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第3話 幼馴染
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マクファーソン伯爵家で話をした2日後、幼馴染のセドリック・チャンドラーが尋ねてきた。
セドリックは子爵家の4男で私はセドと呼んでいる。
セドは騎士の家系で同じ年だが、小さい頃から鍛錬をしているため、短髪にがっしりとした体つきで、同年代の中では身長も高い。
私は将来子爵領を継ぐと思っていたら、最低限の鍛錬しかしていないが、なぜか初めて会った時から、気が合い気心許せる相手だ。
「セド、どうした。急に」
「どうしたではないよ。お前無人島に行くんだってな」
「あぁ、アイリスからの情報か。引き留めてくれとでも?」
「いいや」
「じゃぁ、何だ」
「俺もついて行くよ」
「はぁ?!セド、お前のスキルは剣術だろ。騎士でも近衛騎士になれる奴が何をいっているんだ!」
この国では貴族のスキルが【剣術】で、本人が望み素行が悪くなければ、すぐではないけれど確実に近衛騎士になれる。
そして爵位を持っていない者には騎士爵が与えられ、騎士としては王族の警護をすることが許されている花形のエリート集団だ。
それぐらい【剣術】のスキルは評価が高いのだ。
そしてセドは私より1か月誕生日が早いので、すでにスキルがわかっていた。
「まぁ、そうなんだけどさ。俺の上の兄貴たちもみんな騎士だろ。態度が変わってさ、やりにくいんだよ」
「お互い兄貴には苦労するな。しかし騎士爵が与えられるのにいいのか?」
「いいんだよ。それにダルはもし開拓に失敗しても、子爵家を継ぐのだろう。ならそこで俺をそのまま雇ってくれればいい」
「チャンドラー子爵が反対するのではないのか?」
「渋ってはいた。長男は家を継ぐからまだいいとしても、次男と3男のこともあるから認めてくれたよ」
「当面、いやもしかしたら3年間テント暮らしだぞ」
「騎士の体力を舐めるなよ。それにお前のスキルなら、食いっぱぐれることはないだろう。魚と貝ばかり食べることになったとしてもな」
セドは笑っていた。
私としては相談できる相手がいることは非常に嬉しい。
特に気心がしれたセドだ、本当に心強い。
「セド、ありがとう。3年間一人暮らしかもと思っていたからすごく嬉しい」
「ただ悪いが資金は出せないぞ」
「大丈夫だ。テントや1年分の食料品や必需品は持っていくのを許されている」
「1年分?なら時間停止のマジックバッグがあるのか?」
「そうだよ。私が亡くなったお祖父様から引き継いだものだ」
「すごいな。だとしたら無人島暮らし、楽しみになってきたよ」
マジックバッグはダンジョンで比較的出てくるものだが、時間停止機能付きは少なくレアである。
本来なら伯爵家所有のものとしてもおかしくない品物なのだが、亡くなったお祖父の遺言で私が相続したのだ。
なんでも海賊を討伐した時に手に入れた物で、伯爵家代々の家宝ではないからというのが理由だった。
それも兄上が私を嫌う原因のひとつだろうと思う。
セドと今後の打ち合わせをして、10日後に出発することで合意した。
出発前日の夜、家族で食事をしているが、誰もしゃべりもしない。
母上がいることも珍しいし、家にいてもほどんと話かけられることもない。
母上はお茶会やら夜会に出て忙しくしていて、たまに家にいても自分の部屋で食事をとるからだ。
父上に何か言われたのだろうか?
「やっとお前の顔を見ないで済むようになるとは、せいせいするよ」
オーガスト兄上が嫌味を言ってきた。
両親の前では猫をかぶっているくせに、何があったんだ。
「オーガスト、思っていても口に出さないことができないのか。それでは私の跡を継がせられない」
「父上!!」
「お前たちが仲良くできないのは知っているが、伯爵家を貶める発言は控えなさい」
父上に諫められ、兄上は下を向く。
「まったくどっちが兄かわからんな。オーガスト、お前を鍛え直さねばいけないようだ」
「わたくしはこれで失礼しますわ」
母上は父上たちの会話には一切興味を示さず、義務は果たしたと言わんばかりに立ち上がり食堂から出て行った。
「私も失礼します。明日が早いので」
このまま兄上と顔を合わした状態も正直しんどいので、私も食事を切り上げた。
私とセドは、馬で数日かけて伯爵家が管理している子爵領についた。
「ダル、無人島の開拓に失敗したら、お前が継ぐ予定なのがこの土地なんだろ。無人島に一番近い場所なんだな」
「まぁな。あと無人島はこの領地ぐらいの大きさがあるのではないかと言われているよ」
「そんなに大きいのか!」
「本当かどうかはわからないけれどね」
「でもさ、継ぐ予定の土地に海があるのなら、無人島の開拓をわざわざしなくてもよかったのではないか?」
「考えたんだけど、次期領主が素潜りしていたら変じゃない?それに兄上がわざとここに来て、嫌がらせをしてきそうだしさ・・・・」
「・・・まぁ、無人島暮らしを楽しむか」
お互い馬上で笑いあった。
セドリックは子爵家の4男で私はセドと呼んでいる。
セドは騎士の家系で同じ年だが、小さい頃から鍛錬をしているため、短髪にがっしりとした体つきで、同年代の中では身長も高い。
私は将来子爵領を継ぐと思っていたら、最低限の鍛錬しかしていないが、なぜか初めて会った時から、気が合い気心許せる相手だ。
「セド、どうした。急に」
「どうしたではないよ。お前無人島に行くんだってな」
「あぁ、アイリスからの情報か。引き留めてくれとでも?」
「いいや」
「じゃぁ、何だ」
「俺もついて行くよ」
「はぁ?!セド、お前のスキルは剣術だろ。騎士でも近衛騎士になれる奴が何をいっているんだ!」
この国では貴族のスキルが【剣術】で、本人が望み素行が悪くなければ、すぐではないけれど確実に近衛騎士になれる。
そして爵位を持っていない者には騎士爵が与えられ、騎士としては王族の警護をすることが許されている花形のエリート集団だ。
それぐらい【剣術】のスキルは評価が高いのだ。
そしてセドは私より1か月誕生日が早いので、すでにスキルがわかっていた。
「まぁ、そうなんだけどさ。俺の上の兄貴たちもみんな騎士だろ。態度が変わってさ、やりにくいんだよ」
「お互い兄貴には苦労するな。しかし騎士爵が与えられるのにいいのか?」
「いいんだよ。それにダルはもし開拓に失敗しても、子爵家を継ぐのだろう。ならそこで俺をそのまま雇ってくれればいい」
「チャンドラー子爵が反対するのではないのか?」
「渋ってはいた。長男は家を継ぐからまだいいとしても、次男と3男のこともあるから認めてくれたよ」
「当面、いやもしかしたら3年間テント暮らしだぞ」
「騎士の体力を舐めるなよ。それにお前のスキルなら、食いっぱぐれることはないだろう。魚と貝ばかり食べることになったとしてもな」
セドは笑っていた。
私としては相談できる相手がいることは非常に嬉しい。
特に気心がしれたセドだ、本当に心強い。
「セド、ありがとう。3年間一人暮らしかもと思っていたからすごく嬉しい」
「ただ悪いが資金は出せないぞ」
「大丈夫だ。テントや1年分の食料品や必需品は持っていくのを許されている」
「1年分?なら時間停止のマジックバッグがあるのか?」
「そうだよ。私が亡くなったお祖父様から引き継いだものだ」
「すごいな。だとしたら無人島暮らし、楽しみになってきたよ」
マジックバッグはダンジョンで比較的出てくるものだが、時間停止機能付きは少なくレアである。
本来なら伯爵家所有のものとしてもおかしくない品物なのだが、亡くなったお祖父の遺言で私が相続したのだ。
なんでも海賊を討伐した時に手に入れた物で、伯爵家代々の家宝ではないからというのが理由だった。
それも兄上が私を嫌う原因のひとつだろうと思う。
セドと今後の打ち合わせをして、10日後に出発することで合意した。
出発前日の夜、家族で食事をしているが、誰もしゃべりもしない。
母上がいることも珍しいし、家にいてもほどんと話かけられることもない。
母上はお茶会やら夜会に出て忙しくしていて、たまに家にいても自分の部屋で食事をとるからだ。
父上に何か言われたのだろうか?
「やっとお前の顔を見ないで済むようになるとは、せいせいするよ」
オーガスト兄上が嫌味を言ってきた。
両親の前では猫をかぶっているくせに、何があったんだ。
「オーガスト、思っていても口に出さないことができないのか。それでは私の跡を継がせられない」
「父上!!」
「お前たちが仲良くできないのは知っているが、伯爵家を貶める発言は控えなさい」
父上に諫められ、兄上は下を向く。
「まったくどっちが兄かわからんな。オーガスト、お前を鍛え直さねばいけないようだ」
「わたくしはこれで失礼しますわ」
母上は父上たちの会話には一切興味を示さず、義務は果たしたと言わんばかりに立ち上がり食堂から出て行った。
「私も失礼します。明日が早いので」
このまま兄上と顔を合わした状態も正直しんどいので、私も食事を切り上げた。
私とセドは、馬で数日かけて伯爵家が管理している子爵領についた。
「ダル、無人島の開拓に失敗したら、お前が継ぐ予定なのがこの土地なんだろ。無人島に一番近い場所なんだな」
「まぁな。あと無人島はこの領地ぐらいの大きさがあるのではないかと言われているよ」
「そんなに大きいのか!」
「本当かどうかはわからないけれどね」
「でもさ、継ぐ予定の土地に海があるのなら、無人島の開拓をわざわざしなくてもよかったのではないか?」
「考えたんだけど、次期領主が素潜りしていたら変じゃない?それに兄上がわざとここに来て、嫌がらせをしてきそうだしさ・・・・」
「・・・まぁ、無人島暮らしを楽しむか」
お互い馬上で笑いあった。
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