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第2章 魔法の使える世界
第41話 平穏な時間?
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にゅるにゅる、すりすり……。
「んっ、あっ」
すりすり…… ぐにぐに……。
「んんっ…… はっ」
ふと、目を覚ます。
見慣れない天井。横を見ると美月さんが私の胸を、ぐにぐにすりすり、している。
「すいません。美月さん。何をなさっているんでしょうか?」
「玲己ちゃんが寝てしまったから、ちょっと気になって…… 見せてもらっているだけ」
「見せてもらっているって、触っていますよね」
「あーうん。自分の体は分かるんだけど、ほかの人はどうなのかなと気になってつい…… えへ」
「……えへって ……どこまで見たんですか?」
「えーと、じっくり全部。私も多分同じような感じだと思うけど、面白いよね」
「面白くありません。美月さんおかしいですよね?」
「なんで?」
「今だって、今も胸から手が離れていないし、うっうんっ。やめてください」
「えー、でも玲己ちゃん、反応しているじゃん」
「反応しているじゃん。じゃ、ありません。まだ乙女なんですからだめです」
「ぶー。つまんない」
「つまんないと言われても、あん。摘ままないでください」
「一司ならいいの?」
「えっ…… まだすぐには…… 心の準備が」
「うわっ、すごいわね。一司の名前出しただけなのに大洪水」
「やめろって…… 言っているでしょう」
思わず、蹴りを入れてしまった。
色々なものを見せてひっくり返っている美月さんを見て、自分と違うのかが私も気になり思わず凝視してしまった。
はっと我に返り、そそくさと体を洗って湯船に飛び込む。
ひっくり返っていた美月さんは、頭をぶつけたのか、後頭部をさすりながら起き上がり。
「ちょっと位。良いじゃない」
とか、ぶつぶつ言っているが放っておこう。
美月さんほどグラマーじゃないけれど、私だって健康的な体形で捨てたものじゃないはず。それに、きっともう少し成長するわよ。たぶん。美月さん…… ちょっとうらやましい。
すんごく変な人だけど。
「お先に上がります」
「えー。もっとゆっくりしなよ」
「いやです、なんか変にのぼせたし。じゃあ」
あわてて、更衣室に戻る。
今日買った、スケスケ上下セットを着て、パジャマを着る。
出口の所に透明ケースの冷蔵庫があり、中に牛乳とかコーヒー牛乳、スポーツドリンク、ビールが冷えている。ただ、目の前の壁に。飲むなら手は腰にそして一気に飲むべしと張り紙がある。
ジョッキも冷えていたので、ビールをもらい扇風機の当たる椅子に腰を掛けビールを飲む。火照った体にしみこむ……「あ゛あ゛っ、おいしい」
美月さんに変なことをされたせいで、火照っていた体が少し落ち着く。
そうしていると、美月さんはお風呂から上がって来ると、おもむろにバスタオルを首にかけそのまま冷蔵庫の500mlのビールをつかむ。プルトップを開け、腰に手をあてるとそのまま一気に飲んでいく。裸で首にバスタオル、肩幅に開いた足。腰に手をあて一気にビールをあおる…… おっさんがいる。美人でグラマーだけど…… 床に水滴がぽたぽた落ちている。
「ごふ! げほげほげほ……」
あっ、咽た(むせた)。
ちょっと、ヒューヒュー言っていたけど、再び飲みだす。
なんだか、漢(おとこ)だわ。
結局、飲み干して缶を脇のごみ箱に入れると、洗面所で顔を洗っている。けれど…… 椅子に座っている私からだと、高さ的に見せちゃいけないものが見えるの、さっき凝視したけれど。
「美月さん、裸でうろうろせずに服を着てください」
「えー、まだ暑いもの。汗出るし」
「そんなのだと、だらしなく見えるし、一司さんに嫌われませんか?」
「えーそうかなあ、見せられるとうれしいんじゃないの?」
「さっきから、行動がおっさんぽいです」
「えっ、結構体は自信があるんだけどなあ」
「ぐっ、体じゃなくて行動です」
ちょっとした言葉が突き刺さる。
「うちの親もこんなもんだけどなあ」
「それに、年頃の子たちもいるんでしょう。教育上よくないでしょう」
「やあねぇ、あの子たちには見せないわよ」
「あなたは、私たちと家族になるんじゃないの?」
「はい?」
「一司と付き合いたいって、宣言していたじゃない」
「それはそうですけれど……」
「だったら…… だからこそ、裸の付き合いよ」
「はあ……?」
「さあ。すべてをさらけ出すのは今よ!」
「あのー、言い訳しているだけですよね」
「えっ、そんなことないわよ」
ばつが悪くなったのか、汗が引いたのか、体をふいて服を着始める美月さん。
私は、少し思案をしたが、着替えとジョッキとビールを抱え、ダンジョンから出ていく。
一度2階に上がろうと思ったがやめて、リビングの方へ行く。やはり思った通り一司さんが図面とにらめっこしていた。
「お先に、頂きました」
「ああ、あの風呂。結構気持ちいいだろ」
「そうですね。大きいお風呂で、自分たちだけだと落ち着けますね?」
「『ね?』 何かあったのか?」
「はいまあ、美月さんがちょっと……」
「ああ、そうだな。慣れるまでは大変だ。俺でもまだ予測できない事をされるからな」
「やっぱり」
「そうだ事務所だが。こちらのは、玄関は脇に別の入り口を作るとして、さっきもちょっと言ったが、そちらの静岡側事務所。自分の生活範囲で考えて、物件にあたりを付けておいてくれ。賃料とかはこっちで出す」
「えっ、そんなの良いんですか?」
「静岡側。まだダンジョンの整理もできていないし、深度の深いのも多いらしい。またお願いしますと担当さんに言われたしなぁ。仕事で行くたびにホテルだと面倒くさい」
「それはそうですね。帰ったら物件探してみます」
「ああ頼んだ」
その時、背後から覗いている、怪しく光る一対の瞳があった……。
「んっ、あっ」
すりすり…… ぐにぐに……。
「んんっ…… はっ」
ふと、目を覚ます。
見慣れない天井。横を見ると美月さんが私の胸を、ぐにぐにすりすり、している。
「すいません。美月さん。何をなさっているんでしょうか?」
「玲己ちゃんが寝てしまったから、ちょっと気になって…… 見せてもらっているだけ」
「見せてもらっているって、触っていますよね」
「あーうん。自分の体は分かるんだけど、ほかの人はどうなのかなと気になってつい…… えへ」
「……えへって ……どこまで見たんですか?」
「えーと、じっくり全部。私も多分同じような感じだと思うけど、面白いよね」
「面白くありません。美月さんおかしいですよね?」
「なんで?」
「今だって、今も胸から手が離れていないし、うっうんっ。やめてください」
「えー、でも玲己ちゃん、反応しているじゃん」
「反応しているじゃん。じゃ、ありません。まだ乙女なんですからだめです」
「ぶー。つまんない」
「つまんないと言われても、あん。摘ままないでください」
「一司ならいいの?」
「えっ…… まだすぐには…… 心の準備が」
「うわっ、すごいわね。一司の名前出しただけなのに大洪水」
「やめろって…… 言っているでしょう」
思わず、蹴りを入れてしまった。
色々なものを見せてひっくり返っている美月さんを見て、自分と違うのかが私も気になり思わず凝視してしまった。
はっと我に返り、そそくさと体を洗って湯船に飛び込む。
ひっくり返っていた美月さんは、頭をぶつけたのか、後頭部をさすりながら起き上がり。
「ちょっと位。良いじゃない」
とか、ぶつぶつ言っているが放っておこう。
美月さんほどグラマーじゃないけれど、私だって健康的な体形で捨てたものじゃないはず。それに、きっともう少し成長するわよ。たぶん。美月さん…… ちょっとうらやましい。
すんごく変な人だけど。
「お先に上がります」
「えー。もっとゆっくりしなよ」
「いやです、なんか変にのぼせたし。じゃあ」
あわてて、更衣室に戻る。
今日買った、スケスケ上下セットを着て、パジャマを着る。
出口の所に透明ケースの冷蔵庫があり、中に牛乳とかコーヒー牛乳、スポーツドリンク、ビールが冷えている。ただ、目の前の壁に。飲むなら手は腰にそして一気に飲むべしと張り紙がある。
ジョッキも冷えていたので、ビールをもらい扇風機の当たる椅子に腰を掛けビールを飲む。火照った体にしみこむ……「あ゛あ゛っ、おいしい」
美月さんに変なことをされたせいで、火照っていた体が少し落ち着く。
そうしていると、美月さんはお風呂から上がって来ると、おもむろにバスタオルを首にかけそのまま冷蔵庫の500mlのビールをつかむ。プルトップを開け、腰に手をあてるとそのまま一気に飲んでいく。裸で首にバスタオル、肩幅に開いた足。腰に手をあて一気にビールをあおる…… おっさんがいる。美人でグラマーだけど…… 床に水滴がぽたぽた落ちている。
「ごふ! げほげほげほ……」
あっ、咽た(むせた)。
ちょっと、ヒューヒュー言っていたけど、再び飲みだす。
なんだか、漢(おとこ)だわ。
結局、飲み干して缶を脇のごみ箱に入れると、洗面所で顔を洗っている。けれど…… 椅子に座っている私からだと、高さ的に見せちゃいけないものが見えるの、さっき凝視したけれど。
「美月さん、裸でうろうろせずに服を着てください」
「えー、まだ暑いもの。汗出るし」
「そんなのだと、だらしなく見えるし、一司さんに嫌われませんか?」
「えーそうかなあ、見せられるとうれしいんじゃないの?」
「さっきから、行動がおっさんぽいです」
「えっ、結構体は自信があるんだけどなあ」
「ぐっ、体じゃなくて行動です」
ちょっとした言葉が突き刺さる。
「うちの親もこんなもんだけどなあ」
「それに、年頃の子たちもいるんでしょう。教育上よくないでしょう」
「やあねぇ、あの子たちには見せないわよ」
「あなたは、私たちと家族になるんじゃないの?」
「はい?」
「一司と付き合いたいって、宣言していたじゃない」
「それはそうですけれど……」
「だったら…… だからこそ、裸の付き合いよ」
「はあ……?」
「さあ。すべてをさらけ出すのは今よ!」
「あのー、言い訳しているだけですよね」
「えっ、そんなことないわよ」
ばつが悪くなったのか、汗が引いたのか、体をふいて服を着始める美月さん。
私は、少し思案をしたが、着替えとジョッキとビールを抱え、ダンジョンから出ていく。
一度2階に上がろうと思ったがやめて、リビングの方へ行く。やはり思った通り一司さんが図面とにらめっこしていた。
「お先に、頂きました」
「ああ、あの風呂。結構気持ちいいだろ」
「そうですね。大きいお風呂で、自分たちだけだと落ち着けますね?」
「『ね?』 何かあったのか?」
「はいまあ、美月さんがちょっと……」
「ああ、そうだな。慣れるまでは大変だ。俺でもまだ予測できない事をされるからな」
「やっぱり」
「そうだ事務所だが。こちらのは、玄関は脇に別の入り口を作るとして、さっきもちょっと言ったが、そちらの静岡側事務所。自分の生活範囲で考えて、物件にあたりを付けておいてくれ。賃料とかはこっちで出す」
「えっ、そんなの良いんですか?」
「静岡側。まだダンジョンの整理もできていないし、深度の深いのも多いらしい。またお願いしますと担当さんに言われたしなぁ。仕事で行くたびにホテルだと面倒くさい」
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