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三
27話 欠けてる自分〜有馬side〜
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多分...と言うかほぼ確実にやらかしたと思った。
部屋に戻って来たタイミングとその時に話していた内容、そして部屋の外にまで聞こえるほどの声量で話していたことを考えるとむしろ聞こえていない方が可笑しいと思う。
二人を帰した後で一人もし何か聞かれたら、と考え込んでいると数分後に内田から連絡が来た。
“千隼からお前の好きな人の話をされたよ。誰かまでは気付いてなかったけどそろそろ潮時だと思うぞ。俺は本人に聞けとしか言えなかったわ。”
そのメッセージを見た有馬は諦めたように渇いた笑い声を響かせた。
中学受験に合格し今の高校へと繋がる学校に入学した。
勉強は好きでも嫌いでもなかったけれど、人並みから逸れるようなことはしたくはなかったから、なんとなく遅れを取らないようにと自習をすることが多かった。そんな努力が実ったのか小学校高学年になる頃には満点が当たり前になり、それを知った親が俺に中学受験を進めたのが経緯だった。
今までとは違って中学では自分と似た考えを持つ人が多かったから段々と退屈に感じていた学校が楽しいと思うようになり気付けば友達にも恵まれ成績もある程度の順位で留まるようになった。しかしそれと同時に俺はある分野で自分が足並み外れた方向へと進んでいった。恋愛的趣向だ。
中学3年に上がる時には周りはちらほらと彼女を作る人が増えていった。一緒になって「そんな相手できても面倒なだけだ。」と言っていた友人たちも揃いに揃って相手ができていったが俺は全くもって羨ましいと思えなかった。そんな時に耳に入って来たのが“同性愛”と言う言葉だった。きっかけはクラスでいつも一緒に過ごしていた男二人組がある日、全く同じおかずの入った弁当箱を開けていたのを俺のいつメンが見た時だった。それを見た友人は「お前ら同棲でもしてんの?」と冗談混じりに聞くと「そうそう、俺ら付き合ってるから~!」と2人も合わせるように乗って返してきた。
「おいまじかよ~!今流行りの同性愛ってやつか!?おもろ過ぎるだろ!」
「冗談だわ!こいつの兄弟が弁当要らないの忘れてて親が作っちゃったからそれを俺がもらっただけ!男好きとかありえねぇわ!」
ただのクラスメイトたちの戯れ合い且つ茶化しの会話で周りはゲラゲラと笑っていたけれど俺は笑うことができなかった。
家に帰って携帯でそのことを調べると俺は思い当たり節が多くありすぎた。そしてその時に俺は自分が同性が好きなのだと自覚をした。
しかしこの感性は誰にも打ち明けることはしなかった。あの時のクラスメイトたちの反応が現実だ。笑い物になるような未来が見えているのに進んで言おうとなんて思わない。
いつかもし似たような思いを抱えている人やその事に理解のある人が現れたその時は、その相手を仲間と認識し俺は本当の“友達”だと思いたいとそう思っていた。
その“友達”ができるのにそう時間はかからなかった。毎月のように行われる委員会に参加した時にそいつに出会った。名前は内田龍平だった。
席が隣になってた内田は、本来の委員の人が体調が悪く早退したから代打で参加したのだと俺に説明した。気さくで人当たりのいいそいつは、特に俺が話をしなくても自然と話題を振ってくれるような奴で変に気を遣わなくていいところが心地良く感じるタイプだった。
話をしているうちに話は恋愛のトークとなり俺は自然と身構えた。
「好きなタイプ」を聞かれた俺は、逆にどんな人が好きなのかと内田に聞いた。
「強いて言うなら一緒にいて気を遣わない人かな。」
そう言われた俺はつい、いつものクラスメイトに言い返すノリで「それ言ったら男も含まれるやつじゃん。」と返してしまった。言ったすぐ後に後悔してハッとし内田に顔を見ると、内田は一切顔色を変えずに少し考えた後で「あー、確かに。」と冷静に俺に言った。その反応に俺が驚き黙っていると内田は首を傾げた。
「......さっきみたいなこと言われて嫌な気にならないの?」
辛うじて聞こえるくらいの声で俺が言うと内田は「全然。」と即答をした。想像もしていなかった返答に動揺しているとなんとなく俺の気持ちを悟ったのか内田は帰り一緒に帰ろう、と俺を誘った。
たわいもない話を交えて話しながら帰っていると、思い出したように内田は口を開いた。
「そうだ、忘れるところだった。」
そう言って携帯を取り出すと内田はQRコードを俺に差し出した。
「L◯NE、交換しようぜ。これも何かの縁だし、高校上がってからもしかしたら同クラなれるかもじゃん。なんか適当に話そうよ。“恋人相談”でも愚痴でも内容はなんでもいいよ。」
その言葉に俺は自分の中で押さえ込んでいた色々な感情が溢れかえってきた。
「女子」や「彼女」と言ったワードで埋め尽くされていた俺の世界の中に新しく「恋人」と言う選択肢をくれた。
そしてそのたった二文字は、俺にとって逃げ場と心の拠り所になってくれて隠すのではなく言い換えればいいのだと教えてくれた。
「......いいの?多分気付いてると思うけど俺、恋愛対象男だけど。相談されたとて内田が反応に困るでしょ。」
「なんで?別に誰を好きになろうと本人の自由っしょ。なにお前、誰かに好きになる相手の制限でもされてんの?」
その内田の返しに可笑しくなって俺は腹を抱えて笑ったのを今でも覚えている。
翌年、内田の言っていた通り本当に俺は内田と同じクラスになった。
一緒にいることになった初日に紹介されたのがちーちゃんだった。
ちーちゃんのことはちらほらとクラスでも話題になっていたから知っていた。他クラスで女子にモテまくるイケメンがいると言う話だった。
当時は「そんな奴がいるのか。」程度の感覚だったけれど、一緒にいるようになり近くで見ると整った容姿なのに全く気取ることもしない性格と意外と真面目なその内面を持つちーちゃんに俺はすぐに打ち解けていった。
仲良くなり話をしていく上で、ちーちゃんには大切にしている人がいるのだと知った。そしてその相手が男の人なのだと言うことにも俺は気付いた。
それからと言うものちーちゃんの話題によく出てくるお兄さんやその友達のことが気になるようになったけれど、それと同時にその話を聞く度に胸の奥の方でモヤモヤと感じることが増えていった。これが恋愛感情なのだと気づく頃にはもう既に時は遅く、ちーちゃんには今の恋人のことしか頭にないようだった。
内田は俺の気持ちに気付いたようだったけど、応援することも口出しをすることもせずただ黙って仏のように過ごしていた。
あまりちーちゃんを好きだと思ってからは長くはないけれど俺にとっては初恋で特別な人だ。だからこれはちーちゃんを困らせないためにも本人にはずっと内緒にしておこうとそう決めていた。しかしもうそう言うわけにもいかないのかもしれないな。
「......正直に話すべきかぁ~...気が重いな。」
ベットに置かれているクッションを抱き抱えると有馬はそのまま横になり、まだ微かに残っている千隼の香りを嗅ぎながら深く息を吐いた。
部屋に戻って来たタイミングとその時に話していた内容、そして部屋の外にまで聞こえるほどの声量で話していたことを考えるとむしろ聞こえていない方が可笑しいと思う。
二人を帰した後で一人もし何か聞かれたら、と考え込んでいると数分後に内田から連絡が来た。
“千隼からお前の好きな人の話をされたよ。誰かまでは気付いてなかったけどそろそろ潮時だと思うぞ。俺は本人に聞けとしか言えなかったわ。”
そのメッセージを見た有馬は諦めたように渇いた笑い声を響かせた。
中学受験に合格し今の高校へと繋がる学校に入学した。
勉強は好きでも嫌いでもなかったけれど、人並みから逸れるようなことはしたくはなかったから、なんとなく遅れを取らないようにと自習をすることが多かった。そんな努力が実ったのか小学校高学年になる頃には満点が当たり前になり、それを知った親が俺に中学受験を進めたのが経緯だった。
今までとは違って中学では自分と似た考えを持つ人が多かったから段々と退屈に感じていた学校が楽しいと思うようになり気付けば友達にも恵まれ成績もある程度の順位で留まるようになった。しかしそれと同時に俺はある分野で自分が足並み外れた方向へと進んでいった。恋愛的趣向だ。
中学3年に上がる時には周りはちらほらと彼女を作る人が増えていった。一緒になって「そんな相手できても面倒なだけだ。」と言っていた友人たちも揃いに揃って相手ができていったが俺は全くもって羨ましいと思えなかった。そんな時に耳に入って来たのが“同性愛”と言う言葉だった。きっかけはクラスでいつも一緒に過ごしていた男二人組がある日、全く同じおかずの入った弁当箱を開けていたのを俺のいつメンが見た時だった。それを見た友人は「お前ら同棲でもしてんの?」と冗談混じりに聞くと「そうそう、俺ら付き合ってるから~!」と2人も合わせるように乗って返してきた。
「おいまじかよ~!今流行りの同性愛ってやつか!?おもろ過ぎるだろ!」
「冗談だわ!こいつの兄弟が弁当要らないの忘れてて親が作っちゃったからそれを俺がもらっただけ!男好きとかありえねぇわ!」
ただのクラスメイトたちの戯れ合い且つ茶化しの会話で周りはゲラゲラと笑っていたけれど俺は笑うことができなかった。
家に帰って携帯でそのことを調べると俺は思い当たり節が多くありすぎた。そしてその時に俺は自分が同性が好きなのだと自覚をした。
しかしこの感性は誰にも打ち明けることはしなかった。あの時のクラスメイトたちの反応が現実だ。笑い物になるような未来が見えているのに進んで言おうとなんて思わない。
いつかもし似たような思いを抱えている人やその事に理解のある人が現れたその時は、その相手を仲間と認識し俺は本当の“友達”だと思いたいとそう思っていた。
その“友達”ができるのにそう時間はかからなかった。毎月のように行われる委員会に参加した時にそいつに出会った。名前は内田龍平だった。
席が隣になってた内田は、本来の委員の人が体調が悪く早退したから代打で参加したのだと俺に説明した。気さくで人当たりのいいそいつは、特に俺が話をしなくても自然と話題を振ってくれるような奴で変に気を遣わなくていいところが心地良く感じるタイプだった。
話をしているうちに話は恋愛のトークとなり俺は自然と身構えた。
「好きなタイプ」を聞かれた俺は、逆にどんな人が好きなのかと内田に聞いた。
「強いて言うなら一緒にいて気を遣わない人かな。」
そう言われた俺はつい、いつものクラスメイトに言い返すノリで「それ言ったら男も含まれるやつじゃん。」と返してしまった。言ったすぐ後に後悔してハッとし内田に顔を見ると、内田は一切顔色を変えずに少し考えた後で「あー、確かに。」と冷静に俺に言った。その反応に俺が驚き黙っていると内田は首を傾げた。
「......さっきみたいなこと言われて嫌な気にならないの?」
辛うじて聞こえるくらいの声で俺が言うと内田は「全然。」と即答をした。想像もしていなかった返答に動揺しているとなんとなく俺の気持ちを悟ったのか内田は帰り一緒に帰ろう、と俺を誘った。
たわいもない話を交えて話しながら帰っていると、思い出したように内田は口を開いた。
「そうだ、忘れるところだった。」
そう言って携帯を取り出すと内田はQRコードを俺に差し出した。
「L◯NE、交換しようぜ。これも何かの縁だし、高校上がってからもしかしたら同クラなれるかもじゃん。なんか適当に話そうよ。“恋人相談”でも愚痴でも内容はなんでもいいよ。」
その言葉に俺は自分の中で押さえ込んでいた色々な感情が溢れかえってきた。
「女子」や「彼女」と言ったワードで埋め尽くされていた俺の世界の中に新しく「恋人」と言う選択肢をくれた。
そしてそのたった二文字は、俺にとって逃げ場と心の拠り所になってくれて隠すのではなく言い換えればいいのだと教えてくれた。
「......いいの?多分気付いてると思うけど俺、恋愛対象男だけど。相談されたとて内田が反応に困るでしょ。」
「なんで?別に誰を好きになろうと本人の自由っしょ。なにお前、誰かに好きになる相手の制限でもされてんの?」
その内田の返しに可笑しくなって俺は腹を抱えて笑ったのを今でも覚えている。
翌年、内田の言っていた通り本当に俺は内田と同じクラスになった。
一緒にいることになった初日に紹介されたのがちーちゃんだった。
ちーちゃんのことはちらほらとクラスでも話題になっていたから知っていた。他クラスで女子にモテまくるイケメンがいると言う話だった。
当時は「そんな奴がいるのか。」程度の感覚だったけれど、一緒にいるようになり近くで見ると整った容姿なのに全く気取ることもしない性格と意外と真面目なその内面を持つちーちゃんに俺はすぐに打ち解けていった。
仲良くなり話をしていく上で、ちーちゃんには大切にしている人がいるのだと知った。そしてその相手が男の人なのだと言うことにも俺は気付いた。
それからと言うものちーちゃんの話題によく出てくるお兄さんやその友達のことが気になるようになったけれど、それと同時にその話を聞く度に胸の奥の方でモヤモヤと感じることが増えていった。これが恋愛感情なのだと気づく頃にはもう既に時は遅く、ちーちゃんには今の恋人のことしか頭にないようだった。
内田は俺の気持ちに気付いたようだったけど、応援することも口出しをすることもせずただ黙って仏のように過ごしていた。
あまりちーちゃんを好きだと思ってからは長くはないけれど俺にとっては初恋で特別な人だ。だからこれはちーちゃんを困らせないためにも本人にはずっと内緒にしておこうとそう決めていた。しかしもうそう言うわけにもいかないのかもしれないな。
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