130 / 357
第7章 スタッフ強化作戦
128話 最初の一歩
しおりを挟む
麻酔科の佐藤先生に履歴書コピーを手渡した。
佐久間先生は真剣な表情でそれを見つめていた。
佐久間「これは……願ったり叶ったりの人材ですね。なんでこんなに菜の花は神がかりなんでしょうか?」
どっと笑いが起こった。
「私もそう思いましたよ。社長の口癖に“今が追い風だ”というのがありますが、まさにその通りです。
佐藤先生には“麻酔科部長&集中治療部長”をお願いしようと思っています。
しかも奥様もご一緒で、集中治療室のベテランナースなのだそうですよ」
佐久間「わあ~、本当に神がかりだ!」クスクス笑いが起きた。
「そうでしょう? 麻酔科医を5名も採用できたのも奇跡のようです。
これでシフト体制も十分に回せますし、ペインクリニックの外来も立ち上げられると考えています」
佐久間「はいはい、すべてうまくいきすぎて逆に怖いくらいです。花井部長、怖くないですか?」
花井「あはは、毎日怖いですよ」
その場はまた笑いに包まれた。
「そうそう、優秀な臨床工学技士も5名採用できました。
手術室も集中治療室も、安心して任せられる体制が整います」
佐久間先生は笑ったまま、頭を左右に振った。
「もう、ここはどこの大学病院ですか? もしかしたら、それ以上かもしれませんよ」
「さて、話を戻しましょうか。救急科と外科の連携、人材配置、さらに内科系の人材配置や病棟体制のフォロー――これらを花井部長と相談し、整理していただきたいのです。
別途お時間を設けますので、よろしくお願いします。
また、すぐに勤務に入れる外科医を探しています。
来ていただければ外来を任せ、体制づくりをお願いしたいです。
佐藤先生にも一日でも早く着任いただけるように交渉します。
花井部長も、外来は完全に上間先生に任せられてはいかがですか? 他にやることが山積みですから」
花井「それでは、そうさせていただきましょう。まずは全員の履歴書を拝見しますよ」
「はい。本日は概要だけとなりましたが、“最初の一歩”となる会議でした。
これで終わります。お疲れさまでした」
会議が解散したあと、俺は改めて佐久間先生に声をかけた。
「佐久間先生、これからもよろしくお願いします。
速見先生への内示はまだですが、お伝えいただけますか?
正式な発表は一年後ですので、心づもりだけしておいていただければと思います」
佐久間「承知しました。二人で力を合わせますよ。履歴書も共有しますね」
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
俺たちは固く握手を交わした。
佐久間先生は真剣な表情でそれを見つめていた。
佐久間「これは……願ったり叶ったりの人材ですね。なんでこんなに菜の花は神がかりなんでしょうか?」
どっと笑いが起こった。
「私もそう思いましたよ。社長の口癖に“今が追い風だ”というのがありますが、まさにその通りです。
佐藤先生には“麻酔科部長&集中治療部長”をお願いしようと思っています。
しかも奥様もご一緒で、集中治療室のベテランナースなのだそうですよ」
佐久間「わあ~、本当に神がかりだ!」クスクス笑いが起きた。
「そうでしょう? 麻酔科医を5名も採用できたのも奇跡のようです。
これでシフト体制も十分に回せますし、ペインクリニックの外来も立ち上げられると考えています」
佐久間「はいはい、すべてうまくいきすぎて逆に怖いくらいです。花井部長、怖くないですか?」
花井「あはは、毎日怖いですよ」
その場はまた笑いに包まれた。
「そうそう、優秀な臨床工学技士も5名採用できました。
手術室も集中治療室も、安心して任せられる体制が整います」
佐久間先生は笑ったまま、頭を左右に振った。
「もう、ここはどこの大学病院ですか? もしかしたら、それ以上かもしれませんよ」
「さて、話を戻しましょうか。救急科と外科の連携、人材配置、さらに内科系の人材配置や病棟体制のフォロー――これらを花井部長と相談し、整理していただきたいのです。
別途お時間を設けますので、よろしくお願いします。
また、すぐに勤務に入れる外科医を探しています。
来ていただければ外来を任せ、体制づくりをお願いしたいです。
佐藤先生にも一日でも早く着任いただけるように交渉します。
花井部長も、外来は完全に上間先生に任せられてはいかがですか? 他にやることが山積みですから」
花井「それでは、そうさせていただきましょう。まずは全員の履歴書を拝見しますよ」
「はい。本日は概要だけとなりましたが、“最初の一歩”となる会議でした。
これで終わります。お疲れさまでした」
会議が解散したあと、俺は改めて佐久間先生に声をかけた。
「佐久間先生、これからもよろしくお願いします。
速見先生への内示はまだですが、お伝えいただけますか?
正式な発表は一年後ですので、心づもりだけしておいていただければと思います」
佐久間「承知しました。二人で力を合わせますよ。履歴書も共有しますね」
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
俺たちは固く握手を交わした。
4
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
網代さんを怒らせたい
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「なあ。僕たち、付き合わないか?」
彼がなにを言っているのかわからなかった。
たったいま、私たちは恋愛できない体質かもしれないと告白しあったばかりなのに。
しかし彼曰く、これは練習なのらしい。
それっぽいことをしてみれば、恋がわかるかもしれない。
それでもダメなら、本当にそういう体質だったのだと諦めがつく。
それはそうかもしれないと、私は彼と付き合いはじめたのだけれど……。
和倉千代子(わくらちよこ) 23
建築デザイン会社『SkyEnd』勤務
デザイナー
黒髪パッツン前髪、おかっぱ頭であだ名は〝市松〟
ただし、そう呼ぶのは網代のみ
なんでもすぐに信じてしまい、いつも網代に騙されている
仕事も頑張る努力家
×
網代立生(あじろたつき) 28
建築デザイン会社『SkyEnd』勤務
営業兼事務
背が高く、一見優しげ
しかしけっこう慇懃無礼に毒を吐く
人の好き嫌いが激しい
常識の通じないヤツが大嫌い
恋愛のできないふたりの関係は恋に発展するのか……!?
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
純愛以上、溺愛以上〜無愛想から始まった社長令息の豹変愛は彼女を甘く包み込む~
芙月みひろ
恋愛
保険会社の事務職として勤務する
早瀬佳奈26才。
友達に頼み込まれて行った飲み会で
腹立たしいほど無愛想な高原宗輔30才と出会う。
あまりの不愉快さに
二度と会いたくないと思っていたにも関わらず
再び仕事で顔を合わせることになる。
上司のパワハラめいた嫌がらせに悩まされていた中
ふと見せる彼の優しい一面に触れて
佳奈は次第に高原に心を傾け出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる