3 / 19
3◆ラウロ視点
しおりを挟む
逃げる途中で、何度か追っ手が来ました。
しかし、僕たちは食事をしっかり食べて、休む時はしっかり休んでいたので、魔力は回復していました。
それに、何度も魔物を仕留めたから戦闘能力は素晴らしくアップしました。
ちなみに、戦い方は我流です。
なにせ、前世は平和に生きていましたから。
上手く魔法も使って、追っ手は皆殺しにしましたよ!
だって、害虫は駆除しないと増えますから………ふふふ。
真夜中。
やっと関所についた時、しっかり休んでから皆と魔法をぶちかましてやりました。
ふふふ、関所は人ごとぶっ飛ばしましたよ。
そうして、僕たちは人間の国の領地を無事に脱出したのです。
「よぉ!」
しばらく進むと、竜人の方が声をかけてきました。
「こんばんは」
「おぅ!こんばんは。さっきのみてたぜ?凄かったな!!」
どうやら、竜人の方は僕たちの関所ぶっ飛ばしを目撃していたらしくて、大爆笑していました。
「アンタたち度胸あるよな!でも、なんであんなことしたんだ?」
僕は、ありのままの話をしました。
一人でも味方がほしいですからね。
それはもう、包み隠さずに全てです。
話を聞き終わった竜人の方は、涙を流してしまいました。
どうやら、涙腺が弱かったようですね。
「そうか、アンタたち苦労したんだな。人間は下衆だとは思っていたけど、想像以上に下衆だった!」
竜人の方の話では、聖女という存在がいなくては人間の国は平和に生きていけないから、大事にされていると思っていたそうです。
しかし、蓋を開けたらなんとやら。
大事なんて一欠片もされていません。
酷使されるだけの奴隷でしかなかったのです。
「助けてやれなくてごめんな……」
竜人の方は、大号泣をしてしまい………僕たちどうしたらいいんですかね?
なんか、まるで僕がいじめたみたいじゃないですか。
いじめてませんからね?
やっと泣き止んだ竜人の方は、僕たちに笑顔を向けてくれました。
泣き止んで良かったです。(ホッ)
「皆疲れただろ?俺は転移の魔法使えるから、魔王様の所に運んでやるよ!あの方は心優しい方だから、きっとアンタたちを助けてくれるよ!」
「えっ、いいんですか?」
「遠慮すんな!ホラ行くぞ!」
そんなこんなで、僕たちは竜人の方(名前はゾフィスという)の善意で魔王様の城に転移しました。
魔王様とは、どんな方なのでしょうね?
しかし、僕たちは食事をしっかり食べて、休む時はしっかり休んでいたので、魔力は回復していました。
それに、何度も魔物を仕留めたから戦闘能力は素晴らしくアップしました。
ちなみに、戦い方は我流です。
なにせ、前世は平和に生きていましたから。
上手く魔法も使って、追っ手は皆殺しにしましたよ!
だって、害虫は駆除しないと増えますから………ふふふ。
真夜中。
やっと関所についた時、しっかり休んでから皆と魔法をぶちかましてやりました。
ふふふ、関所は人ごとぶっ飛ばしましたよ。
そうして、僕たちは人間の国の領地を無事に脱出したのです。
「よぉ!」
しばらく進むと、竜人の方が声をかけてきました。
「こんばんは」
「おぅ!こんばんは。さっきのみてたぜ?凄かったな!!」
どうやら、竜人の方は僕たちの関所ぶっ飛ばしを目撃していたらしくて、大爆笑していました。
「アンタたち度胸あるよな!でも、なんであんなことしたんだ?」
僕は、ありのままの話をしました。
一人でも味方がほしいですからね。
それはもう、包み隠さずに全てです。
話を聞き終わった竜人の方は、涙を流してしまいました。
どうやら、涙腺が弱かったようですね。
「そうか、アンタたち苦労したんだな。人間は下衆だとは思っていたけど、想像以上に下衆だった!」
竜人の方の話では、聖女という存在がいなくては人間の国は平和に生きていけないから、大事にされていると思っていたそうです。
しかし、蓋を開けたらなんとやら。
大事なんて一欠片もされていません。
酷使されるだけの奴隷でしかなかったのです。
「助けてやれなくてごめんな……」
竜人の方は、大号泣をしてしまい………僕たちどうしたらいいんですかね?
なんか、まるで僕がいじめたみたいじゃないですか。
いじめてませんからね?
やっと泣き止んだ竜人の方は、僕たちに笑顔を向けてくれました。
泣き止んで良かったです。(ホッ)
「皆疲れただろ?俺は転移の魔法使えるから、魔王様の所に運んでやるよ!あの方は心優しい方だから、きっとアンタたちを助けてくれるよ!」
「えっ、いいんですか?」
「遠慮すんな!ホラ行くぞ!」
そんなこんなで、僕たちは竜人の方(名前はゾフィスという)の善意で魔王様の城に転移しました。
魔王様とは、どんな方なのでしょうね?
460
あなたにおすすめの小説
【完結済】勇者召喚の魔法使いに選ばれた俺は、勇者が嫌い。
キノア9g
BL
勇者召喚の犠牲となった家族——
魔法使いだった両親を失い、憎しみに染まった少年は、人を疑いながら生きてきた。
そんな彼が、魔法使いとして勇者召喚の儀に参加させられることになる。
召喚の儀——それは、多くの魔法使いの命を消費する狂気の儀式。
瀕死になりながら迎えた召喚の瞬間、現れたのは——スーツ姿の日本人だった。
勇者を嫌わなければならない。
それなのに、彼の孤独に共感し、手を差し伸べてしまう。
許されない関係。揺れる想い。
憎しみと運命の狭間で、二人は何を選ぶのか——。
「だけど俺は勇者が嫌いだ。嫌いでなければならない。」
運命に翻弄される勇者と魔法使いの、切ない恋の物語。
全8話。2025/07/28加筆修正済み。
【完結】僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
⭐︎表紙イラストは針山糸様に描いていただきました
【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
【本編完結】断罪される度に強くなる男は、いい加減転生を仕舞いたい
雷尾
BL
目の前には金髪碧眼の美形王太子と、隣には桃色の髪に水色の目を持つ美少年が生まれたてのバンビのように震えている。
延々と繰り返される婚約破棄。主人公は何回ループさせられたら気が済むのだろうか。一応完結ですが気が向いたら番外編追加予定です。
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される
水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。
絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。
長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。
「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」
有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。
追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる