86 / 86
番外編
フィルに誓う
しおりを挟む
「フィル、ちょっといいか」
「……あれ? フレッド! どうしたの?」
「話があるんだ。付いてきてくれ」
「えっ? ……わかった」
週末で帰省しているフィルを呼び出すと、屋敷の中の使われていない一室へ向かった。中に入りパタンと扉を閉めると、カチャリと内側から鍵をかけた。
そして少しの沈黙を挟んだあと、俺はゆっくりと口を開いた。
「信じてもらえるかわからないんだけど……俺、前世の記憶を思い出したんだ」
「前世の記憶……?」
「そう。俺の前世は、ミッチの恋人だったんだ」
「は……っ?」
俺の突然の告白に、フィルは目を大きく見開いて言葉を失った。それはそうだ。前世の記憶があるということだけではなく、ミッチの恋人だったなどと言い出したんだ。頭がおかしくなったのかと思われても仕方がない。
「……ちょ、ちょっと待って。……どういうこと!?」
フィルなりに頭の中で整理しようと試みたようだけど、どう考えても非現実的な俺の言葉を、理解するのは難しいのだろう。
「理解できないのも無理がないと思うけど、俺の話を聞いてくれるか?」
「う……うん……」
これ以上フィルがパニックにならないように、なるべく落ち着いたトーンで、説明をすることにした。俺の言葉に、フィルは瞳をあちこちに彷徨わせながらも、戸惑いがちに頷いた。
「俺も、ミッチも、こことは違う時代の違う国に産まれたんだ」
俺は、静かに話し始めた。
日本という国で、二人は恋人で結婚の約束もしていた。ミチは前世でもオメガで、ただオメガというだけで虐げられ、謂れのないイジメを受けていた。それを救った……なんていうと、ヒーロー気取りだな。ただ俺が、ミチに一目惚れしたんだ。その時のミチはボロボロだったけど、俺には誰よりもキレイで輝いて見えたんだ。
頑なに心を閉ざしていたミチも、徐々に心を許してくれるようになった。両親も、渋々ながらも付き合うことを許してくれた。俺たちは、本当に幸せだった。
俺は、これから先ずっと一緒にいるのは、ミチ以外に考えられなかった。ミチもそうだと信じて疑わなかった。だから、サプライズでミチに指輪を送り、プロポーズを計画していた。
最初で最後のプロポーズは、恥ずかしながらどうしていいのか困り、親友に相談をした。親友にも彼女がいて、一緒になって相談に乗ってくれた。俺には、明るい未来しか見えていなかった。俺のプロポーズに、恥ずかしそうに頷いてくれるミチ。嬉しくなって抱きしめる俺。……そんな想像ばかりしていた。
――なのに、あの日。
「こっちに来ないで!」
さっきまでの甘い雰囲気が一転し、ミチは俺に向かって冷たい一言を言い放った。ミチは、俺が親友の彼女と、ジュエリーショップに一緒にいるところを目撃してしまったらしい。誤解なんだと説明をしたかったけど、サプライズで驚かせたいという思いが脳裏をよぎる。
「ミチ……」
俺は、何から説明すれば良いのかと言葉を詰まらせ、ミチの名をつぶやくことしかできなかった。そんな俺を見て、ミチは目を見開いたあと、悲しそうに目を伏せた。
ああ、誤解なんだ。お願いだ、話を聞いてくれ。俺には、ミチしかいないんだ。
ミチが俺から離れていくのを引き止めたくて、ミチに向かって手を伸ばす。けどその手は届くことなく、バシッと思い切りはたき落とされた。
「もう知らない! 触らないで!」
ミチの悲痛な叫びが耳に飛び込んできたと思ったら、視界からミチが消えた。俺から逃げるように走り出したんだ。
そして――。
「そんなことが、あったんだね……」
俺の話をじっと聞いていたフィルが、小さくため息を吐いたあと、静かにつぶやいた。生まれ変わり前とは言え、自分の大切な兄が、不甲斐ない恋人のせいでそんな悲しい過去があったなんて、気分の良いものではないだろう。それでもフィルは、強い言葉を俺に向けることなく、ゆっくりとこちらを見た。
「でも……リクは、ミチを庇ったんでしょ? ミチの気持ちは僕にはわからないけど、リクにとってミチがどれだけ大切な存在だったかは、想像できるよ」
フィルはそう言って、ふっと優しく微笑んだ。
俺は、この思いを言葉にするのは難しすぎて、ただ黙って頷くことしかできなかった。
「……で、フレッドが僕に話したいことは、それだけじゃないんでしょ?」
俺は、フィルに前世のリクとミチの話をした。生まれ変わりを信じていたことも、実際こうやって転生して再び出会えたことも。そのことを聞いたうえで、フィルは俺に聞いてきた。
「ああ。……旦那様のことも、もう少しで方がつきそうだ。だからこのタイミングで、ミッチにプロポーズをしようと思う」
しばらく表情を曇らせていたフィルが、パッと顔をあげた。
「プロポーズ!?」
「前世のことを思い出したのも良いタイミングだと思ってるけど、そのことがなくても、俺はこれからずっと一緒にいるのはミッチしか考えられない。今は非力だった頃の俺じゃない。堂々と胸を張って、ミッチを支えていくことができるんだ」
自信満々に言う俺に、フィルは嬉しそうに笑った。
「フレッドはさ、出会ったときからミッチしか見えてなかったもんね」
「え……?」
「ほんと、無意識だったんだろうねー。双子で全く同じ顔の僕たちなのに、フレッドはずっと見分けてたし、ミッチを見る目が全然違ったんだよ?」
「そ……そうなのか……」
フィルに指摘されて俺はおどろいた。ミッチへの気持ちを自覚したのは、だいぶあとなのに、フィルは出会った頃から感じ取っていたというのだ。
「……で、どうして先に話そうと思ったの?」
「個人の繋がりだけではなく、家の繋がりが大切だから、プロポーズの承諾を得ようと思ったんだ」
「でも、僕が反対しても、ミッチを諦める気なんてないんでしょ?」
「まぁそうだが……」
「ハイネル家の反応が思わしくなかったら、アーホルン家の力を使って、囲い込もうとでも思ってたんでしょ」
「囲い込む!?」
さすがにそこまでは……と反論しようとして、俺は言葉をつまらせてしまった。たしかに俺は、ミッチを守れるだけの環境がある。ダメなら強引にでも連れ去ってしまおうと考えていた。
「ふふふ。フレッドって嘘をつけないよねー」
「だ、だけど……」
「いいのいいの。……で、なんで僕にだけ先に話したの?」
フィルは本当に感が良くて賢い。すべて見透かされているような気さえした。
「このあと、旦那様や奥様にもプロポーズの許可は得ようと思っている。けど転生の話もするのは、フィルだけでいいと思ったんだ」
「なるほどね。そっか、それで僕に……」
「フィルは、ミッチの大切な弟だ。双子の片割れだから、知る権利はあると思ったし、まず第一にプロポーズの許可を得たいと俺自身が思ったんだよ」
「えへへ、そっかそっか。僕の大切な双子の兄、ミッチのことをよろしく頼むよ。泣かせたりしたら、僕が黙ってないからね!」
「もちろんだ。大切にする」
俺とフィルは、ぎゅっと固い握手を交わした。フィルともこれから長い付き合いになる。なんといっても、義理の弟になるんだから。
二人と出会ってからの日々を思い起こすと、本当に色々あった。でも、諦めずに信じて進んでよかった。これからの未来は、きっと明るく輝くものになるだろう。
それから数日後、家族みな揃っている場所で、プロポーズの報告をすることになる――。
(終)
「……あれ? フレッド! どうしたの?」
「話があるんだ。付いてきてくれ」
「えっ? ……わかった」
週末で帰省しているフィルを呼び出すと、屋敷の中の使われていない一室へ向かった。中に入りパタンと扉を閉めると、カチャリと内側から鍵をかけた。
そして少しの沈黙を挟んだあと、俺はゆっくりと口を開いた。
「信じてもらえるかわからないんだけど……俺、前世の記憶を思い出したんだ」
「前世の記憶……?」
「そう。俺の前世は、ミッチの恋人だったんだ」
「は……っ?」
俺の突然の告白に、フィルは目を大きく見開いて言葉を失った。それはそうだ。前世の記憶があるということだけではなく、ミッチの恋人だったなどと言い出したんだ。頭がおかしくなったのかと思われても仕方がない。
「……ちょ、ちょっと待って。……どういうこと!?」
フィルなりに頭の中で整理しようと試みたようだけど、どう考えても非現実的な俺の言葉を、理解するのは難しいのだろう。
「理解できないのも無理がないと思うけど、俺の話を聞いてくれるか?」
「う……うん……」
これ以上フィルがパニックにならないように、なるべく落ち着いたトーンで、説明をすることにした。俺の言葉に、フィルは瞳をあちこちに彷徨わせながらも、戸惑いがちに頷いた。
「俺も、ミッチも、こことは違う時代の違う国に産まれたんだ」
俺は、静かに話し始めた。
日本という国で、二人は恋人で結婚の約束もしていた。ミチは前世でもオメガで、ただオメガというだけで虐げられ、謂れのないイジメを受けていた。それを救った……なんていうと、ヒーロー気取りだな。ただ俺が、ミチに一目惚れしたんだ。その時のミチはボロボロだったけど、俺には誰よりもキレイで輝いて見えたんだ。
頑なに心を閉ざしていたミチも、徐々に心を許してくれるようになった。両親も、渋々ながらも付き合うことを許してくれた。俺たちは、本当に幸せだった。
俺は、これから先ずっと一緒にいるのは、ミチ以外に考えられなかった。ミチもそうだと信じて疑わなかった。だから、サプライズでミチに指輪を送り、プロポーズを計画していた。
最初で最後のプロポーズは、恥ずかしながらどうしていいのか困り、親友に相談をした。親友にも彼女がいて、一緒になって相談に乗ってくれた。俺には、明るい未来しか見えていなかった。俺のプロポーズに、恥ずかしそうに頷いてくれるミチ。嬉しくなって抱きしめる俺。……そんな想像ばかりしていた。
――なのに、あの日。
「こっちに来ないで!」
さっきまでの甘い雰囲気が一転し、ミチは俺に向かって冷たい一言を言い放った。ミチは、俺が親友の彼女と、ジュエリーショップに一緒にいるところを目撃してしまったらしい。誤解なんだと説明をしたかったけど、サプライズで驚かせたいという思いが脳裏をよぎる。
「ミチ……」
俺は、何から説明すれば良いのかと言葉を詰まらせ、ミチの名をつぶやくことしかできなかった。そんな俺を見て、ミチは目を見開いたあと、悲しそうに目を伏せた。
ああ、誤解なんだ。お願いだ、話を聞いてくれ。俺には、ミチしかいないんだ。
ミチが俺から離れていくのを引き止めたくて、ミチに向かって手を伸ばす。けどその手は届くことなく、バシッと思い切りはたき落とされた。
「もう知らない! 触らないで!」
ミチの悲痛な叫びが耳に飛び込んできたと思ったら、視界からミチが消えた。俺から逃げるように走り出したんだ。
そして――。
「そんなことが、あったんだね……」
俺の話をじっと聞いていたフィルが、小さくため息を吐いたあと、静かにつぶやいた。生まれ変わり前とは言え、自分の大切な兄が、不甲斐ない恋人のせいでそんな悲しい過去があったなんて、気分の良いものではないだろう。それでもフィルは、強い言葉を俺に向けることなく、ゆっくりとこちらを見た。
「でも……リクは、ミチを庇ったんでしょ? ミチの気持ちは僕にはわからないけど、リクにとってミチがどれだけ大切な存在だったかは、想像できるよ」
フィルはそう言って、ふっと優しく微笑んだ。
俺は、この思いを言葉にするのは難しすぎて、ただ黙って頷くことしかできなかった。
「……で、フレッドが僕に話したいことは、それだけじゃないんでしょ?」
俺は、フィルに前世のリクとミチの話をした。生まれ変わりを信じていたことも、実際こうやって転生して再び出会えたことも。そのことを聞いたうえで、フィルは俺に聞いてきた。
「ああ。……旦那様のことも、もう少しで方がつきそうだ。だからこのタイミングで、ミッチにプロポーズをしようと思う」
しばらく表情を曇らせていたフィルが、パッと顔をあげた。
「プロポーズ!?」
「前世のことを思い出したのも良いタイミングだと思ってるけど、そのことがなくても、俺はこれからずっと一緒にいるのはミッチしか考えられない。今は非力だった頃の俺じゃない。堂々と胸を張って、ミッチを支えていくことができるんだ」
自信満々に言う俺に、フィルは嬉しそうに笑った。
「フレッドはさ、出会ったときからミッチしか見えてなかったもんね」
「え……?」
「ほんと、無意識だったんだろうねー。双子で全く同じ顔の僕たちなのに、フレッドはずっと見分けてたし、ミッチを見る目が全然違ったんだよ?」
「そ……そうなのか……」
フィルに指摘されて俺はおどろいた。ミッチへの気持ちを自覚したのは、だいぶあとなのに、フィルは出会った頃から感じ取っていたというのだ。
「……で、どうして先に話そうと思ったの?」
「個人の繋がりだけではなく、家の繋がりが大切だから、プロポーズの承諾を得ようと思ったんだ」
「でも、僕が反対しても、ミッチを諦める気なんてないんでしょ?」
「まぁそうだが……」
「ハイネル家の反応が思わしくなかったら、アーホルン家の力を使って、囲い込もうとでも思ってたんでしょ」
「囲い込む!?」
さすがにそこまでは……と反論しようとして、俺は言葉をつまらせてしまった。たしかに俺は、ミッチを守れるだけの環境がある。ダメなら強引にでも連れ去ってしまおうと考えていた。
「ふふふ。フレッドって嘘をつけないよねー」
「だ、だけど……」
「いいのいいの。……で、なんで僕にだけ先に話したの?」
フィルは本当に感が良くて賢い。すべて見透かされているような気さえした。
「このあと、旦那様や奥様にもプロポーズの許可は得ようと思っている。けど転生の話もするのは、フィルだけでいいと思ったんだ」
「なるほどね。そっか、それで僕に……」
「フィルは、ミッチの大切な弟だ。双子の片割れだから、知る権利はあると思ったし、まず第一にプロポーズの許可を得たいと俺自身が思ったんだよ」
「えへへ、そっかそっか。僕の大切な双子の兄、ミッチのことをよろしく頼むよ。泣かせたりしたら、僕が黙ってないからね!」
「もちろんだ。大切にする」
俺とフィルは、ぎゅっと固い握手を交わした。フィルともこれから長い付き合いになる。なんといっても、義理の弟になるんだから。
二人と出会ってからの日々を思い起こすと、本当に色々あった。でも、諦めずに信じて進んでよかった。これからの未来は、きっと明るく輝くものになるだろう。
それから数日後、家族みな揃っている場所で、プロポーズの報告をすることになる――。
(終)
76
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(42件)
あなたにおすすめの小説
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
きっと、君は知らない
mahiro
BL
前世、というのだろうか。
俺は前、日本という国で暮らしていて、あの日は中学時代にお世話になった先輩の結婚式に参列していた。
大人になった先輩と綺麗な女性の幸せそうな姿に胸を痛めながら見つめていると二人の間に産まれたという女の子がひとりで車道に向かい歩いている姿が目に入った。
皆が主役の二人に夢中で子供の存在に気付いておらず、俺は慌ててその子供のもとへと向かった。
あと少しで追い付くというタイミングで大型の車がこちらに向かってくるのが見え、慌ててその子供の手を掴み、彼らのいる方へと突き飛ばした。
次の瞬間、俺は驚く先輩の目と合ったような気がするが、俺の意識はそこで途絶えてしまった。
次に目が覚めたのは見知らぬ世界で、聞いたことのない言葉が行き交っていた。
それから暫く様子を見ていたが、どうやら俺は異世界に転生したらしく………?
聖女の兄で、すみません!
たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。
三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。
そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。
BL。ラブコメ異世界ファンタジー。
嘘つき王と影の騎士
篠雨
BL
「俺の役割は、貴方を守ることだ。……例え、貴方自身からも」
国の平穏を一身に背負い、十二年間「聖王」という偶像を演じ続けてきたセシル。
酷使し続けた心身はすでに限界を迎え、その命の灯火は今にも消えようとしていた。
そんな折、現れたのは異世界からの「転移者」。
代わりを見つけた国は、用済みとなったセシルからすべてを剥奪し、最果ての地へと追放する。
死を待つためだけに辿り着いた冬の山。
絶望に沈むセシルの前に現れたのは、かつて冷徹に王を監視し続けていた近衛騎士団長、アルヴィスだった。
守るべき王も、守るべき国も失ったはずの二人が過ごす、狭い小屋での夜。
無価値になり、壊れかけた自分を、なぜこの男は、そんな瞳で見つめるのか。
なぜ、そんなにも強く、抱きしめるのか。
これは、すべてを失った「聖王」が、一人の男の熱に暴かれ、再生していくまでの物語。
不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!
ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。
その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。
しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。
何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。
聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
✤みずままさん
コメントありがとうございます🙇
そうなんですよ。前世と繋がりがあるようにと、考えた名前なんです☺️
気付いていただけて嬉しいです。
初めはちょっと辛い場面もありましたが、ハピエンになっているので、楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。
お読みいただき、ありがとうございます💕
✤りんさん
コメントどうもありがとうございます💕
スタートはちょっと切ないけど、2人で幸せを掴み取り、幸せな毎日を送っていると思います🥰
この後の話も、いつか書きたいなと思っているので、その時はまた読んでいただけると嬉しいです☺️
✤ Mikiさん
コメントどうもありがとうございます。
いやぁ……、ほんと、お父様の掌返しすごいですよねー。私もびっくりしちゃった😅
でも残念なことに、実の親であっても、世間体などを考えてそういう扱いになってしまうことは、多々ある時代なのです……。
正しく第二の性が理解されている時代ではなかったので、オメガの扱いは……(泣)
ミッチのことを思って、お父様に対して怒りをぶつけてくれてありがとうございます。
ネタバレになってしまうのでお伝えできないのがもどかしいのですが、とにかく、大丈夫なので読み進めてください。
とはいっても、読んでいて辛いですよね。
でも、ミッチはがんばりますので、見守っていただけると嬉しいです。
双子ならではの兄弟の絆も描いているので、その辺りも読んでいただけると嬉しいです。