不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました！

19◆ラウロ視点

人間の国は、とても大人しくなりました。

このまま静かに滅ぶか、自力で立ち直るかは不明です。

まぁ、僕としてはもうどうでもいいんですけどね。

ところで………。

「クラッシュ……伴侶なら僕以外を得るべきだと思いますよ？」

「いいえ！ご主人様が最愛なので、ご主人様以外は伴侶になどしません！」

実は、クラッシュが前世から僕を最愛の人としてみていたことを伝えてきたんです。

まぁ、発情期がきたからなんですけど………。

その……迫られているんですよ。

僕以外の伴侶を得たら僕には手を出さないと思うんですけど、僕を伴侶にするとクラッシュの意思は固そうです。

クラッシュのことは好きですよ？

でも、もし今受け入れたら………即アッー♂なことになりますよね！？

せめて、考える時間ぐらいは欲しいんですよ。

しかし………クラッシュの瞳がマジ過ぎて、逃げられません。

「ご主人様、愛しています！一生幸せにしますから、伴侶になってください！」

僕は一応考えましたが、もう受け入れることにしました。

何故なら、クラッシュを断る理由を考えましたが、みつからなかったんです。

なので、もう素直にクラッシュの伴侶になります。

たとえ、即アッー♂なことになっても………。

「クラッシュ……その、一生…よろしくお願いします」

「ご主人様！！」

「伴侶にする条件として、名前呼びしてくださいね」

「え！？……うう、わかりました。ラウロ、愛しています！」

こうして、僕の初めてはこの日に散ったのでした。



数年後。

僕は元気な双子を産みました。

可愛いハスキーの赤ちゃんで、僕たちは幸せです。

この子たちが幸せに育つように、ママとして頑張りますよ！




完

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読んでくれて、ありがとうございました！