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第15章 進むべき道へ
287話 アネックス寮・完成
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オーディションで忙しい中、ようやくアネックス寮の引き渡しが今日だ。
待ってたー!
これは早く皆の引っ越しを済ませてほしい。
落ち着かないし、早く本館5階の部屋を空けてほしいんだよ。
引っ越し予定の人は有休を取って、もう荷物をトラックに乗せるだけの準備をしていた。
アネックスの引き渡しには、社長もお母さんも、建築関係のいつものメンバーが並んだ。
ここでもテープカットが用意されていた。
「もういいよ」と思うんだけど、作った方々の結晶だから断るわけにもいかない。
社長と理事と俺の3人でカットした。
今日越してこない人たちも全員見に来ていて、拍手をくれた。
この人たちには、あとで引っ越しを手伝ってもらおう。
なんと言っても、今回のハイライトはアネックスとテラスの間にできた大食堂だ。
ここは双方が廊下でつながり、往復が自由になる。
収容人数は約45名。
アネックスが17名、テラスが21名。
全部で常時38名が、ここで食事をしたり休憩を取ったりする。
キッチンは業務用の調理機器が入り、大型冷蔵庫や広いパントリーも備えている。
もちろん、それぞれの寮にも大きなダイニングやリビング、キッチンはある。
だが、双方が交流できる場所にしてほしいという社長の考えがあった。
それに寮母さんも二人でやった方が、万が一体調不良などがあっても融通が利くだろうということだった。
ワンルームの寮母・松井奈々子さんは今日引っ越して、アネックスの寮母になる。
朝食は、テラスの寮母・植村真理子さんと二人で38名分を用意する。
あとは各自自由。ドリンクバーも設置されている。
共有のダイニング兼リビングでもあり、植え込みもきれいに整えられていて雰囲気がすごくいい。
午前の引っ越し予定は――
• 本館5階の宿直室にいる高原夫妻
• 同じく5階の個室にいた西田ICUナース
• ワンルームで別々に住んでいた沖田夫妻
• 寮母の松井奈々子さん
これで、ワンルームマンションは空っぽになった。
ただ最上階の2LDKが二つあるので、念のため空けておくことにした。
寮としての家具や家電もそのまま残してある。
音楽監督などが入るかもしれないと桐生さんも言っていた。
レジデンスにまだ余裕があることで、このワンルームマンションも最上階以外は解約された。
また、一軒家の寮はあさって解約。
男4人、明日引っ越したら他の人の分も手伝ってほしい。
そして、本館5階の改造していたキッチンやリビング、個室などは、元通りに高級感のある造りに戻される。
本当にほっとした。一刻も早く戻したかったんだよね。
どんなアクシデントがあるか分からないから、開けておきたかった。
その他は、順番に有休を取って、一週間以内にすべての引っ越しを済ませる予定。
三浦部長が、また引っ越しのスケジュールを作ってくれた。
なんていいやつなんだ。
彼は若いから頭も身体もよく動く。若いっていいな。
三浦「院長、そろそろ引っ越しの第一便が到着しますよ」
「うん、こっちも準備万端だよ」
三浦「みんなー、引っ越しの手伝い頼むよ!」
「おー!!」と皆一斉に声を揃えて片手をあげ、気勢を上げた。
そこへトラック便がどんどん連なってやって来た。
うわ~、これ凄いな。
何台来たんだ?数がズラーっと並んでいた。
これで午前の分だけ。午後はまた何台も来る予定。
「莉子、もう帰っていいよ。これから作業に入るし、ケガでもするとみんなが困るからさ」
「そう?私も手伝っていいんだけど、見てるだけじゃ悪いから帰るわ」
「うん、そうして。その方がみんなも気が楽だからさ」
バイバイと莉子が笑顔で小さく手を振った。かわいい。
莉子は菜の花の宝だ。
さあ、働くぞ!
待ってたー!
これは早く皆の引っ越しを済ませてほしい。
落ち着かないし、早く本館5階の部屋を空けてほしいんだよ。
引っ越し予定の人は有休を取って、もう荷物をトラックに乗せるだけの準備をしていた。
アネックスの引き渡しには、社長もお母さんも、建築関係のいつものメンバーが並んだ。
ここでもテープカットが用意されていた。
「もういいよ」と思うんだけど、作った方々の結晶だから断るわけにもいかない。
社長と理事と俺の3人でカットした。
今日越してこない人たちも全員見に来ていて、拍手をくれた。
この人たちには、あとで引っ越しを手伝ってもらおう。
なんと言っても、今回のハイライトはアネックスとテラスの間にできた大食堂だ。
ここは双方が廊下でつながり、往復が自由になる。
収容人数は約45名。
アネックスが17名、テラスが21名。
全部で常時38名が、ここで食事をしたり休憩を取ったりする。
キッチンは業務用の調理機器が入り、大型冷蔵庫や広いパントリーも備えている。
もちろん、それぞれの寮にも大きなダイニングやリビング、キッチンはある。
だが、双方が交流できる場所にしてほしいという社長の考えがあった。
それに寮母さんも二人でやった方が、万が一体調不良などがあっても融通が利くだろうということだった。
ワンルームの寮母・松井奈々子さんは今日引っ越して、アネックスの寮母になる。
朝食は、テラスの寮母・植村真理子さんと二人で38名分を用意する。
あとは各自自由。ドリンクバーも設置されている。
共有のダイニング兼リビングでもあり、植え込みもきれいに整えられていて雰囲気がすごくいい。
午前の引っ越し予定は――
• 本館5階の宿直室にいる高原夫妻
• 同じく5階の個室にいた西田ICUナース
• ワンルームで別々に住んでいた沖田夫妻
• 寮母の松井奈々子さん
これで、ワンルームマンションは空っぽになった。
ただ最上階の2LDKが二つあるので、念のため空けておくことにした。
寮としての家具や家電もそのまま残してある。
音楽監督などが入るかもしれないと桐生さんも言っていた。
レジデンスにまだ余裕があることで、このワンルームマンションも最上階以外は解約された。
また、一軒家の寮はあさって解約。
男4人、明日引っ越したら他の人の分も手伝ってほしい。
そして、本館5階の改造していたキッチンやリビング、個室などは、元通りに高級感のある造りに戻される。
本当にほっとした。一刻も早く戻したかったんだよね。
どんなアクシデントがあるか分からないから、開けておきたかった。
その他は、順番に有休を取って、一週間以内にすべての引っ越しを済ませる予定。
三浦部長が、また引っ越しのスケジュールを作ってくれた。
なんていいやつなんだ。
彼は若いから頭も身体もよく動く。若いっていいな。
三浦「院長、そろそろ引っ越しの第一便が到着しますよ」
「うん、こっちも準備万端だよ」
三浦「みんなー、引っ越しの手伝い頼むよ!」
「おー!!」と皆一斉に声を揃えて片手をあげ、気勢を上げた。
そこへトラック便がどんどん連なってやって来た。
うわ~、これ凄いな。
何台来たんだ?数がズラーっと並んでいた。
これで午前の分だけ。午後はまた何台も来る予定。
「莉子、もう帰っていいよ。これから作業に入るし、ケガでもするとみんなが困るからさ」
「そう?私も手伝っていいんだけど、見てるだけじゃ悪いから帰るわ」
「うん、そうして。その方がみんなも気が楽だからさ」
バイバイと莉子が笑顔で小さく手を振った。かわいい。
莉子は菜の花の宝だ。
さあ、働くぞ!
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