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二
15.5話 すれ違いの答え合わせ
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赤城が待つ屋上に走って行くと赤城はベンチに座って待っていた。
「ごめん......お待たせ。」
切り替えるように恋が笑って赤城に話しかけた。
「あぁ...。」
恋の問いかけに目を合わせることなく深刻な顔で返事をする赤城。その険悪な様子を見た恋が心を痛めた。後退りをしつつも、ぐっと堪えて勇気を持って話し出した。
「あ...えっと。ごめん、呼び出して......。あの、話をしようと思って...。」
「あー、うん。」とため息を吐き、頭を掻きながら言う赤城に思い詰めたように恋が涙を流した。
「ごめん...やっぱり大丈夫。時間作ってくれたのにごめん。僕...本当ごめん。」
そう言い残し走って立ち去って行った。
急いで立ち上がって「待って芦野!」と言う赤城の声は届かず、恋は居なくなっていた。
「......最悪だ。」
赤城は崩れ落ちるようにベンチに腰掛けた。
次の日芦野は学校に来なかった。先生は体調不良と言っていたけど、あれからL◯NEも電話音沙汰無し。
あー。やったわ、これは。完全に避けられてるしもはや嫌われた以前の問題かもしれないわ。明日終わったら夏休み入るって言うのにこれもしかして話し合いできずに休み入るやつか。......この前店で他の客に声かけられて芦野に帰りづらくさせたの俺だし、新山と仲良くなってて勝手に妬いたのも俺だしそれで八つ当たりして強く当たったのも俺だけど...。あ、俺が悪いわこれ。
屋上で項垂れている赤城の元に佐々木がやってきた。
「何、芦野くん休みで萎えてんの?あ、今日全授業自習らしいぜー。」
佐々木は無視して寝転がる赤城の横に座り込んだ。
「...今日天気よくね?」
「.......そうね。」
「あ、こう言う話には返事くれるやつね~?」
無愛想に応える赤城に笑って話す佐々木。二人揃って黙っているとそこに仲川も上がってきた。
「......あー、先約いたんですね。」
「いいよいいよーおいで!」
佐々木手を振って呼ぶと仲川は赤城の反対側の隣に座った。
「俺の隣には来てくれないやつね!?みんな冷たくね?」
「いや、そっちよりはこっちの方が静かそうだったんで。」
「そう言う理由ね」と佐々木が言うと再度沈黙が続き、そわそわしてまた佐々木が話し始めた。
「仲川、今日は電話しないの?」
「......え?」
「昨日電話してたじゃん。なんか切羽詰まってた感じだったし。」
仲川は佐々木の言葉に顔を顰めた。
「......大したことじゃないですよ。...それより今日芦野ってなんで休みかわかります?」
仲川が佐々木から赤城に目を移しながら聞いた。赤城はため息を吐いて「さぁね。」と外方を向いた。横で何か言おうと躊躇いながらいる仲川となんかよくわからないけどガン見してくる佐々木に痺れを切らし赤城は恋に電話をかけた。
「......も、もしもし?赤城...?」
「あ、......芦野。」
恋が電話に出ると赤城は立ち上がり二人と距離を置き話しをしようとした。
「あ、のさ。芦野。」
「ごめん...今日行こうと思ってたんだけど熱出ちゃって行けなかった...仲直りしたかったのにごめん...。」
赤城が話を持ちかけようとすると電話越しで恋が涙ぐんだ声で小さく喋り始めた。
「僕ね、ほんとに赤城が好きなの。でも全然少ししか届かないからね...だからせめて似合うような人になろうって思って......でも赤城前にするとそんなスマートになれなくて、いつも緊張しちゃってあたふたしちゃうし、赤城の友達にも嫌われたくないし...あわよくばいい奴だって思われたいから頑張ってるんだけど気づいたら赤城怒らせちゃってて...全部僕が悪いんだけどいざ赤城前にすると怖気付いちゃってでも嫌われたくなくて、いつもなんかあってもその日に赤城が解決してくれてたのに僕のせいで昨日できなくてだから......」
「......芦野落ち着いて。」
赤城が泣きながら話し続ける恋に声をかけた。そして二人に「トイレ。」と言い残し屋上から出て行った。階段の途中で座り込み恋に優しい口調で話した。
「ごめんね、他の奴居たから場所変えた。...あとさ、多分だけど俺ら結構しっかりめにすれ違ってる気するわ。」
「......へ?」
赤城の言葉に恋は吃驚して言葉を失い、話すのを辞めた。電話越しに鼻を啜る恋は「えっと...。」と、頭を悩ませた。赤城はそんな恋の声に微笑んだ。
「...芦野は仲直りしたかったの?」
「...ん、...うん...。赤城怒ってたから。...僕何がいけなかった?......赤城の事傷つけてごめんね。」
啜り泣きながら話す恋に赤城が柔らかい声を出した。
「勘違いさせてごめんね。怒ってないよ、ちょい悲しかっただけ。...新山とは楽しく話してたのに、俺には戻らないのって突き放された言い方された気がしたから。前も言ったけど俺芦野のことになるとほんとに余裕ないのね、でもだからと言って昨日の俺のあの態度はないわな、本当にごめんね。」
「......そ、うだったんだ...。んーん、僕も赤城の友達だからってことに執着してた...赤城のがだいじなのに...。ごめんね。あと言い忘れてた......この前お店で女の人たちのL◯NE交換断ってくれてありがと...。その時断る赤城の言い方が冷静で大人っぽくて僕と程遠いなって、僕すぐあたふたしちゃうから...見習わないとって思ってずっと考えてて、あのあと上の空だったの。...せっかく赤城がバイト前時間作ってくれたのにごめんなさい。」
熱のせいかいつも以上に消極的になる恋に赤城が心配しつつも「大丈夫だよ。」と宥めた。
「謝りすぎだよ芦野。ちゃんとわかったから大丈夫、体調悪いのにちゃんと話してくれてありがとう。あと芦野はそのままでいいんだよ。俺ね、芦野のそのわけわからなくなった時あたふたしちゃうところすごい好きなのね。だから見習わなくていいのでその代わり早く熱下げてください。」
笑いながら話す赤城の声が優しくて心地良くて恋は更に泣き出した。「落ち着くまで待つよ。」と言う赤城の言葉に甘え思う存分たくさん泣くと恋は大きく深呼吸をしてふぅーと息を吐いた。
「心配かけてごめんなさ...じゃなくて待ってくれてありがと...う。赤城あのね...?」
泣き止み落ち着いて話し出した恋に赤城は「うんうん。」と何度も頷いて聞いていた。
「これからはいつもみたいに何かあったらその日のうちに仲直りしたい。......昨日の夜も今日もずっとずっと赤城どう思ってるかなって考えてた...心臓痛かった。早くごめんなさいすればよかった。」
「うん、そうだね...じゃあそうしよう、約束ね。」
赤城の言葉に「うん。」と言うと安心したようにうとうとして、眠りについていった。
「あかし......だいす...き、ずっといっ...しょに...い...る......」
赤城は柔らかく微笑んで電話越し眠る恋に「俺も好きだよ。ゆっくり休んでおやすみ。」と言ってから電話を切った。そして屋上に戻ろうと立ち上がって振り返るとニヤついて見ている佐々木と苦笑いしている仲川が立っていた。
「......いつから?」
「...俺も好きだよ、あたりです今きた感じですね......あー、あれっすね。結構厚めに愛情表現される方...?」
「......。」
死にたそうな顔をする赤城に追い討ちをかけるように笑いながら佐々木が赤城の肩を組んだ。
「んだよあの甘ったるい声は!きいたこともねぇわ!お前恋人の前で人格変わりすぎだろ誰だよマジで!」
「...佐々木お前は一回滅びろよ。」
赤城の言葉に佐々木は大爆笑した。その様子を見ていた仲川は安心したように微笑んだ。
そして晴れた顔で3人は教室に戻っていった。
しかしこの時仲川の携帯にはL◯NEが入っていた。
「他のやつから仲川が高瀬に芦野の連絡先教えたの誰って聞いて回ってるって聞いたけど、芦野の連絡先聞かれて俺が教えたよ。なんか芦野に大事な話があるらしかったよ。」
「ごめん......お待たせ。」
切り替えるように恋が笑って赤城に話しかけた。
「あぁ...。」
恋の問いかけに目を合わせることなく深刻な顔で返事をする赤城。その険悪な様子を見た恋が心を痛めた。後退りをしつつも、ぐっと堪えて勇気を持って話し出した。
「あ...えっと。ごめん、呼び出して......。あの、話をしようと思って...。」
「あー、うん。」とため息を吐き、頭を掻きながら言う赤城に思い詰めたように恋が涙を流した。
「ごめん...やっぱり大丈夫。時間作ってくれたのにごめん。僕...本当ごめん。」
そう言い残し走って立ち去って行った。
急いで立ち上がって「待って芦野!」と言う赤城の声は届かず、恋は居なくなっていた。
「......最悪だ。」
赤城は崩れ落ちるようにベンチに腰掛けた。
次の日芦野は学校に来なかった。先生は体調不良と言っていたけど、あれからL◯NEも電話音沙汰無し。
あー。やったわ、これは。完全に避けられてるしもはや嫌われた以前の問題かもしれないわ。明日終わったら夏休み入るって言うのにこれもしかして話し合いできずに休み入るやつか。......この前店で他の客に声かけられて芦野に帰りづらくさせたの俺だし、新山と仲良くなってて勝手に妬いたのも俺だしそれで八つ当たりして強く当たったのも俺だけど...。あ、俺が悪いわこれ。
屋上で項垂れている赤城の元に佐々木がやってきた。
「何、芦野くん休みで萎えてんの?あ、今日全授業自習らしいぜー。」
佐々木は無視して寝転がる赤城の横に座り込んだ。
「...今日天気よくね?」
「.......そうね。」
「あ、こう言う話には返事くれるやつね~?」
無愛想に応える赤城に笑って話す佐々木。二人揃って黙っているとそこに仲川も上がってきた。
「......あー、先約いたんですね。」
「いいよいいよーおいで!」
佐々木手を振って呼ぶと仲川は赤城の反対側の隣に座った。
「俺の隣には来てくれないやつね!?みんな冷たくね?」
「いや、そっちよりはこっちの方が静かそうだったんで。」
「そう言う理由ね」と佐々木が言うと再度沈黙が続き、そわそわしてまた佐々木が話し始めた。
「仲川、今日は電話しないの?」
「......え?」
「昨日電話してたじゃん。なんか切羽詰まってた感じだったし。」
仲川は佐々木の言葉に顔を顰めた。
「......大したことじゃないですよ。...それより今日芦野ってなんで休みかわかります?」
仲川が佐々木から赤城に目を移しながら聞いた。赤城はため息を吐いて「さぁね。」と外方を向いた。横で何か言おうと躊躇いながらいる仲川となんかよくわからないけどガン見してくる佐々木に痺れを切らし赤城は恋に電話をかけた。
「......も、もしもし?赤城...?」
「あ、......芦野。」
恋が電話に出ると赤城は立ち上がり二人と距離を置き話しをしようとした。
「あ、のさ。芦野。」
「ごめん...今日行こうと思ってたんだけど熱出ちゃって行けなかった...仲直りしたかったのにごめん...。」
赤城が話を持ちかけようとすると電話越しで恋が涙ぐんだ声で小さく喋り始めた。
「僕ね、ほんとに赤城が好きなの。でも全然少ししか届かないからね...だからせめて似合うような人になろうって思って......でも赤城前にするとそんなスマートになれなくて、いつも緊張しちゃってあたふたしちゃうし、赤城の友達にも嫌われたくないし...あわよくばいい奴だって思われたいから頑張ってるんだけど気づいたら赤城怒らせちゃってて...全部僕が悪いんだけどいざ赤城前にすると怖気付いちゃってでも嫌われたくなくて、いつもなんかあってもその日に赤城が解決してくれてたのに僕のせいで昨日できなくてだから......」
「......芦野落ち着いて。」
赤城が泣きながら話し続ける恋に声をかけた。そして二人に「トイレ。」と言い残し屋上から出て行った。階段の途中で座り込み恋に優しい口調で話した。
「ごめんね、他の奴居たから場所変えた。...あとさ、多分だけど俺ら結構しっかりめにすれ違ってる気するわ。」
「......へ?」
赤城の言葉に恋は吃驚して言葉を失い、話すのを辞めた。電話越しに鼻を啜る恋は「えっと...。」と、頭を悩ませた。赤城はそんな恋の声に微笑んだ。
「...芦野は仲直りしたかったの?」
「...ん、...うん...。赤城怒ってたから。...僕何がいけなかった?......赤城の事傷つけてごめんね。」
啜り泣きながら話す恋に赤城が柔らかい声を出した。
「勘違いさせてごめんね。怒ってないよ、ちょい悲しかっただけ。...新山とは楽しく話してたのに、俺には戻らないのって突き放された言い方された気がしたから。前も言ったけど俺芦野のことになるとほんとに余裕ないのね、でもだからと言って昨日の俺のあの態度はないわな、本当にごめんね。」
「......そ、うだったんだ...。んーん、僕も赤城の友達だからってことに執着してた...赤城のがだいじなのに...。ごめんね。あと言い忘れてた......この前お店で女の人たちのL◯NE交換断ってくれてありがと...。その時断る赤城の言い方が冷静で大人っぽくて僕と程遠いなって、僕すぐあたふたしちゃうから...見習わないとって思ってずっと考えてて、あのあと上の空だったの。...せっかく赤城がバイト前時間作ってくれたのにごめんなさい。」
熱のせいかいつも以上に消極的になる恋に赤城が心配しつつも「大丈夫だよ。」と宥めた。
「謝りすぎだよ芦野。ちゃんとわかったから大丈夫、体調悪いのにちゃんと話してくれてありがとう。あと芦野はそのままでいいんだよ。俺ね、芦野のそのわけわからなくなった時あたふたしちゃうところすごい好きなのね。だから見習わなくていいのでその代わり早く熱下げてください。」
笑いながら話す赤城の声が優しくて心地良くて恋は更に泣き出した。「落ち着くまで待つよ。」と言う赤城の言葉に甘え思う存分たくさん泣くと恋は大きく深呼吸をしてふぅーと息を吐いた。
「心配かけてごめんなさ...じゃなくて待ってくれてありがと...う。赤城あのね...?」
泣き止み落ち着いて話し出した恋に赤城は「うんうん。」と何度も頷いて聞いていた。
「これからはいつもみたいに何かあったらその日のうちに仲直りしたい。......昨日の夜も今日もずっとずっと赤城どう思ってるかなって考えてた...心臓痛かった。早くごめんなさいすればよかった。」
「うん、そうだね...じゃあそうしよう、約束ね。」
赤城の言葉に「うん。」と言うと安心したようにうとうとして、眠りについていった。
「あかし......だいす...き、ずっといっ...しょに...い...る......」
赤城は柔らかく微笑んで電話越し眠る恋に「俺も好きだよ。ゆっくり休んでおやすみ。」と言ってから電話を切った。そして屋上に戻ろうと立ち上がって振り返るとニヤついて見ている佐々木と苦笑いしている仲川が立っていた。
「......いつから?」
「...俺も好きだよ、あたりです今きた感じですね......あー、あれっすね。結構厚めに愛情表現される方...?」
「......。」
死にたそうな顔をする赤城に追い討ちをかけるように笑いながら佐々木が赤城の肩を組んだ。
「んだよあの甘ったるい声は!きいたこともねぇわ!お前恋人の前で人格変わりすぎだろ誰だよマジで!」
「...佐々木お前は一回滅びろよ。」
赤城の言葉に佐々木は大爆笑した。その様子を見ていた仲川は安心したように微笑んだ。
そして晴れた顔で3人は教室に戻っていった。
しかしこの時仲川の携帯にはL◯NEが入っていた。
「他のやつから仲川が高瀬に芦野の連絡先教えたの誰って聞いて回ってるって聞いたけど、芦野の連絡先聞かれて俺が教えたよ。なんか芦野に大事な話があるらしかったよ。」
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