異世界で王城生活~陛下の隣で~

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2異様な男たち

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『○▲□/§☆★○◎◇』

 ?意味不明な言葉を発しながら、近づいて来る。

『○☓△※……んだ?』

 へっ?

『な"#$%&'わからん!』

 ん、言葉がだんだん……

『オン・ナ・が中に・いる・ぞ』

 おお、急に日本語になってきた!自動翻訳?
 すると男たちの後ろからアッシュグレイに近い髪色をしたお兄さんが出てきた。

『おまえは何者だ。どこから入ってきた!』
 えっ、えっ、どうしよう……

『答えよ!どこの国ものだ』

「×、××××××!!!(に、日本です!)」

『?何を言っているのだ?呪文でも唱えているのか?変な真似をすれば首を撥ねるぞ!』

 こっちからは通じないの?
 剣を突きつけられて驚き、少しだけ開けていたドアウィンドウのスイッチに手をかけ窓を閉めた。


ーーーウィーーーンーーー

『『『!!!!!』』』


 パワーウィンドウのモーター音に驚いた男たちが後ずさった。
 えっ、このくらいの音で何で驚いちゃうワケ?
 一度締めた窓を数センチだけ開ける。

「おっ、おまえ、この箱は何だ!」
「箱?……車のこと?」
「クルマだと?これが荷車だというのか?」

 あっ、言葉が通じた!

「荷車?確かに荷物は載せるけど、コレはあたしの愛車だわよ」
「アイシャ?」
 この人愛車の意味も分からないのかしら?
「これは、どう見てもキャンピングカーでしょう?」

「キャ……カー?何だそれは?」

「えっと?」


 アッシュグレイの人の後ろから白い馬に乗って、新たな登場人物が出て来たわ。
 年のころは三十前後かしら?

「娘、その変な箱から出てこい」

 新登場のモデルの様な金髪男が低い声で命令してきた。
 でも、出ないほうが良いよね?なんかヤバそうだもん。

「嫌です!」
「なぜだ」
「だって、あなたたち怖そうだから……」

 ふんっと鼻で笑った男は「ならば!」と剣を振り上げる。

「ひっ、止めて!車に傷がついちゃう」
「出てこい、娘」

 男は振り上げた剣をおろし鞘に収めた。

「出ても乱暴なことはしないですか?」

「……しない」

「ホント?でも今、間がありましたよね?」
「娘が素直に従うなら乱暴なことはしないと誓おう」

 ヤバイ、ヤバイ状況だけど、このまま車内にいるわけにもいかない。
 あたしは恐る恐るドアを開けて車の外に出た。

「な、何だその出で立ちは?」
「?」
「なぜ足を出しておる!」

 目の前に立つイケメン金髪男の言葉の意味がわからない。
 周りを見回すと男たちが皆、顔を赤らめている。
 友梨香の服装はTシャツにパーカー、ボトムは迷彩柄のハーフパンツ。膝が出ているくらいで驚くような服装ではない。

「別に普通の格好ですけど」
「……」
 半目で言うあたしに金髪男は黙ってしまう。
 しばらく沈黙が続いた後、金髪男が自分の上着を脱ぎ、友梨香に差し出してきた。
「えっ?」
「コレを羽織れ!」
「いや、でも」
「先程従えば乱暴はしないと言ったぞ。忘れたのか?」

 ああ、そうだった。コレは言うことを聞いたほうが良いのよね。
 男から上着を受け取り袖を通す。
 これって、フロックコートっていうやつかな?金糸の刺繍まで入ってるわ。

「前を閉じておけ」
「はい」
 友梨香身長は157。金髪男は190近くあるので、コートは足首近くまであった。
 男は車に近づき、コツコツとフロントガラスを叩く。

「私の車に傷を付けたら弁償してもらうからね!」

『キャ¢£%#○▲‐‐‐クルマ……ああ、荷車の事か』

 まだ翻訳は完全ではないのか?

「さっきも言いました。私の愛車です!」

 他の男たちは不思議そうに車を遠巻きに見ている。
 キャンピングカーと言ってもマイクロバスに近い大きさだから荷車?
 確かに荷物は載せるけど、れっきとした居住空間だわよ。

「ふむ。ところで娘はどこから来て、どうやってこの城内に入ったのだ?」
「だから日本です。ここはどこなんですか?」
「ニホンなどという国名は聞いたことがない」
「うそっ、世界でも先進国なのに?」
「先進国?そんな名前の国もない。ここはグランティア王国だ」
「グランティア?そんな国名聞いたこともないし」
「何だと?この大陸で一番大きな我が国を知らないだと?」

 少しだけ冷静になってきた私。
 ふと、男たちの後ろに見える建物が視界に入った。



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