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六
48話 小さなモヤモヤと嫉妬
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「恋人が可愛すぎて困るPart2そろそろ初めても良さげ?」
「......俺、教室戻ってもいいっすか?」
数日前、元カノ問題やその先問題があってから常時上の空で過ごしていた赤城はとうとう昼休みに仲川を呼び出し中庭で話をしていた。
「俺は今、非常に頭を抱えてるんだよ。真面目に相談乗ってくれ仲川。」
「元カノとの話が終わったと思ったら芦野の居場所聞いて走って出て行ったかと思ったら抜け殻みたいになって帰ってきて。あの日からでしょ、そんな感じになってんの。一体何があったんすか。」
呆れたように仲川が聞くと赤城は深くため息を吐いて窶れた顔を上げて仲川の方を見た。
「...キスより先が知りたいって言われた。」
「へぇー!よかったじゃないすか。これで晴れてお前らも......は!?え、それ本当に芦野から言われたんすか?...お前の幻覚じゃなく?」
「いや俺も夢オチだと思ったんよ。んでも頬つねったら痛かったし、心なしかあの日から俺が近づく度に恋がソワソワしててそれ見て現実なの自覚したわ。」
「......へー、あいつ意外と肉食だったんだな。」
仲川は釈然としないような顔をしながら聞くもその後笑って赤城の話を聞いた。
「全然笑い事じゃねぇんだわ。どうすりゃいいんだよこんなん...。」
「いやもうどうもこうも、成るようにするしかないだろ。赤城は別に初めてじゃないだろ、性は別としてそう言うことすんの。今まで通り進めてけばいいじゃん。」
「...今までの相手はそう言うの慣れてる奴らばっかだったからそんな気使わずにやってこれたんだよ。でも恋は違うじゃん。流石にいきなりがっつくのは向こうがビビるだろうし、かと言ってずっと耐えてきた自分がゆっくりコトを進めていける自信がない。」
本音を漏らす赤城に可笑しくなり仲川は涙目になりながら大声で笑い出した。
ちょうどその時、二人が教室から出ていくのを見ていた恋はなかなか戻ってこない赤城と仲川を探しに来ていた。仲川の笑い声が聞こえてその声のする方に向かい二人の姿を見つけて声をかけようとすると、恋の耳に二人の会話が入って来た。
「そんな気にしてたら埒が開かないって。芦野なら大丈夫っしょ。向こうが準備OK言ってんならいっそ思いっきり...」
「いやいや...初めては身が重い。流石の俺でも結構クるわ。」
......あー分かっちゃったよ。何の事言われてるのか。そっか、そうだよね...この歳になってもそう言うこと疎くてわからないヤツめんどくさいよな。そりゃ優しい赤城でも身が重いって思うし...嫌だって思うよな。
二人に声をかけることなく恋は静かに教室に戻り相馬の向かいに座った。黙って座る恋に気づいたら相馬が不思議そうに顔を見た。
「あれ~、仲川見つけらんなかった?」
「あ...うんっ、自販機かなーって思ったんだけど違ったぽい...!」
そんな話から相馬がマイペースに話を変えていき二人で話をしていた。そんな時、提出だったプリントをやるのを忘れていた新山が二人に近づいた。
「そこに優しいお二人さん~、俺に慈悲をお与えください~。」
プリントをペラペラ見せながら伏して頼み込む新山に恋は笑って自分のプリントを渡した。
「芦野くんマジで天使女神そんでもって仏。ありがとう、今度ジュース奢らせてあげる。」
「いいえ!...ってそこは奢ってあげるではなく~?新山くん面白い!」
「んじゃ俺にも見せて~、お礼は新山がジュース奢るらしいからそれで~。」
そう言って新山に続いて相馬も恋のプリントを写し始めた。
「おいお前もかよ、ってか自分の恩返しを俺に背負わせんなや。」
二人の会話に恋が笑っていると中庭から戻った仲川がふらふらと三人の元に寄って来た。
「活きがいいな。おいお前ら、芦野に迷惑かけてんじゃねーぞ。」
「俺と芦野くんズッ友だから二つ返事で見せてくれたし~...そういや仲川どこ行ってたん?」
「あー...赤城と中庭で駄弁ってた。なんか知らんうちに俺、相談役になってたらしいわ。」
「へぇ~、いいのか芦野くん。君の相談役が赤城に取られつつあるぞ。俺の幼馴染取るなって言っといた方がいいよ。」
写しながら適当に会話をする新山の言葉に恋は引き攣った顔をして「確かに~。」と返すとそれを見ていた仲川が恋の肩を叩いた。
「なぁ芦野。赤城のことなんだけどさ...」
「あ...ごめん、僕先生に呼ばれてたから行ってくる。」
焦ったように仲川の横を突っ切って教室を出ていく恋に疑念を感じながらも仲川は恋が座っていた席に着いた。
......やばい、逃げて来てしまった...。最悪だ、家族の次は友達に嫉妬って...。本当に情けなすぎる。
恋はぼーっと行く当てもなくダラダラ体育館の渡り廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。
「芦野くん?」
振り返ってみると同じ美化委員の副委員長が僕に向かって手を振っていた。
「あっ先輩!久しぶりです。」
「ね、まじ久々!俺ら三年は受験もあって委員会の参加も減ったからね。全然芦野くんに会えなくて悲しかったよ。」
近づいてくる先輩に微笑み、「そう言ってもらえて嬉しいです。」と返すと恋は軽く会釈をして立ち去ろうとした。そんな恋の手を先輩は掴むと「ねぇ!」と話を続けた。
「今度さ、同じ委員会の奴らと休みの日出かけるんだけど芦野くんもどう?芦野くんいると癒されるしみんなも好きだからきっと喜ぶと思うんだけど......。」
グイグイくる先輩に驚き一歩引く恋に構わず先輩は詰め寄った。
「あんましつこく付き纏わない方がいいって言いませんでしたっけ。」
二人の間を裂くようにして冷たい声で赤城が話に口を出すとそのまま恋の前に立ちはだかった。
「付き纏うって...、ただの先輩後輩としてのコミュニケーションだろっ...。」
「無理やりに休日の遊びに誘うのがコミュニケーションって言うっては初めて知りましたわ。」
「無理やりなんかじゃないだろ...ただ芦野くんに来れない?って聞いただけだ。お前には聞いてない。」
なかなか引かない先輩に赤城は困ったように眉を落とす恋を見てからため息を吐いて怠そうに話を続けた。
「この子休日、バイトじゃない日は俺と会ってるんで空いてる日はないと思うっすよ...ねぇ?」
「あ......う、うん...っ。」
「ってことなんで、もういいっすかね。俺たち用あるんで...この子もらっていきますね。」
先輩に有無を言わせず淡々と話し切った赤城は、恋の腕を掴んでそのまま体育館裏まで連れていった。歩いている間、赤城は無言で前を歩いていた。恋はそんな赤城の背中と強く掴まれた手を見ながら後ろをついて行った。
「本当に...油断するとすぐこれだから目が離せないわ。」
「あ...かし...?」
不思議そうに見つめる恋の顎に手を触れて赤城は顔を近づけた。キスをすると思った恋は目を閉じると赤城はクスッと笑って「なに?」小さな声で言った。
「き...す、しない...の?」
「んー?したいの?」
赤城の言葉に顔を赤く染め頷くと、恋は両手を赤城の背中に回した。
「......積極的なのカワイイね。」
甘く優しい声で微笑んで返すと赤城は唇を重ねた。薄っすら目を開けると一生懸命に舌を絡ませる恋を見て愛らしそうに頭を撫でた。そして後頭部を掴み更に深いキスを交わした。
「ん......っんぁ...、ごめ...ん。」
「ん...なにが?」
「きす......下手で、ごめん...。」
「そんなことないよ。恋は上手だよ、いつ頑張ってくれてありがとう。恋の舌バカ気持ちいわ。」
赤城の話を聞いて恋は嬉しそうに微笑んだ。そしてさっきの事を謝ると赤城は「これからはもっと気をつけてね。」と宥めるように話した。
教室まで向かっている途中に赤城が思い出したように口を開いた。
「来週の土日さー...、家族みんな家空けるらしいんだけど...泊まりくる?」
「あっ...うん!僕もね、日曜日は赤城の事誘おうと思ってたから...。だから会えるだけでも嬉しいのに泊まっていいのもっと嬉しい!」
「そ...良かった。また時間は追々決めていこ...一応もう一回言っておくけど、家族誰もいないからね。」
「うん...?分かった!」
恋は嬉しそうに頷いて返すと機嫌良さそうに歩いた。明らかに自分の意図がわかっていない恋を見て赤城は苦悶に満ちた顔をした。そしてどうしたらいいものか、教室に戻ってからも寒い中ベランダに出て悩んだように空を見上げていた。
「......俺、教室戻ってもいいっすか?」
数日前、元カノ問題やその先問題があってから常時上の空で過ごしていた赤城はとうとう昼休みに仲川を呼び出し中庭で話をしていた。
「俺は今、非常に頭を抱えてるんだよ。真面目に相談乗ってくれ仲川。」
「元カノとの話が終わったと思ったら芦野の居場所聞いて走って出て行ったかと思ったら抜け殻みたいになって帰ってきて。あの日からでしょ、そんな感じになってんの。一体何があったんすか。」
呆れたように仲川が聞くと赤城は深くため息を吐いて窶れた顔を上げて仲川の方を見た。
「...キスより先が知りたいって言われた。」
「へぇー!よかったじゃないすか。これで晴れてお前らも......は!?え、それ本当に芦野から言われたんすか?...お前の幻覚じゃなく?」
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仲川は釈然としないような顔をしながら聞くもその後笑って赤城の話を聞いた。
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「いやもうどうもこうも、成るようにするしかないだろ。赤城は別に初めてじゃないだろ、性は別としてそう言うことすんの。今まで通り進めてけばいいじゃん。」
「...今までの相手はそう言うの慣れてる奴らばっかだったからそんな気使わずにやってこれたんだよ。でも恋は違うじゃん。流石にいきなりがっつくのは向こうがビビるだろうし、かと言ってずっと耐えてきた自分がゆっくりコトを進めていける自信がない。」
本音を漏らす赤城に可笑しくなり仲川は涙目になりながら大声で笑い出した。
ちょうどその時、二人が教室から出ていくのを見ていた恋はなかなか戻ってこない赤城と仲川を探しに来ていた。仲川の笑い声が聞こえてその声のする方に向かい二人の姿を見つけて声をかけようとすると、恋の耳に二人の会話が入って来た。
「そんな気にしてたら埒が開かないって。芦野なら大丈夫っしょ。向こうが準備OK言ってんならいっそ思いっきり...」
「いやいや...初めては身が重い。流石の俺でも結構クるわ。」
......あー分かっちゃったよ。何の事言われてるのか。そっか、そうだよね...この歳になってもそう言うこと疎くてわからないヤツめんどくさいよな。そりゃ優しい赤城でも身が重いって思うし...嫌だって思うよな。
二人に声をかけることなく恋は静かに教室に戻り相馬の向かいに座った。黙って座る恋に気づいたら相馬が不思議そうに顔を見た。
「あれ~、仲川見つけらんなかった?」
「あ...うんっ、自販機かなーって思ったんだけど違ったぽい...!」
そんな話から相馬がマイペースに話を変えていき二人で話をしていた。そんな時、提出だったプリントをやるのを忘れていた新山が二人に近づいた。
「そこに優しいお二人さん~、俺に慈悲をお与えください~。」
プリントをペラペラ見せながら伏して頼み込む新山に恋は笑って自分のプリントを渡した。
「芦野くんマジで天使女神そんでもって仏。ありがとう、今度ジュース奢らせてあげる。」
「いいえ!...ってそこは奢ってあげるではなく~?新山くん面白い!」
「んじゃ俺にも見せて~、お礼は新山がジュース奢るらしいからそれで~。」
そう言って新山に続いて相馬も恋のプリントを写し始めた。
「おいお前もかよ、ってか自分の恩返しを俺に背負わせんなや。」
二人の会話に恋が笑っていると中庭から戻った仲川がふらふらと三人の元に寄って来た。
「活きがいいな。おいお前ら、芦野に迷惑かけてんじゃねーぞ。」
「俺と芦野くんズッ友だから二つ返事で見せてくれたし~...そういや仲川どこ行ってたん?」
「あー...赤城と中庭で駄弁ってた。なんか知らんうちに俺、相談役になってたらしいわ。」
「へぇ~、いいのか芦野くん。君の相談役が赤城に取られつつあるぞ。俺の幼馴染取るなって言っといた方がいいよ。」
写しながら適当に会話をする新山の言葉に恋は引き攣った顔をして「確かに~。」と返すとそれを見ていた仲川が恋の肩を叩いた。
「なぁ芦野。赤城のことなんだけどさ...」
「あ...ごめん、僕先生に呼ばれてたから行ってくる。」
焦ったように仲川の横を突っ切って教室を出ていく恋に疑念を感じながらも仲川は恋が座っていた席に着いた。
......やばい、逃げて来てしまった...。最悪だ、家族の次は友達に嫉妬って...。本当に情けなすぎる。
恋はぼーっと行く当てもなくダラダラ体育館の渡り廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。
「芦野くん?」
振り返ってみると同じ美化委員の副委員長が僕に向かって手を振っていた。
「あっ先輩!久しぶりです。」
「ね、まじ久々!俺ら三年は受験もあって委員会の参加も減ったからね。全然芦野くんに会えなくて悲しかったよ。」
近づいてくる先輩に微笑み、「そう言ってもらえて嬉しいです。」と返すと恋は軽く会釈をして立ち去ろうとした。そんな恋の手を先輩は掴むと「ねぇ!」と話を続けた。
「今度さ、同じ委員会の奴らと休みの日出かけるんだけど芦野くんもどう?芦野くんいると癒されるしみんなも好きだからきっと喜ぶと思うんだけど......。」
グイグイくる先輩に驚き一歩引く恋に構わず先輩は詰め寄った。
「あんましつこく付き纏わない方がいいって言いませんでしたっけ。」
二人の間を裂くようにして冷たい声で赤城が話に口を出すとそのまま恋の前に立ちはだかった。
「付き纏うって...、ただの先輩後輩としてのコミュニケーションだろっ...。」
「無理やりに休日の遊びに誘うのがコミュニケーションって言うっては初めて知りましたわ。」
「無理やりなんかじゃないだろ...ただ芦野くんに来れない?って聞いただけだ。お前には聞いてない。」
なかなか引かない先輩に赤城は困ったように眉を落とす恋を見てからため息を吐いて怠そうに話を続けた。
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「あ......う、うん...っ。」
「ってことなんで、もういいっすかね。俺たち用あるんで...この子もらっていきますね。」
先輩に有無を言わせず淡々と話し切った赤城は、恋の腕を掴んでそのまま体育館裏まで連れていった。歩いている間、赤城は無言で前を歩いていた。恋はそんな赤城の背中と強く掴まれた手を見ながら後ろをついて行った。
「本当に...油断するとすぐこれだから目が離せないわ。」
「あ...かし...?」
不思議そうに見つめる恋の顎に手を触れて赤城は顔を近づけた。キスをすると思った恋は目を閉じると赤城はクスッと笑って「なに?」小さな声で言った。
「き...す、しない...の?」
「んー?したいの?」
赤城の言葉に顔を赤く染め頷くと、恋は両手を赤城の背中に回した。
「......積極的なのカワイイね。」
甘く優しい声で微笑んで返すと赤城は唇を重ねた。薄っすら目を開けると一生懸命に舌を絡ませる恋を見て愛らしそうに頭を撫でた。そして後頭部を掴み更に深いキスを交わした。
「ん......っんぁ...、ごめ...ん。」
「ん...なにが?」
「きす......下手で、ごめん...。」
「そんなことないよ。恋は上手だよ、いつ頑張ってくれてありがとう。恋の舌バカ気持ちいわ。」
赤城の話を聞いて恋は嬉しそうに微笑んだ。そしてさっきの事を謝ると赤城は「これからはもっと気をつけてね。」と宥めるように話した。
教室まで向かっている途中に赤城が思い出したように口を開いた。
「来週の土日さー...、家族みんな家空けるらしいんだけど...泊まりくる?」
「あっ...うん!僕もね、日曜日は赤城の事誘おうと思ってたから...。だから会えるだけでも嬉しいのに泊まっていいのもっと嬉しい!」
「そ...良かった。また時間は追々決めていこ...一応もう一回言っておくけど、家族誰もいないからね。」
「うん...?分かった!」
恋は嬉しそうに頷いて返すと機嫌良さそうに歩いた。明らかに自分の意図がわかっていない恋を見て赤城は苦悶に満ちた顔をした。そしてどうしたらいいものか、教室に戻ってからも寒い中ベランダに出て悩んだように空を見上げていた。
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