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45話 決着をつけよう1
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「はあ?やめる?なにを?言っておくけど、私は悪いことをしたなんて思ってないわ。7年前のことなんか覚えてないし、蓮と結婚するって嘘をついたのも、友だち同士の軽い冗談よ。大袈裟に騒いでる方がおかしいのよ」
「……」
「なによその目。人を見下して……。これで勝った気になって憐れね」
白石の声が尖る。
「言っておくけどね、障害者と一緒になるって並大抵のことじゃないのよ。周りから向けられる目は違うし、普通に会話もできない。苦労だらけ。普通に生きてきたあんたなんかに、耐えられるはずないわ!」
なによ、その言いぐさ!
私は怒りがこみ上げて、白石の胸ぐらを掴んだ。
「最低ね。苦労する?そんなの、障害がある・ない関係ないわ。好きな人のことを尊重できるか・できないかの違いよ」
白石が睨んでくるが、私も睨み返す。
「周りの目?自意識過剰ね。誰も他人のことなんか気にしないわよ」
鼻で笑ってやった。
「会話ができない?言葉の通じる人とだって、誤解したり、コミュニケーションが取れなかったりすることなんか往々にあるわ。だからその人に合わせて工夫しながら、自分の気持ちを伝えるのよ。例え手話ができなくたって、スマホのアプリを利用すれば簡単に意志疎通はできる」
白石の眉間が険しくなる。
「苦労?蓮と接していて『苦労』なんて思ったことも、感じたこともないわ。知らないことは知っていけばいい。意志疎通に問題が生じても、工夫すればいい。そんなの、当たり前のことでしょ。その人のことを尊重し、理解し、寄り添えば、簡単なことよ」
白石は勢いよく立ち上がり、胸ぐらを掴む私の手を払いのけた。
「綺麗事よ。あんたの言っていることは理想論に過ぎないわ!」
「それは違う。その人を認め、対等な人だと思えば、なんてことのない話よ。白石。あんまり蓮を舐めるなよ」
「はあ?!」
「あんたのその言い分は、蓮を見下している証拠だ」
「見下すわけないでしょ!私は蓮が好きなの。愛しているのよ!」
白石が私の肩を押してきた。
すかさず、蓮が支えてくれたから倒れずにすんだ。
「7年間、ずっと支えてきたのは私よ!県外に入院した蓮を見舞いに行ったとき、リハビリで苦労している蓮を励ましたのは私。蓮のために手話も覚えたわ。それから、サッカーチームで手話通訳者になって、誰よりも蓮をサポートしていたわ。全部、全部蓮のために、私が苦労して支えてきたの!私がいなきゃ、蓮はチームで孤立していたのよ!」
白石の絶叫が辺りに響いた。
「蓮!どうして私じゃダメなの?!こんなに好きなのに、こんなに尽くしたのに!!」
「うわっ、それって告ハラじゃん。ダサッ」
緊迫した空気に、こはるちゃんの場違いな声が響いた。
「こく……はら?」
「そう、告白ハラスメント。断られても何度も思いをぶつけて相手を困らせたり、『これだけ尽くしたんだから好きになれよ』と好意を強要する迷惑行為のことだよ」
こはるちゃんの説明に、困惑している白石。
「まさに、白石のことじゃん」
また、こはるちゃんが白石を指差した。
「てかさ、さっきから聞いてたらさ、自己紹介乙で笑えるね」
自己紹介?
「白石のさ、美咲お姉ちゃんに対する暴言を思い出してよ。『ストーカー女』とか『勘違い女』とか言ってたでしょ。それって全部白石のことじゃん」
「はあ?子どもが生意気に──」
「まずさ、『ずっと支えてきた』って、付き合ってもいないのに、自意識過剰じゃない?7年前のこともさ、入院した蓮さんを励ましたって自慢してるけど、ケガをした友だちを励ますのは当たり前のことでしょ」
こはるちゃんの言葉に、白石以外のみんなが頷いた。
「手話の件もさ、蓮さんのために覚えたって言ってるけど、好きでもない人から『あなたのために覚えた』って言われたら、嬉しいどころか、逆に怖いよ」
蓮が激しく頷いている。
確かに、意識もしてなかった異性に、突然『あなたのために』って言われたら怖いし、気持ち悪いわ。
全員から哀れみの目を向けられたからか、白石は真っ赤な顔をしている。
「あの」
坂本さんが会話に入ってきた。
「白石さんが蓮さんのサポートをしていたのは本当ですが、そのせいでみんなが迷惑してました」
「え?」
白石が驚いている。
「白石さんって、蓮さんのことを優先するから、他の業務を頼んでも協力してくれないこともあったんですよ。それから、蓮さんの手話通訳を私とか、他の子がすると不機嫌になって場を乱すから面倒でした。蓮さんのことが好きなのは、みんな知ってましたが、相手にされてないのを、笑っ──」
思わず本音が出てしまったようで、坂本さんは口を噤んだ。その後、軽く咳払いをし「正直、迷惑していた人は多かったですよ」と言葉を締めた。
みんなの視線が白石に集まる。
白石は取り繕うように笑おうとしていたが、あまりのことに感情を抑えられない様子だ。次第に怒りが抑えられなくなったのか、体を震わせて坂本さんを睨み付けた。
「いい加減にしなさいよ。私が大人しくしてるからって、嘘を言うなんて、恥ずかしくないの?!」
白石の震える叫びが響いた。
怒っているのだが、どこか焦っているようにも見える。
「私はね、監督にも、コーチにも『白石さんが居て助かるよ』っていつも感謝されてるのよ。試合には必ず呼ばれるし、重要なミーティングにも出席をお願いされるの。あんたと違って、私は信頼されてるのよ!」
「もう追放されてんじゃん」
こはるちゃんがツッコミを入れると、白石が「うるさい!」と怒鳴った。
「坂本なんか人数合わせの、その他大勢のボランティアと変わんないのよ。チームのことも、蓮のことも支えらんない戦力外が勝手なことを言うんじゃないわよ!」
白石は怒りに任せて、坂本さんを突き飛ばした。
「きゃっ」
そんなことをされるとは思っていなかったようで、坂本さんは後ろに尻餅をつき、持っていた鞄の中身が飛び出してしまった。
慌てて坂本さんのもとに駆け寄り「大丈夫ですか?!」と声をかけると、彼女は痛そうな顔をしながら「はい。ありがとうございます」と言ってきた。
「白石さん!何も押すことは──」
文句を言おうとしたとき、蓮が慌てた様子で散らばった物の中から青いケースを付けたスマホを拾い上げた。
それには見覚えがある。
蓮が失くしたスマホだ。
「……」
「なによその目。人を見下して……。これで勝った気になって憐れね」
白石の声が尖る。
「言っておくけどね、障害者と一緒になるって並大抵のことじゃないのよ。周りから向けられる目は違うし、普通に会話もできない。苦労だらけ。普通に生きてきたあんたなんかに、耐えられるはずないわ!」
なによ、その言いぐさ!
私は怒りがこみ上げて、白石の胸ぐらを掴んだ。
「最低ね。苦労する?そんなの、障害がある・ない関係ないわ。好きな人のことを尊重できるか・できないかの違いよ」
白石が睨んでくるが、私も睨み返す。
「周りの目?自意識過剰ね。誰も他人のことなんか気にしないわよ」
鼻で笑ってやった。
「会話ができない?言葉の通じる人とだって、誤解したり、コミュニケーションが取れなかったりすることなんか往々にあるわ。だからその人に合わせて工夫しながら、自分の気持ちを伝えるのよ。例え手話ができなくたって、スマホのアプリを利用すれば簡単に意志疎通はできる」
白石の眉間が険しくなる。
「苦労?蓮と接していて『苦労』なんて思ったことも、感じたこともないわ。知らないことは知っていけばいい。意志疎通に問題が生じても、工夫すればいい。そんなの、当たり前のことでしょ。その人のことを尊重し、理解し、寄り添えば、簡単なことよ」
白石は勢いよく立ち上がり、胸ぐらを掴む私の手を払いのけた。
「綺麗事よ。あんたの言っていることは理想論に過ぎないわ!」
「それは違う。その人を認め、対等な人だと思えば、なんてことのない話よ。白石。あんまり蓮を舐めるなよ」
「はあ?!」
「あんたのその言い分は、蓮を見下している証拠だ」
「見下すわけないでしょ!私は蓮が好きなの。愛しているのよ!」
白石が私の肩を押してきた。
すかさず、蓮が支えてくれたから倒れずにすんだ。
「7年間、ずっと支えてきたのは私よ!県外に入院した蓮を見舞いに行ったとき、リハビリで苦労している蓮を励ましたのは私。蓮のために手話も覚えたわ。それから、サッカーチームで手話通訳者になって、誰よりも蓮をサポートしていたわ。全部、全部蓮のために、私が苦労して支えてきたの!私がいなきゃ、蓮はチームで孤立していたのよ!」
白石の絶叫が辺りに響いた。
「蓮!どうして私じゃダメなの?!こんなに好きなのに、こんなに尽くしたのに!!」
「うわっ、それって告ハラじゃん。ダサッ」
緊迫した空気に、こはるちゃんの場違いな声が響いた。
「こく……はら?」
「そう、告白ハラスメント。断られても何度も思いをぶつけて相手を困らせたり、『これだけ尽くしたんだから好きになれよ』と好意を強要する迷惑行為のことだよ」
こはるちゃんの説明に、困惑している白石。
「まさに、白石のことじゃん」
また、こはるちゃんが白石を指差した。
「てかさ、さっきから聞いてたらさ、自己紹介乙で笑えるね」
自己紹介?
「白石のさ、美咲お姉ちゃんに対する暴言を思い出してよ。『ストーカー女』とか『勘違い女』とか言ってたでしょ。それって全部白石のことじゃん」
「はあ?子どもが生意気に──」
「まずさ、『ずっと支えてきた』って、付き合ってもいないのに、自意識過剰じゃない?7年前のこともさ、入院した蓮さんを励ましたって自慢してるけど、ケガをした友だちを励ますのは当たり前のことでしょ」
こはるちゃんの言葉に、白石以外のみんなが頷いた。
「手話の件もさ、蓮さんのために覚えたって言ってるけど、好きでもない人から『あなたのために覚えた』って言われたら、嬉しいどころか、逆に怖いよ」
蓮が激しく頷いている。
確かに、意識もしてなかった異性に、突然『あなたのために』って言われたら怖いし、気持ち悪いわ。
全員から哀れみの目を向けられたからか、白石は真っ赤な顔をしている。
「あの」
坂本さんが会話に入ってきた。
「白石さんが蓮さんのサポートをしていたのは本当ですが、そのせいでみんなが迷惑してました」
「え?」
白石が驚いている。
「白石さんって、蓮さんのことを優先するから、他の業務を頼んでも協力してくれないこともあったんですよ。それから、蓮さんの手話通訳を私とか、他の子がすると不機嫌になって場を乱すから面倒でした。蓮さんのことが好きなのは、みんな知ってましたが、相手にされてないのを、笑っ──」
思わず本音が出てしまったようで、坂本さんは口を噤んだ。その後、軽く咳払いをし「正直、迷惑していた人は多かったですよ」と言葉を締めた。
みんなの視線が白石に集まる。
白石は取り繕うように笑おうとしていたが、あまりのことに感情を抑えられない様子だ。次第に怒りが抑えられなくなったのか、体を震わせて坂本さんを睨み付けた。
「いい加減にしなさいよ。私が大人しくしてるからって、嘘を言うなんて、恥ずかしくないの?!」
白石の震える叫びが響いた。
怒っているのだが、どこか焦っているようにも見える。
「私はね、監督にも、コーチにも『白石さんが居て助かるよ』っていつも感謝されてるのよ。試合には必ず呼ばれるし、重要なミーティングにも出席をお願いされるの。あんたと違って、私は信頼されてるのよ!」
「もう追放されてんじゃん」
こはるちゃんがツッコミを入れると、白石が「うるさい!」と怒鳴った。
「坂本なんか人数合わせの、その他大勢のボランティアと変わんないのよ。チームのことも、蓮のことも支えらんない戦力外が勝手なことを言うんじゃないわよ!」
白石は怒りに任せて、坂本さんを突き飛ばした。
「きゃっ」
そんなことをされるとは思っていなかったようで、坂本さんは後ろに尻餅をつき、持っていた鞄の中身が飛び出してしまった。
慌てて坂本さんのもとに駆け寄り「大丈夫ですか?!」と声をかけると、彼女は痛そうな顔をしながら「はい。ありがとうございます」と言ってきた。
「白石さん!何も押すことは──」
文句を言おうとしたとき、蓮が慌てた様子で散らばった物の中から青いケースを付けたスマホを拾い上げた。
それには見覚えがある。
蓮が失くしたスマホだ。
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