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国に戻ったリンファは離宮に幽閉され、数日後に皇帝の決めた相手との婚姻が決まった。
生娘でなく、既に子を産んでいるリンファのもらい手など、癖のあるものしかいない。
そんな相手は特殊性癖の持ち主で、既に数人娶っているらしいが、どの妻も表に出てきた事がなく、実は世伽の際に殺されているのでは?と言う噂がある曰く付きの男らしい。
今、リンファは死ぬことも、逃げることも出来ずに絶望を感じているだろう。
いい気味。とは思はないが、少しはリオネルの気持ちを分かってくれればと、そう願った。
「珍しく物思いに耽ってますね」
「何です?ノックもなしに」
「しましたけど?」
相変わらず、主を主だと思っていないルイスがお茶を持って部屋に入って来た。
「ようやく落ち着きましたね」
「そうね」
ここ数日の慌ただしさが嘘のように平穏な日。
「あぁ、そう言えば、レオナード様が来られてますよ?」
「は?」
「なんでも貴女に用があるとかで」
「なんで入ってきた時に言わないんですの!?馬鹿なのですか!?」
呑気に出されたお茶を啜っている場合じゃないと、慌てて身支度を整えた。
「馬鹿とは失礼ですね」
ダダダダ……と勢いの良い足音が遠ざかるのを耳にしながら呟いた。
***
レオナードは礼拝堂で待っていると聞きいたシャルルは、髪が乱れるのも気にせず走っていた。
「レオナード様!」
勢いよく扉を開くと、そこには正装に身を包んだレオナードが粛々とした面持ちで立っていた。
ステンドグラスに日が当たり、レオナードの姿が輝いて見える。
「綺麗……」
絵になる光景にうっとりとしながら呟いた。
「こちらへ」
手を差し伸べるレオナードに引き寄せられる様に足が進む。
静まり返った礼拝堂にコツコツとヒールの音だけが響くが、シャルルの耳には自分の心臓の音が煩いほどに聞こえている。
そっとレオナードの手を取ると、シャルルの顔を見つめながら手にキスをしてくる。この時点で気絶してしまいそうだが、必死に意識を保っている状態。
その必死さはレオナードにも伝わってくるが、フッと頬を緩めただけでその手を離そうとはしない。
「シャルル」
名を呼びながら、その場に膝を着く。
ここまで来ればこの後の展開など、どんな鈍感な者でも察しはつく。
もう、心臓が口から飛び出して破裂しそう……
「俺は見ての通り感情が表に出にくいし、危険と隣り合わせで恨みを買う職に就いている。更には初婚で子持ちだ。普通なら門前払いされるような男だが……叶うのならば君と一緒になりたい」
「私と結婚してくれませんか?」その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れ出した。
そして、返事をするよりも早くレオナードに抱きついていた。
「うぇ……うぅ……」
嗚咽で言葉にならない。
嬉しい……もう、死んでもいい。そんな思いが溢れる。夢じゃないんだろうかとも思ってしまう。だが、その度に大きな手が頭を撫でて現実に引き戻してくれる。
「落ち着いたか?」
落ち着いた頃には、折角の正装も涙でビショビショ。慌ててハンカチを取り出そうとするが、その手を掴まれた。
「返事を聞かせてくれないか?」
今更感はあるが、こういう事はしっかり口にした方がいい。礼拝堂を選んだのもこの為だろう。
「……」
シャルルはキュッと拳を握り、自分の唇をレオナードの唇に重ねた。
「愛してます」
「──本当に君は……ッ!」
完全に隙を突かれたレオナードは顔を赤らめ、照れくさそうに顔を覆っていた。
(コレは予想外)
思いもよらぬ可愛い一面にシャルルは、もっとこの人を知りたい…色んな表情が見たいと欲が出てきた。
太い首に手を回し、顔を近付ける……お互いの息がかかる。
その時──
「ちょ、押すな!」
「見えないんスよ」
「いい雰囲気じゃない?」
「しっ!気付かれますよ!」
「ねぇ!僕見えない!」
「坊主は見るな!」
言い合う声が扉の外から聞こえる。
「……何をしている?」
レオナードが扉を開けると、覗き見していたルイスらが雪崩込んできた。
「ヤベッ!逃げろ!」
いの一番に逃げ出したのはダグ一味。その後をリオネルが追いかけている。
「ん?」
残っていたのはルイスとラリウスだけだったが、ラリウスの頬が不自然なほど腫れている。雪崩込んだ時にぶつけたってこんなに腫れない。
「どうしたんですの!?」
驚きのあまりに、思わず問いかけたが「あはは」と苦笑いを浮かべるだけ。
「こいつの事は気にしなくていい」
「え?ですが…」
「俺に殴られただけだ」
「…………はわっ!?」
しれっと言うものだから聞き間違えかと思ってしまった。すると、レオナードが言いにくそうに頭を掻きながら口を開いた。
「君に…」
「私?」
「君に淫らな行為を強いたと聞いて……」
「ッ!!」
目を伏せながら言うレオナード。
それは嫉妬と言うものでしょうか!?とは聞ける雰囲気ではなかったが、これはもう肯定していると言って過言では無い。
愛おしくて仕方ない。言葉じゃとても言い表せない。
「まあ、在るべき場所に収まった感じでしょうか」
「ルイス…」
「レオナード様、うちのお転婆聖女を宜しくお願いいたします。返品は受け付けかねますのでご了承ください」
「承知した」
ルイスもルイスらしい祝いの言葉で祝福してくれている。……と思いたい。
日頃から賑やかな私の周りですが、これから更に賑やかになりそうです。それは、とても嬉しくて楽しみな事……
「あぁ、そう言えば言いそびれてしまった」
何か思い出したようにレオナードが呟いたかと思えば、耳元へ顔を近付けて
「愛してる」
そう呟いた。
生娘でなく、既に子を産んでいるリンファのもらい手など、癖のあるものしかいない。
そんな相手は特殊性癖の持ち主で、既に数人娶っているらしいが、どの妻も表に出てきた事がなく、実は世伽の際に殺されているのでは?と言う噂がある曰く付きの男らしい。
今、リンファは死ぬことも、逃げることも出来ずに絶望を感じているだろう。
いい気味。とは思はないが、少しはリオネルの気持ちを分かってくれればと、そう願った。
「珍しく物思いに耽ってますね」
「何です?ノックもなしに」
「しましたけど?」
相変わらず、主を主だと思っていないルイスがお茶を持って部屋に入って来た。
「ようやく落ち着きましたね」
「そうね」
ここ数日の慌ただしさが嘘のように平穏な日。
「あぁ、そう言えば、レオナード様が来られてますよ?」
「は?」
「なんでも貴女に用があるとかで」
「なんで入ってきた時に言わないんですの!?馬鹿なのですか!?」
呑気に出されたお茶を啜っている場合じゃないと、慌てて身支度を整えた。
「馬鹿とは失礼ですね」
ダダダダ……と勢いの良い足音が遠ざかるのを耳にしながら呟いた。
***
レオナードは礼拝堂で待っていると聞きいたシャルルは、髪が乱れるのも気にせず走っていた。
「レオナード様!」
勢いよく扉を開くと、そこには正装に身を包んだレオナードが粛々とした面持ちで立っていた。
ステンドグラスに日が当たり、レオナードの姿が輝いて見える。
「綺麗……」
絵になる光景にうっとりとしながら呟いた。
「こちらへ」
手を差し伸べるレオナードに引き寄せられる様に足が進む。
静まり返った礼拝堂にコツコツとヒールの音だけが響くが、シャルルの耳には自分の心臓の音が煩いほどに聞こえている。
そっとレオナードの手を取ると、シャルルの顔を見つめながら手にキスをしてくる。この時点で気絶してしまいそうだが、必死に意識を保っている状態。
その必死さはレオナードにも伝わってくるが、フッと頬を緩めただけでその手を離そうとはしない。
「シャルル」
名を呼びながら、その場に膝を着く。
ここまで来ればこの後の展開など、どんな鈍感な者でも察しはつく。
もう、心臓が口から飛び出して破裂しそう……
「俺は見ての通り感情が表に出にくいし、危険と隣り合わせで恨みを買う職に就いている。更には初婚で子持ちだ。普通なら門前払いされるような男だが……叶うのならば君と一緒になりたい」
「私と結婚してくれませんか?」その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れ出した。
そして、返事をするよりも早くレオナードに抱きついていた。
「うぇ……うぅ……」
嗚咽で言葉にならない。
嬉しい……もう、死んでもいい。そんな思いが溢れる。夢じゃないんだろうかとも思ってしまう。だが、その度に大きな手が頭を撫でて現実に引き戻してくれる。
「落ち着いたか?」
落ち着いた頃には、折角の正装も涙でビショビショ。慌ててハンカチを取り出そうとするが、その手を掴まれた。
「返事を聞かせてくれないか?」
今更感はあるが、こういう事はしっかり口にした方がいい。礼拝堂を選んだのもこの為だろう。
「……」
シャルルはキュッと拳を握り、自分の唇をレオナードの唇に重ねた。
「愛してます」
「──本当に君は……ッ!」
完全に隙を突かれたレオナードは顔を赤らめ、照れくさそうに顔を覆っていた。
(コレは予想外)
思いもよらぬ可愛い一面にシャルルは、もっとこの人を知りたい…色んな表情が見たいと欲が出てきた。
太い首に手を回し、顔を近付ける……お互いの息がかかる。
その時──
「ちょ、押すな!」
「見えないんスよ」
「いい雰囲気じゃない?」
「しっ!気付かれますよ!」
「ねぇ!僕見えない!」
「坊主は見るな!」
言い合う声が扉の外から聞こえる。
「……何をしている?」
レオナードが扉を開けると、覗き見していたルイスらが雪崩込んできた。
「ヤベッ!逃げろ!」
いの一番に逃げ出したのはダグ一味。その後をリオネルが追いかけている。
「ん?」
残っていたのはルイスとラリウスだけだったが、ラリウスの頬が不自然なほど腫れている。雪崩込んだ時にぶつけたってこんなに腫れない。
「どうしたんですの!?」
驚きのあまりに、思わず問いかけたが「あはは」と苦笑いを浮かべるだけ。
「こいつの事は気にしなくていい」
「え?ですが…」
「俺に殴られただけだ」
「…………はわっ!?」
しれっと言うものだから聞き間違えかと思ってしまった。すると、レオナードが言いにくそうに頭を掻きながら口を開いた。
「君に…」
「私?」
「君に淫らな行為を強いたと聞いて……」
「ッ!!」
目を伏せながら言うレオナード。
それは嫉妬と言うものでしょうか!?とは聞ける雰囲気ではなかったが、これはもう肯定していると言って過言では無い。
愛おしくて仕方ない。言葉じゃとても言い表せない。
「まあ、在るべき場所に収まった感じでしょうか」
「ルイス…」
「レオナード様、うちのお転婆聖女を宜しくお願いいたします。返品は受け付けかねますのでご了承ください」
「承知した」
ルイスもルイスらしい祝いの言葉で祝福してくれている。……と思いたい。
日頃から賑やかな私の周りですが、これから更に賑やかになりそうです。それは、とても嬉しくて楽しみな事……
「あぁ、そう言えば言いそびれてしまった」
何か思い出したようにレオナードが呟いたかと思えば、耳元へ顔を近付けて
「愛してる」
そう呟いた。
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