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第15章 進むべき道へ
293話 時間に追われて
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夏のコンサートに向けて、スタッフたちの熱量はすごいものがある。
なんせ、時間がない。
アーティストたちは揃えたものの、バックの人材がほとんどゼロ。
舞台監督とダンストレーナーしかいない。
舞台装置を作る人、大事な照明係も必要だ。
音響の人間も必要だろう。
それで、早々にライブ制作のプロ集団にお願いすることになったそうだ。
それを見て、みんなで動きの勉強をしようということらしい。
そして、全体の記録係を専任でやってもらうために1名採用した。
名前は松井誠君、24歳。ニックネームは「まこ」(笑)
元は舞台装置などの専門学校を出た子だ。
そして、夏が今回のコンサートを無事に乗り切れたら、
継続してバックを支える別会社を作ってやっていこうという話に……。
はっ? また話がデカくなってる。
まだほとんど利益もない歌手に、別会社を作って人を採用して道具を揃える?
ははっ、しかも全部、夏次第だよ。
俺は最初、写真集を売るためのサービスコンサートみたいなものだと思っていた。
でも、素人の歌の発表会じゃないもんね。
舞台の中央にライトがついて、端っこに盛り花が立ってるだけじゃダメなんだ。
2000人規模だから、最低でもショーの時間は90分を目指すそうだ。
3曲しかネタがない人に、90分保たせる?
目標は13曲だそうだ。
でも、みんなで動き始めたから、嘆いている時間はない。
まず曲と構成を決めないと、衣装もできないし、舞台装置も照明も動けない。
「絶対今日中に決める」と言っていた。
ピアニストは2階の練習用個室に籠って、作曲に取り組んでいた。
とにかく、物販に12人、交通整理に15人、裏方に4人。
インスタで6月5日と6日、両日のアルバイトを募集した。
レオさんとみずきさんが、必死で構成を練っていた。
それと、MCを誰にするか? を考えていた。
MCとしての知名度と華が欲しいそうだ。
上のフロアがまだ空いてるからグッズの倉庫になりそうだ。
その管理や、ここのブースの管理もお願いする人がいるよね。
練習場が空いていたら、人にレンタルしてもいいしね。
それより、エリナさんが大変そうだった。
衣装をいっぱい考えたり、オリジナルで注文しないといけないから、急ぐんだよ。
とりあえず、弦楽器の演奏者たちは——
上が白、下は黒のロングスカートかパンツで決定。
何しろ正式に名前が決まったんだよ。
弦楽器の皆さんは、<ナツ・アンサンブル>
エリナさんは専属契約をしてから、他の仕事を断ったそうだ。
やる時間がないんだって。そりゃそうだよね。
舞台はこれから何回もあるからね。
バンドメンバーも着替えるし、夏も何回か着替える。
バンドメンバーの新たな名前は<ナツ・サウンド・クルー>
ダンサー10人の名前は<ステラ・ビート>
将来は独立しても活動できるように、頭にナツを付けなかったそうだ。
ダンサーたちは、曲によって着替えるらしい。
90分の中で、観客を飽きさせないようにするためだって。
コンサートのパンフレットも作るから、
そこに載せる写真を撮るために、全員整えないといけないそうだ。
そのためにも、順番に美容院に行くと言っていた。
なんて大変なんだろう……。
聞くたびに、俺は面白いんだけど、目が回って疲れる。
整体師を呼んで、ダンサーたちを整えてもらった。
俺はみんなの踊りぶりを見て、故障者はいないかと見張っている。
夏が追い込まれている気がする。
寝室に来たと思ったら、ベッドにバタンと倒れて、あっという間に眠っている。
でも、どうにもしてやれない。
眠っている夏の頬を触り、髪を手で梳いてやったり——
ただ、そんな毎日だ。
早く終わってくれと思うよ。
なんせ、時間がない。
アーティストたちは揃えたものの、バックの人材がほとんどゼロ。
舞台監督とダンストレーナーしかいない。
舞台装置を作る人、大事な照明係も必要だ。
音響の人間も必要だろう。
それで、早々にライブ制作のプロ集団にお願いすることになったそうだ。
それを見て、みんなで動きの勉強をしようということらしい。
そして、全体の記録係を専任でやってもらうために1名採用した。
名前は松井誠君、24歳。ニックネームは「まこ」(笑)
元は舞台装置などの専門学校を出た子だ。
そして、夏が今回のコンサートを無事に乗り切れたら、
継続してバックを支える別会社を作ってやっていこうという話に……。
はっ? また話がデカくなってる。
まだほとんど利益もない歌手に、別会社を作って人を採用して道具を揃える?
ははっ、しかも全部、夏次第だよ。
俺は最初、写真集を売るためのサービスコンサートみたいなものだと思っていた。
でも、素人の歌の発表会じゃないもんね。
舞台の中央にライトがついて、端っこに盛り花が立ってるだけじゃダメなんだ。
2000人規模だから、最低でもショーの時間は90分を目指すそうだ。
3曲しかネタがない人に、90分保たせる?
目標は13曲だそうだ。
でも、みんなで動き始めたから、嘆いている時間はない。
まず曲と構成を決めないと、衣装もできないし、舞台装置も照明も動けない。
「絶対今日中に決める」と言っていた。
ピアニストは2階の練習用個室に籠って、作曲に取り組んでいた。
とにかく、物販に12人、交通整理に15人、裏方に4人。
インスタで6月5日と6日、両日のアルバイトを募集した。
レオさんとみずきさんが、必死で構成を練っていた。
それと、MCを誰にするか? を考えていた。
MCとしての知名度と華が欲しいそうだ。
上のフロアがまだ空いてるからグッズの倉庫になりそうだ。
その管理や、ここのブースの管理もお願いする人がいるよね。
練習場が空いていたら、人にレンタルしてもいいしね。
それより、エリナさんが大変そうだった。
衣装をいっぱい考えたり、オリジナルで注文しないといけないから、急ぐんだよ。
とりあえず、弦楽器の演奏者たちは——
上が白、下は黒のロングスカートかパンツで決定。
何しろ正式に名前が決まったんだよ。
弦楽器の皆さんは、<ナツ・アンサンブル>
エリナさんは専属契約をしてから、他の仕事を断ったそうだ。
やる時間がないんだって。そりゃそうだよね。
舞台はこれから何回もあるからね。
バンドメンバーも着替えるし、夏も何回か着替える。
バンドメンバーの新たな名前は<ナツ・サウンド・クルー>
ダンサー10人の名前は<ステラ・ビート>
将来は独立しても活動できるように、頭にナツを付けなかったそうだ。
ダンサーたちは、曲によって着替えるらしい。
90分の中で、観客を飽きさせないようにするためだって。
コンサートのパンフレットも作るから、
そこに載せる写真を撮るために、全員整えないといけないそうだ。
そのためにも、順番に美容院に行くと言っていた。
なんて大変なんだろう……。
聞くたびに、俺は面白いんだけど、目が回って疲れる。
整体師を呼んで、ダンサーたちを整えてもらった。
俺はみんなの踊りぶりを見て、故障者はいないかと見張っている。
夏が追い込まれている気がする。
寝室に来たと思ったら、ベッドにバタンと倒れて、あっという間に眠っている。
でも、どうにもしてやれない。
眠っている夏の頬を触り、髪を手で梳いてやったり——
ただ、そんな毎日だ。
早く終わってくれと思うよ。
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