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六
52話 僕らのクリスマス②
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あー、これは完っ全にやったやつだわ。マジで余計なこと言ったよな俺。
恋が俺にばっか任せてるって気にしてたからそう思ってほしくなくてあんな言い方したけど絶対他の言い方あったわ、うん。
本人は気づいてないんだろうけど、恋は何か都合が悪かったりして意識的に話を変える時、唇を軽く噛む癖がある。だから嫌でもその気持ちを感じ取ってしまうけど、自分自身の落ち度を気付くことができるメリットでもある。
少しでも気を紛らして欲しくて色々エスコートしてみたりしたけど全滅で気を落としていた時恋が口を開いた。
「あ...あのさ赤城。さっきの話なんだけど.....」
「うん。」
素っ気ない赤城の応答にビクビクしながら一生懸命に言葉を選んで恋は話した。
「さっきの赤城の話に少し嫉妬しちゃいました、ごめんなさい。...赤城は僕の前にも何人も付き合ってた人いるのはわかってるつもりなんだけど、いざ赤城の口から今までのクリスマスを連想させるような言い方されるとやっぱり寂しくてちょっとイヤだなぁって思っちゃった。過去に関してはどうしようもないことなのにごめんね、ムード下げるようなこと言って...それからこう言うことその場で言ってって言われてたのに言えなくてごめん...なさい。」
恋の話を聞くと赤城は深くため息を吐いた。そして恋がどうしたらいいのか困っているとそこにキャラメルラテとココアラテが運ばれて来た。
真ん中に置かれた二つのドリンクを赤城は恋の前に移動させた。
「どっちも飲んでみな、両方美味しいといいけど。」
「あっ、うん!ありがとう...!......んっ、美味しい!どっちも美味しいけど......んー...、ココアにする!」
そう言って恋がキャラメルラテを赤城の前に持っていき、置いて手を引こうとした時赤城が恋の手を握った。
驚いて肩をびくつかせると赤城が小さな声で「ごめん。」と謝った。
「いや、恋が正解。あの言い方は俺が悪かった。普通に今までのこと気にするような言い方しちゃったしムード下げたのは俺の方だわ、ごめんね。デリカシーのかけらもなかった...これからは言葉に気をつけます、ほんとさーせん。」
そう言うと軽く頭を下げた。そんな赤城に恋は笑って頷くと「残りの時間は楽しいでいっぱいにしよう?」と言って赤城の手の上に反対の手を被せて手の甲を撫でた。
そんな恋の行動を見て赤城が「誘ってる?」と悪戯に笑いながら言うと、恋はハッとしてすぐに手を離して顔を赤くした。
初めて恋人と言った水族館は昔、家族と行ったものよりもとても楽しかった。あの頃の僕は魚を見ている時間よりも家族のことを見ている時間の方が長かった。顔色を伺っては機嫌を損なっていないかばかりを気にしていた。なのに今日は素で楽しんでいたし、僕は終始笑っていたと思う。
赤城が予約してくれたディナーは横並びに座る半個室でそしてとても景色が綺麗なところで、貝類が苦手な僕のことを配慮して別の料理に変えてくれていた。そんな細かな赤城の優しさがとても温かくてホッとする。と同時に、周りを見渡すとカップルだけではなくて女性同士のお客さんの姿も多くあった。
「どうしたの?」
「あ、いや...女性同士で来てる人たちもいるんだな~って。」
ソワソワしながら答える僕の肩に手を添えると赤城は微笑んだ。
「ここの店デザートが美味しいからそれ目当てでくる人も多いだって。それで女のお客さん多いみたいよ。恋が周りの目とか気にすると思ってカップル以外も来そうな店絞って探した。」
サラッとそう話す赤城の方を見たあと恋はドキドキしながらカバンからラッピングされたプレゼントを出した。
「えっと......これは、?」
「クリスマス...プレゼント...。赤城は今度一緒に探しに行こうって言ってたけどこれは僕があげたくて買ってきたの。だから...貰ってほしい。」
そう言って赤城に手渡すと赤城は少し困惑した顔をした後嬉しそうに笑った。
「やば...すごいニヤけるわ。ありがとう、開けていい?」
「良かった...あ、うん勿論!!」
遡ること数日前、僕はあの赤城の誕生日プレゼントを買った日そのまま帰ろうとしていた時ふとアクセサリー屋さんの前で足を止めた。
「自分の誕生石を恋人に贈る。」
その張り紙を見て惹かれるように店に踏み入れた。じっと張り紙を見ている僕に店員さんが話しかけた。
「恋人さんに贈り物ですか?」
「あっ...えっと。そんな感じ...です。」
あたふたして答える僕に店員さんは「お相手の方、ピアスはあいていますか?」と聞いた。
「はい...両耳にあいてます!」
「でしたら誕生石の入ったピアスとかいかがですか?自分の誕生石を身につけると幸せが訪れると言いますが自分の大切な人に自分の誕生石を贈ると自分の幸せをその相手が与えてくれると言われています。一つのピアスにお客様とその相手の方の誕生石二つを入れることができますよ!」
とても衝動的ではあったけれど、僕はその話を聞いてその場で買うことを決めた。赤城にはお互いに準備は控えようと約束した側から申し訳事をした気持ちもあったけれどどうしても渡したいと思ってしまった。
箱を開けてピアスを見た赤城は今つけているピアスを外し、僕が贈ったピアスに付け替えた。青色と黄緑色のストーンが赤城の耳元を彩り、外で輝くイルミネーションの光とマッチして赤城の横顔を照らした。
「...どう?」
「すごく似合う!とっても素敵だよ!やっぱり赤城はなんでも似合ちゃうね。付けてくれてありがとう~!」
「こちらこそありがとう、めっちゃ嬉しい。そりゃそうよ。俺のことを一番近くで見ててくれる人が選んだモノだからね。」
そう言ってから赤城は恋の事を抱きしめた。
「ちょ...っ、赤城!?ここ外...人居る...。」
「うん知ってる。ダメ?」
「ダメ...じゃないけど......、赤城がいいの?」
恋の言葉を聞くと赤城はそっと離れて恋の顔を見つめた。恋も離れていく赤城の顔を不安そうに見つめながら焦って話を続けた。
「僕は勿論嬉しいよ?...でも赤城はモテるし女性からたくさん見られたりもしてるから、そんな赤城の相手が僕って周りに知られたら赤城の印象が...」
真剣に顔を見つめて話をする恋に微笑んで赤城は下を指差した。手元に目を移すと赤城が小さな箱を手に持っていた。その箱が赤城によって開けられると、そこには綺麗な宝石が埋め込まれた指輪があった。
「...周りからの印象大事にしたいような奴がこんな席選ぶわけないでしょ。俺は恋に好かれてればそれでいいし他なんてどうでもいいよ。左手の薬指は将来の自分のために残しておくつもりだけど...付き合って半年で指輪は重いかとも思ったけど俺の気持ちの重さもわかって欲しかったから。...俺はさ、高校卒業しても離してあげるつもりないしこの先何回も嫌な思いもさせちゃうかもしれないし不器用だから上手くいかないことも多いと思う。男に惹かれたのなんて初めてだしこんなに人を好きになったのも恋が初めてだよ。俺の全人生を賭けても幸せにするから俺についてきてほしい...そんくらい好き。すげぇ好きだよ。」
恋の右手の薬指に指輪を付けると赤城は優しく笑った。恋は涙を流し、指輪が付けられると同時に赤城に抱きついた。
「ありがとう。」と何度も言いながらこれでもかと言うくらいにたくさん泣いた。
あぁ、そうか。僕はきっとこの言葉が欲しかったんだ。今一緒に居てくれると言う確証のある言葉の奥でどこかにこの先の約束をしてほしいと願っていたんだ。そしてそんな僕の気持ちまでも君は読み取って僕に伝えてくれた。
どうかあと一年あと一ヶ月あと一日と、期限のある恋の寿命を引き伸ばす選択肢を探していた僕に対して無期限の安心感と拠り所を与えてくれた。
赤城だってプレゼント用意してるじゃん...馬鹿、本当に馬鹿だよ。こんなに想ってくれているのにできれば卒業までは一緒に居たいとか考えていたなんて僕はもっと大馬鹿者だよ。
ありがとう赤城、僕はもう十分幸せだよ。だから今度は僕が赤城を幸せにできるようにたくさんたくさん頑張っていくからね。それで来年のクリスマスはもっと...再来年のクリスマス更にもっと赤城を幸せにできて、その相手が僕でありますように。今はそんな気持ちをこんな大泣きしながら伝えられる自信がないから赤城の誕生日の日、ちゃんと素直に伝えられるといいな。
恋が俺にばっか任せてるって気にしてたからそう思ってほしくなくてあんな言い方したけど絶対他の言い方あったわ、うん。
本人は気づいてないんだろうけど、恋は何か都合が悪かったりして意識的に話を変える時、唇を軽く噛む癖がある。だから嫌でもその気持ちを感じ取ってしまうけど、自分自身の落ち度を気付くことができるメリットでもある。
少しでも気を紛らして欲しくて色々エスコートしてみたりしたけど全滅で気を落としていた時恋が口を開いた。
「あ...あのさ赤城。さっきの話なんだけど.....」
「うん。」
素っ気ない赤城の応答にビクビクしながら一生懸命に言葉を選んで恋は話した。
「さっきの赤城の話に少し嫉妬しちゃいました、ごめんなさい。...赤城は僕の前にも何人も付き合ってた人いるのはわかってるつもりなんだけど、いざ赤城の口から今までのクリスマスを連想させるような言い方されるとやっぱり寂しくてちょっとイヤだなぁって思っちゃった。過去に関してはどうしようもないことなのにごめんね、ムード下げるようなこと言って...それからこう言うことその場で言ってって言われてたのに言えなくてごめん...なさい。」
恋の話を聞くと赤城は深くため息を吐いた。そして恋がどうしたらいいのか困っているとそこにキャラメルラテとココアラテが運ばれて来た。
真ん中に置かれた二つのドリンクを赤城は恋の前に移動させた。
「どっちも飲んでみな、両方美味しいといいけど。」
「あっ、うん!ありがとう...!......んっ、美味しい!どっちも美味しいけど......んー...、ココアにする!」
そう言って恋がキャラメルラテを赤城の前に持っていき、置いて手を引こうとした時赤城が恋の手を握った。
驚いて肩をびくつかせると赤城が小さな声で「ごめん。」と謝った。
「いや、恋が正解。あの言い方は俺が悪かった。普通に今までのこと気にするような言い方しちゃったしムード下げたのは俺の方だわ、ごめんね。デリカシーのかけらもなかった...これからは言葉に気をつけます、ほんとさーせん。」
そう言うと軽く頭を下げた。そんな赤城に恋は笑って頷くと「残りの時間は楽しいでいっぱいにしよう?」と言って赤城の手の上に反対の手を被せて手の甲を撫でた。
そんな恋の行動を見て赤城が「誘ってる?」と悪戯に笑いながら言うと、恋はハッとしてすぐに手を離して顔を赤くした。
初めて恋人と言った水族館は昔、家族と行ったものよりもとても楽しかった。あの頃の僕は魚を見ている時間よりも家族のことを見ている時間の方が長かった。顔色を伺っては機嫌を損なっていないかばかりを気にしていた。なのに今日は素で楽しんでいたし、僕は終始笑っていたと思う。
赤城が予約してくれたディナーは横並びに座る半個室でそしてとても景色が綺麗なところで、貝類が苦手な僕のことを配慮して別の料理に変えてくれていた。そんな細かな赤城の優しさがとても温かくてホッとする。と同時に、周りを見渡すとカップルだけではなくて女性同士のお客さんの姿も多くあった。
「どうしたの?」
「あ、いや...女性同士で来てる人たちもいるんだな~って。」
ソワソワしながら答える僕の肩に手を添えると赤城は微笑んだ。
「ここの店デザートが美味しいからそれ目当てでくる人も多いだって。それで女のお客さん多いみたいよ。恋が周りの目とか気にすると思ってカップル以外も来そうな店絞って探した。」
サラッとそう話す赤城の方を見たあと恋はドキドキしながらカバンからラッピングされたプレゼントを出した。
「えっと......これは、?」
「クリスマス...プレゼント...。赤城は今度一緒に探しに行こうって言ってたけどこれは僕があげたくて買ってきたの。だから...貰ってほしい。」
そう言って赤城に手渡すと赤城は少し困惑した顔をした後嬉しそうに笑った。
「やば...すごいニヤけるわ。ありがとう、開けていい?」
「良かった...あ、うん勿論!!」
遡ること数日前、僕はあの赤城の誕生日プレゼントを買った日そのまま帰ろうとしていた時ふとアクセサリー屋さんの前で足を止めた。
「自分の誕生石を恋人に贈る。」
その張り紙を見て惹かれるように店に踏み入れた。じっと張り紙を見ている僕に店員さんが話しかけた。
「恋人さんに贈り物ですか?」
「あっ...えっと。そんな感じ...です。」
あたふたして答える僕に店員さんは「お相手の方、ピアスはあいていますか?」と聞いた。
「はい...両耳にあいてます!」
「でしたら誕生石の入ったピアスとかいかがですか?自分の誕生石を身につけると幸せが訪れると言いますが自分の大切な人に自分の誕生石を贈ると自分の幸せをその相手が与えてくれると言われています。一つのピアスにお客様とその相手の方の誕生石二つを入れることができますよ!」
とても衝動的ではあったけれど、僕はその話を聞いてその場で買うことを決めた。赤城にはお互いに準備は控えようと約束した側から申し訳事をした気持ちもあったけれどどうしても渡したいと思ってしまった。
箱を開けてピアスを見た赤城は今つけているピアスを外し、僕が贈ったピアスに付け替えた。青色と黄緑色のストーンが赤城の耳元を彩り、外で輝くイルミネーションの光とマッチして赤城の横顔を照らした。
「...どう?」
「すごく似合う!とっても素敵だよ!やっぱり赤城はなんでも似合ちゃうね。付けてくれてありがとう~!」
「こちらこそありがとう、めっちゃ嬉しい。そりゃそうよ。俺のことを一番近くで見ててくれる人が選んだモノだからね。」
そう言ってから赤城は恋の事を抱きしめた。
「ちょ...っ、赤城!?ここ外...人居る...。」
「うん知ってる。ダメ?」
「ダメ...じゃないけど......、赤城がいいの?」
恋の言葉を聞くと赤城はそっと離れて恋の顔を見つめた。恋も離れていく赤城の顔を不安そうに見つめながら焦って話を続けた。
「僕は勿論嬉しいよ?...でも赤城はモテるし女性からたくさん見られたりもしてるから、そんな赤城の相手が僕って周りに知られたら赤城の印象が...」
真剣に顔を見つめて話をする恋に微笑んで赤城は下を指差した。手元に目を移すと赤城が小さな箱を手に持っていた。その箱が赤城によって開けられると、そこには綺麗な宝石が埋め込まれた指輪があった。
「...周りからの印象大事にしたいような奴がこんな席選ぶわけないでしょ。俺は恋に好かれてればそれでいいし他なんてどうでもいいよ。左手の薬指は将来の自分のために残しておくつもりだけど...付き合って半年で指輪は重いかとも思ったけど俺の気持ちの重さもわかって欲しかったから。...俺はさ、高校卒業しても離してあげるつもりないしこの先何回も嫌な思いもさせちゃうかもしれないし不器用だから上手くいかないことも多いと思う。男に惹かれたのなんて初めてだしこんなに人を好きになったのも恋が初めてだよ。俺の全人生を賭けても幸せにするから俺についてきてほしい...そんくらい好き。すげぇ好きだよ。」
恋の右手の薬指に指輪を付けると赤城は優しく笑った。恋は涙を流し、指輪が付けられると同時に赤城に抱きついた。
「ありがとう。」と何度も言いながらこれでもかと言うくらいにたくさん泣いた。
あぁ、そうか。僕はきっとこの言葉が欲しかったんだ。今一緒に居てくれると言う確証のある言葉の奥でどこかにこの先の約束をしてほしいと願っていたんだ。そしてそんな僕の気持ちまでも君は読み取って僕に伝えてくれた。
どうかあと一年あと一ヶ月あと一日と、期限のある恋の寿命を引き伸ばす選択肢を探していた僕に対して無期限の安心感と拠り所を与えてくれた。
赤城だってプレゼント用意してるじゃん...馬鹿、本当に馬鹿だよ。こんなに想ってくれているのにできれば卒業までは一緒に居たいとか考えていたなんて僕はもっと大馬鹿者だよ。
ありがとう赤城、僕はもう十分幸せだよ。だから今度は僕が赤城を幸せにできるようにたくさんたくさん頑張っていくからね。それで来年のクリスマスはもっと...再来年のクリスマス更にもっと赤城を幸せにできて、その相手が僕でありますように。今はそんな気持ちをこんな大泣きしながら伝えられる自信がないから赤城の誕生日の日、ちゃんと素直に伝えられるといいな。
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