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衝突
ep.111
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「随分賑やかになるね、明日は」
『ごめん、勝手に予定決めちゃって…』
「いや、いいよ。俺はあとでゆっくり美愛を独り占めさせてもらうから」
思わず二つ返事で菜乃との約束をとりつけてしまったが、蒼ちゃんに確認すべきだっただろうか。
その場に彼がいたならすぐ確認できたのだが、入浴中を邪魔するほどではないかなと独断で判断してしまった。
表面上は怒っているようにはみえない。
『独り占めって…』
「癪だけど早坂さんには感謝だよ」
『え?』
「こんな早く引っ越して貰えるとは思ってなかったから。忙しいとか言いながら来月くらいになると思ってた」
『う……』
否定できない。
多分、こんな機会がなきゃそうしてただろう。
蒼ちゃんはそれを見抜いていたらしい。
強制的に急かされでもしなければ、私は物事をマイペースに進めてしまう。
「映画みようか」
『あ、うん』
予定通り、私達はホラー映画鑑賞会を楽しんだ。
不穏な音楽から映画は始まり、私は心を躍らせる。
身を寄せ合ったりして鑑賞することはなく、互いに目の前の映像に集中した。
何度か恐怖演出のシーンはあったが、私は怖がるどころか笑みが溢れてしまう。
びっくりしすぎて笑えてくるのだ。
だいぶ特殊なタイプだと我ながら思う。
「…終わったみたいだね」
『うん。あんま怖くなかったな』
「まぁね。ストーリーは面白かったけど」
だいたい一時間半くらいの映画鑑賞が終わり、エンドロールが目の前のテレビで流れた。
思ったより怖さはなく、その分ストーリーに引き込まれるいい映画だった。
恐怖演出がもう少しあったら文句なしの名作と言えただろう。
「美愛ってさぁ…」
『ん?』
「いつもホラーで笑うよね。怖いシーンで」
『まぁ…そうかも。
びっくりしすぎて笑っちゃうんだよね』
「その感覚、ズレてるよ」
『ほっといて』
変なのは重々承知だ。
女の子らしい反応でも出来たらいいのだが、そんなの出来るはずもない。
痛すぎる。
「…拗ねないの」
『拗ねてないって。子供じゃないんだから』
ぷい、と横を向いたからだろう。
蒼ちゃんは私が機嫌を損ねた思ったのか、子供をあやすように頭を撫でてきた。
「ほんと、美愛って飽きないな。面白くて可愛い」
『面白くて可愛い…?』
「うん」
喜んでいいのかよくわからない褒め言葉。
その言葉が一緒に並ぶことは中々のレアケースだと思う。
私は面白い、と言われるほど剽軽な性格はしてないと思うのだが。
『あれ…もうこんな時間…』
「寝る?」
『そうだね。蒼ちゃん、ベッドで寝ていいよ。私ソファーで寝るから』
「は?」
時刻は午前零時を過ぎていた。
明日も予定がぎっしり埋まっているので、あまり遅くまでは起きていられない。
私は蒼ちゃんにベッドを勧める。
『ごめん、勝手に予定決めちゃって…』
「いや、いいよ。俺はあとでゆっくり美愛を独り占めさせてもらうから」
思わず二つ返事で菜乃との約束をとりつけてしまったが、蒼ちゃんに確認すべきだっただろうか。
その場に彼がいたならすぐ確認できたのだが、入浴中を邪魔するほどではないかなと独断で判断してしまった。
表面上は怒っているようにはみえない。
『独り占めって…』
「癪だけど早坂さんには感謝だよ」
『え?』
「こんな早く引っ越して貰えるとは思ってなかったから。忙しいとか言いながら来月くらいになると思ってた」
『う……』
否定できない。
多分、こんな機会がなきゃそうしてただろう。
蒼ちゃんはそれを見抜いていたらしい。
強制的に急かされでもしなければ、私は物事をマイペースに進めてしまう。
「映画みようか」
『あ、うん』
予定通り、私達はホラー映画鑑賞会を楽しんだ。
不穏な音楽から映画は始まり、私は心を躍らせる。
身を寄せ合ったりして鑑賞することはなく、互いに目の前の映像に集中した。
何度か恐怖演出のシーンはあったが、私は怖がるどころか笑みが溢れてしまう。
びっくりしすぎて笑えてくるのだ。
だいぶ特殊なタイプだと我ながら思う。
「…終わったみたいだね」
『うん。あんま怖くなかったな』
「まぁね。ストーリーは面白かったけど」
だいたい一時間半くらいの映画鑑賞が終わり、エンドロールが目の前のテレビで流れた。
思ったより怖さはなく、その分ストーリーに引き込まれるいい映画だった。
恐怖演出がもう少しあったら文句なしの名作と言えただろう。
「美愛ってさぁ…」
『ん?』
「いつもホラーで笑うよね。怖いシーンで」
『まぁ…そうかも。
びっくりしすぎて笑っちゃうんだよね』
「その感覚、ズレてるよ」
『ほっといて』
変なのは重々承知だ。
女の子らしい反応でも出来たらいいのだが、そんなの出来るはずもない。
痛すぎる。
「…拗ねないの」
『拗ねてないって。子供じゃないんだから』
ぷい、と横を向いたからだろう。
蒼ちゃんは私が機嫌を損ねた思ったのか、子供をあやすように頭を撫でてきた。
「ほんと、美愛って飽きないな。面白くて可愛い」
『面白くて可愛い…?』
「うん」
喜んでいいのかよくわからない褒め言葉。
その言葉が一緒に並ぶことは中々のレアケースだと思う。
私は面白い、と言われるほど剽軽な性格はしてないと思うのだが。
『あれ…もうこんな時間…』
「寝る?」
『そうだね。蒼ちゃん、ベッドで寝ていいよ。私ソファーで寝るから』
「は?」
時刻は午前零時を過ぎていた。
明日も予定がぎっしり埋まっているので、あまり遅くまでは起きていられない。
私は蒼ちゃんにベッドを勧める。
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