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四
41話 新山と相馬
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「単刀直入に聞くけど先日、佐々木の弟と今日俺に話しかけてきたあの女の子と相馬会ってたらしいけどいつから佐々木の弟と仲良くなった?」
真面目な顔つきでそう話しかけた新山にキョトンとした表情を見せると、相馬は少し考えた後「あ、千隼くん?」と言った。
「そう。」
素っ気なく二言だけ返した新山にふわっと笑いかけると「とりあえず注文だけ先しちゃおうよ。」と言い相馬はメニューをテーブルの真ん中に広げた。
注文を聞いた店員が席から離れていくと二人はドリンクバーを取りにいき、席に帰ってきた新山はアイスティーにミルクを入れた。
その仕草はまるで千隼の時と似ていて、様子を見ていた相馬はクスッと笑い新山が話し始めるより先に口を開いた。
「俺、実は女子が苦手なんだよね~。」
「...は?なにその意外な告白。」
突然の相馬の発言にぽろっとツッコミを入れると相馬は過去にあった自分の話をした。
相馬には中学の時に気になっていた女子がいて、近づくために少しずつ話す機会を増やしていったらしい。そして数ヶ月経った頃、ようやく向こうからも話を振ってくれるようになりそれが嬉しくてある日その女子を遊びに誘った。なかなか予定が合わなかったけれど数週間後の休日その子がこの日なら空いてると言うからその日に決め、当日雨の中傘をさして待ち合わせ場所でドキドキしながら来るのを相馬は待っていたと言う。
しかしその子は時間を過ぎても一向に姿を表さず、連絡を送っても返ってこないためすれ違いにならないようにその後も相馬はその場で待ち続けた。
二時間が経過し流石に諦めて帰った相馬は、翌日その子に話を聞こうと近づくとその子を含めた女子たちのグループから聞こえてきた会話を聞いて耳を疑った。
彼女たちは相馬が“どのくらい待っていられるか”と言う内容で賭けをしていた。その話の中で相馬はただの賭けの対象として扱われ、その子もそれに対して当たり前のように一緒になって笑っていた。その現場を目にして初めて、最初からそういう目的で話に付き合ってくれていたのだと理解しそれからは他の女子を見ても全員が全員もしかしたらそういうタイプの人間かもしれないと疑ってしまい恋愛感情はおろか、仲良くもなろうと思えないのだとそう言った。
それを聞いた新山は相馬に同情した。
そして「初めてこの話を人に話したかも。恥ずかしすぎて今まで人に言えなかったよ。」と言う相馬に新山は別に恥ずかしい話でもなんでもないだろ、と真面目な回答をした。
「......俺なんて今の恋人、付き合うの中学ぶりだしそれについ先日やっと手出したくらいよ。」
「いやいや~!それは話盛りすぎ。流石にその見た目でそのキャラな新山くんがつく嘘にしてはわかりやすいって。」
「いやまじだって。今度佐々木に聞いてみ。あいつ同中だからしっかり教えてくれるべ。」
半笑いしながら話す新山に「だとしたらその暴露は体張りすぎだって。」と相馬も笑いながら返すと「それ相応の情報提供してもらったんでね。」と新山も言った。
そこの場に頼んでいた料理を店員が運んでくると、二人は一旦話を中断し料理を受け取った。そしてパスタを頼んだ新山に、横にあったカラトリーケースからスプーンとフォークを取り出しそれを手渡すタイミングで相馬は静かに口を開いた。
「...そういえばさっき佐々木に聞いてみなって言ったけどどっちの佐々木~?」
その言葉を聞いて新山は一瞬顔を顰めた。しかし温かい笑みを浮かべていた相馬の顔を見てなんとなく言葉の意味を理解し同じように笑って答えた。
「どっちでも大丈夫よ。...まぁ千隼の方に聞いたら彼は顔赤くしちゃうかもだけどね。」
一時間ちょいで会計を済ませた二人は店を出ると駅に向かって一緒に歩いていた。
「そういやいつから千隼の事察したの?」
徐に話を掘り返した新山に相馬はクスクスと笑いながら言った。
「本当に小さい事だけど癖って移るものなんだな~って思っただけのことだよ。千隼くんとおんなじことしてたからそれでわかっちゃったって感じかな...あとはまぁ、千隼くんのこと知りたそうな感じからして察しちゃった。恋人関係とかじゃなきゃあんなに切迫した雰囲気で聞いてこないって~!」
思い出し笑いしながら答える相馬に呆れた新山も自分から聞いておいて忘れていたのか「俺の質問まだ答えてもらってなくね?」と冷静に言った。
「あれ、俺何か聞かれてたっけ?」
「いやほら、いつから千隼と仲良くなったのってやつ。」
「あ~それか。」
相馬も忘れていたようで、歩きながらその時が初めましてだったことを新山に伝えた。
「だから全然俺たち知り合ったばっかりだしさっきあんな話したけど別に俺、同性が恋愛対象って言うわけでもないからそこんところ安心してほしい。...あ、でもだからと言ってこの間何の話したか俺に聞くにはなしね?」
いつになくよく喋る相馬に新山は、なぜそれは聞いたらダメなのかわからず首を傾げていると駅に着き改札を入った後で相馬が答えた。
「それ聞くってことはなんか今揉めてるってことでしょ?恋人と。その揉め事に他人が首突っ込むとかえって話がややこしくなるし解決するはずの話も更に拗れる可能性あるじゃん。やっぱこう言うのは当人同士で面と向かって話す会うのが一番早いから俺はノーコメで。」
サラッとそう返すと相馬は「じゃ俺はこっちの線だから新山くんまたね。」と言った。
そんな相馬を呼び止めた新山は改めてお礼を言うと「お前、普段の学校の時とは別人すぎるくらい今頼り甲斐あるわ。」と茶化すように言って自分もホームに向かった。
そんな新山を笑って見送ると相馬は「あー、俺も恋愛したいな~。」と言葉を漏らしながらイヤホンを耳にはめた。
真面目な顔つきでそう話しかけた新山にキョトンとした表情を見せると、相馬は少し考えた後「あ、千隼くん?」と言った。
「そう。」
素っ気なく二言だけ返した新山にふわっと笑いかけると「とりあえず注文だけ先しちゃおうよ。」と言い相馬はメニューをテーブルの真ん中に広げた。
注文を聞いた店員が席から離れていくと二人はドリンクバーを取りにいき、席に帰ってきた新山はアイスティーにミルクを入れた。
その仕草はまるで千隼の時と似ていて、様子を見ていた相馬はクスッと笑い新山が話し始めるより先に口を開いた。
「俺、実は女子が苦手なんだよね~。」
「...は?なにその意外な告白。」
突然の相馬の発言にぽろっとツッコミを入れると相馬は過去にあった自分の話をした。
相馬には中学の時に気になっていた女子がいて、近づくために少しずつ話す機会を増やしていったらしい。そして数ヶ月経った頃、ようやく向こうからも話を振ってくれるようになりそれが嬉しくてある日その女子を遊びに誘った。なかなか予定が合わなかったけれど数週間後の休日その子がこの日なら空いてると言うからその日に決め、当日雨の中傘をさして待ち合わせ場所でドキドキしながら来るのを相馬は待っていたと言う。
しかしその子は時間を過ぎても一向に姿を表さず、連絡を送っても返ってこないためすれ違いにならないようにその後も相馬はその場で待ち続けた。
二時間が経過し流石に諦めて帰った相馬は、翌日その子に話を聞こうと近づくとその子を含めた女子たちのグループから聞こえてきた会話を聞いて耳を疑った。
彼女たちは相馬が“どのくらい待っていられるか”と言う内容で賭けをしていた。その話の中で相馬はただの賭けの対象として扱われ、その子もそれに対して当たり前のように一緒になって笑っていた。その現場を目にして初めて、最初からそういう目的で話に付き合ってくれていたのだと理解しそれからは他の女子を見ても全員が全員もしかしたらそういうタイプの人間かもしれないと疑ってしまい恋愛感情はおろか、仲良くもなろうと思えないのだとそう言った。
それを聞いた新山は相馬に同情した。
そして「初めてこの話を人に話したかも。恥ずかしすぎて今まで人に言えなかったよ。」と言う相馬に新山は別に恥ずかしい話でもなんでもないだろ、と真面目な回答をした。
「......俺なんて今の恋人、付き合うの中学ぶりだしそれについ先日やっと手出したくらいよ。」
「いやいや~!それは話盛りすぎ。流石にその見た目でそのキャラな新山くんがつく嘘にしてはわかりやすいって。」
「いやまじだって。今度佐々木に聞いてみ。あいつ同中だからしっかり教えてくれるべ。」
半笑いしながら話す新山に「だとしたらその暴露は体張りすぎだって。」と相馬も笑いながら返すと「それ相応の情報提供してもらったんでね。」と新山も言った。
そこの場に頼んでいた料理を店員が運んでくると、二人は一旦話を中断し料理を受け取った。そしてパスタを頼んだ新山に、横にあったカラトリーケースからスプーンとフォークを取り出しそれを手渡すタイミングで相馬は静かに口を開いた。
「...そういえばさっき佐々木に聞いてみなって言ったけどどっちの佐々木~?」
その言葉を聞いて新山は一瞬顔を顰めた。しかし温かい笑みを浮かべていた相馬の顔を見てなんとなく言葉の意味を理解し同じように笑って答えた。
「どっちでも大丈夫よ。...まぁ千隼の方に聞いたら彼は顔赤くしちゃうかもだけどね。」
一時間ちょいで会計を済ませた二人は店を出ると駅に向かって一緒に歩いていた。
「そういやいつから千隼の事察したの?」
徐に話を掘り返した新山に相馬はクスクスと笑いながら言った。
「本当に小さい事だけど癖って移るものなんだな~って思っただけのことだよ。千隼くんとおんなじことしてたからそれでわかっちゃったって感じかな...あとはまぁ、千隼くんのこと知りたそうな感じからして察しちゃった。恋人関係とかじゃなきゃあんなに切迫した雰囲気で聞いてこないって~!」
思い出し笑いしながら答える相馬に呆れた新山も自分から聞いておいて忘れていたのか「俺の質問まだ答えてもらってなくね?」と冷静に言った。
「あれ、俺何か聞かれてたっけ?」
「いやほら、いつから千隼と仲良くなったのってやつ。」
「あ~それか。」
相馬も忘れていたようで、歩きながらその時が初めましてだったことを新山に伝えた。
「だから全然俺たち知り合ったばっかりだしさっきあんな話したけど別に俺、同性が恋愛対象って言うわけでもないからそこんところ安心してほしい。...あ、でもだからと言ってこの間何の話したか俺に聞くにはなしね?」
いつになくよく喋る相馬に新山は、なぜそれは聞いたらダメなのかわからず首を傾げていると駅に着き改札を入った後で相馬が答えた。
「それ聞くってことはなんか今揉めてるってことでしょ?恋人と。その揉め事に他人が首突っ込むとかえって話がややこしくなるし解決するはずの話も更に拗れる可能性あるじゃん。やっぱこう言うのは当人同士で面と向かって話す会うのが一番早いから俺はノーコメで。」
サラッとそう返すと相馬は「じゃ俺はこっちの線だから新山くんまたね。」と言った。
そんな相馬を呼び止めた新山は改めてお礼を言うと「お前、普段の学校の時とは別人すぎるくらい今頼り甲斐あるわ。」と茶化すように言って自分もホームに向かった。
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