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間食
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その日の放課後、樹は健悟と談話室で待ち合わせた。先程書いたメロディを聞いてもらいたい。ギターを片手に向かう。
談話室に着くと健悟はもういた。
彼はベースの調弦をしていた。
健悟はバンドを組んでいる、そこではベースを担当しているらしい。もしかしたら彼のベースが聞けるかも、とワクワクする。
「樹、来たか。聞かせてみろよ。できたんだろ?」
「はい」
午後の時限、樹はずっとメロディを書き起こしていた。不思議なもので、どんどん湧いてきた。あんなに詰まっていたのはなんだったのだろう。
樹はアコースティックギターを構えて弾き出した。
「♪~」
決して自分は歌が上手い方ではない。
だが、メロディラインを伝えるだけなら十分なはずだ。
「へえ、いいじゃねえか。いい感じにキラキラしてやがる」
健悟の言葉に嬉しくなる。
「そうだな、もうちょい攻めてみるか。
Cメロのこことか」
健悟はやはり頼りになる。
全員の音域は把握しているので、それを参照して曲を作っていた。
「よし、一度通してみよう」
「はい」
樹はギター、健悟がベースを構えて歌い出す。
何度も何度も修正して、完成に近づけていく。
「うん、いいな。これで行こう」
「完成…ですか?」
樹が尋ねると健悟に頭を撫でられた。
「よく頑張ったな。それに、お前の曲はまだまだよくなる、精進しろよ」
「はい!ありがとうございます!」
健悟が自分のリュックからスナック菓子を取り出した。
「駄目だ、腹減った」
ぽりぽりとスナック菓子を食べ始めている。
「お前も食え。太らせてお前を食ってやる」
「ひえっ!」
やはり健悟が怖い。
「冗談だよ、そんなビビんな」
「は…はい」
樹もお菓子を少しもらった。
✣✣✣
「ふー、ただいまー」
「いっくん、お帰りー」
「お帰り、樹」
克樹は当然のように樹のベッドに寝そべって占領している。
風は衣装作りで忙しいらしい。机の上でミシンと格闘していた。
「どうなったの?曲は?」
風の問い掛けに樹は笑った。
「メロディラインは出来たよ」
「出来たの?」
がばっと克樹が起き上がる。
「聞かせて!!」
「うん、分かった」
樹が曲を聞かせると、克樹が目を輝かせている。
「すげー、キラキラー」
「うん、チームみんなで輝きたかったからこういう曲になったよ」
風も手を止めて曲を聞いてくれていた。
「いい曲だね。あ…そうそう。イメージカラーどうする?」
風の言葉に樹は固まった。そういえばと思う。
「よし、今決めちゃおう!お菓子食べながら!」
克樹が自分の通学鞄から菓子を取り出している。それに既視感を覚える樹だった。
談話室に着くと健悟はもういた。
彼はベースの調弦をしていた。
健悟はバンドを組んでいる、そこではベースを担当しているらしい。もしかしたら彼のベースが聞けるかも、とワクワクする。
「樹、来たか。聞かせてみろよ。できたんだろ?」
「はい」
午後の時限、樹はずっとメロディを書き起こしていた。不思議なもので、どんどん湧いてきた。あんなに詰まっていたのはなんだったのだろう。
樹はアコースティックギターを構えて弾き出した。
「♪~」
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だが、メロディラインを伝えるだけなら十分なはずだ。
「へえ、いいじゃねえか。いい感じにキラキラしてやがる」
健悟の言葉に嬉しくなる。
「そうだな、もうちょい攻めてみるか。
Cメロのこことか」
健悟はやはり頼りになる。
全員の音域は把握しているので、それを参照して曲を作っていた。
「よし、一度通してみよう」
「はい」
樹はギター、健悟がベースを構えて歌い出す。
何度も何度も修正して、完成に近づけていく。
「うん、いいな。これで行こう」
「完成…ですか?」
樹が尋ねると健悟に頭を撫でられた。
「よく頑張ったな。それに、お前の曲はまだまだよくなる、精進しろよ」
「はい!ありがとうございます!」
健悟が自分のリュックからスナック菓子を取り出した。
「駄目だ、腹減った」
ぽりぽりとスナック菓子を食べ始めている。
「お前も食え。太らせてお前を食ってやる」
「ひえっ!」
やはり健悟が怖い。
「冗談だよ、そんなビビんな」
「は…はい」
樹もお菓子を少しもらった。
✣✣✣
「ふー、ただいまー」
「いっくん、お帰りー」
「お帰り、樹」
克樹は当然のように樹のベッドに寝そべって占領している。
風は衣装作りで忙しいらしい。机の上でミシンと格闘していた。
「どうなったの?曲は?」
風の問い掛けに樹は笑った。
「メロディラインは出来たよ」
「出来たの?」
がばっと克樹が起き上がる。
「聞かせて!!」
「うん、分かった」
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「すげー、キラキラー」
「うん、チームみんなで輝きたかったからこういう曲になったよ」
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「いい曲だね。あ…そうそう。イメージカラーどうする?」
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