有賀冬馬
恋愛
マリアンヌは悪役令嬢として名高い侯爵家の娘だった。
そんな彼女が婚約者のシレクサ子爵から婚約破棄を言い渡される。
しかし彼女はまったくショックを受ける様子もなく……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる