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第3章 本格的侵攻開始 か?
第21話 暴露は続くよどこまでも
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「じゃあやはり、詳しくは聞かんから。君に頼もう。そうすれば丸く収まるだろう? 」
ああやはり、そうなるか。
「実は今回な、ダンジョン関連総括管理という部署を立ち上げるので君に特別参与として参画してほしいのだ。それなりの権限も与えよう。それに魔道具の管理も国が行う。変な所に輸出されないように規制もできる。それに同一の機能の魔道具は30年くらい著作権を付けよう」
「特許じゃなくて著作権ですか?」
「材料が似通って機能が違うだけだろう。一種プログラムみたいなものだ。だから表現物として扱おうとしている」
「それはいいかもしれないですよね。実際特許を出そうとすると、明確に書けなくて困るんですよね」
「そうだろう」
と総理が、うんうんと頷いている。
「じゃあ契約書と辞令。特別国家公務員だから。それと勤務は裁量労働制にするからね。こことここにサインをして。あとこれに給与の振込口座書いて署名してね。ああ連絡をするから、会議には出てくれ。じゃあ頼んだよ。よかった、よかった。はっはっは」
と言って、総理は出て行ってしまった。
「……あれ? どうしてこうなった?」
部屋の中に残された、俺と木村さんは顔を見合わせる。
「帰るかい?」
木村さんがそういうので、書類をまとめて袋へ入れる。
そのまま、ゲートを開き家へと帰った。
木村さん? 知らない。
家に帰って、美月が居たので説明する。
「あの後、結局公務員にされた」
と言って辞令を見せる。
「あらまあ、大変ねえ」
と言って他人事で笑っていた。
そう言えば、こいつがばらしたせいなのに。
そう思うと、ムカッと来て、捕まえて10回ほど尻たたきした。だが、変な声を出して喜ぶものだから、奥の部屋から皆が顔を出して見られた。神地さん以外はすぐ顔をひっこめた。指をくわえて見ていてもしないよ。おまえ実家に帰ったんじゃないのか? 親が悲しむぞ。
「ねえねえ、美月お姉ちゃん叱られていたね。なにしたんだろう?」
壮二が聞いて来るけれど、あれは叱られていたの?
お尻は叩かれていたけれど、よだれ垂らしてうれしそうな顔していたわよね。
すぐ横で、顔を廊下に出してお尻を振っている神地さんも。従業員のはずなんだけれど、ずっと家にいるし、訳が分からない。一緒にお風呂に入るって言っていたのに、男湯と女湯を分けちゃうし、ふんだ。一司さんのばか。
真魚姉ちゃんの機嫌が悪い。この前、突然お風呂が増えてからずっとだ…… 。
お年玉貰ってちょっと機嫌が良かったんだけどな。皆の言う通りお年頃っていうものなんだろうか。
そんなこんなでバタバタと、色々な事があり、大学の始まる神地さんも家へゲートで送って行った。帰ってきて、家で意識を広げ、世界中の秘密を収集していると、不思議なことに気が付いた。思念は言葉が分からなくても理解ができる。
スマホが、ぶるぶるとしたので、通信アプリをみる。
日本のお友達。総理大臣というIDからだ。『忘れていたが、今日15時から会議があるからよろしく。連絡の不備は不問としてくれ』と言う通知が来ていた。
今は、13時40分、公共交通機関では絶対無理。と言うことは、ゲートで来いということだよな。と賢い俺は理解する。
フレイヤとフェンも連れて行こう。
総理の思惑に乗るのもあれだから、白いふんどしで背中に十字架、月桂樹の冠でもかぶってコスして行こうか。
普通に俺が嫌だな。この前買ったスパイクのスタッズ使って、世紀末ファッションもいいかもしれんな。
いやここは角か?
ハロウィン コスように美月が買った、悪魔の角カチューシャがこの辺りに有った。似合わんな。
没だ。
黒スーツにロングのコート。犬と猫のアクセサリーがぶら下がった手袋には、銀糸で六芒星まで刺繍されている。なんで、こんな物があるんだ?
ひとまず落ち着こう。
大体、会議があるって何の会議だよ。ふざけやがって。
ソファーで落ち着いて、目が覚めると14時50分?うん?
やべえ、落ち着きすぎて寝た。
〈フレイヤ、フェンどこだ?〉
〈にゃ〉
ソファーに這い上がって来たフレイヤを、左手で首の後ろをつかむ。右手で足元に寝ていたフェンを小脇に抱える。そして、俺は会場へゲートを開く。つなぐ前に、向こうの情報を確認したら変に人が多かったが、仕方が無い。人の居ない隙間へとつなぎ一気に飛び出る。
移動をすると、なぜか、眼前にはマスコミ各社が陣取り、左斜め前には総理が何かをしゃべっている。
そこに突然現れた、怪しい俺。
黒スーツにブラックタイ、黒のロングコートに黒革の手袋の甲には銀糸の六芒星。
そして左手には黒猫の首筋をつかみ、右の小脇に白い犬を抱えた、あやしい? おかしい奴。
俺を見て、一気にSPが動こうとしたが、総理が会場の変化に気が付き、振り返る。
フレイヤは伸び切って腹を見せた状態だ。
笑うしかない。
「総理。ここは何です?」
俺は顔を動かすことなく、総理に問う。
「ああ、ダンジョン総括管理局の発表会場だ。先日は部という話だったが、色々突っ込んで大きな規模になっちゃってね。それでは、少し早いが局の参与、実務の管理官をお願いすることになった神崎一司(かんざき一司)君を紹介する。さあ神崎君一言頼むよ」
頭の中で、そんなことは一言も聞いていない。と思いながら、ふとひらめく。でも言っていいのかこれ?
バシャバシャと、フラッシュがたかれる会場、壇上にはニコニコ顔の総理。その脇には左手には猫をぶら下げ、右手には犬を抱えた、真っ黒な怪しい男。
それなら言うことは一つ。
「えーみなさん、初めまして、神崎一司です。総理の言った役職については、私は聞いていませんでしたが」
会場から、くすくすと笑いが起こる。
「地球は今、異世界からの侵略を受けています。その段階の一つとして、ダンジョンが作られ魔素がばらまかれています」
その瞬間、会場は静かになった……。
ああやはり、そうなるか。
「実は今回な、ダンジョン関連総括管理という部署を立ち上げるので君に特別参与として参画してほしいのだ。それなりの権限も与えよう。それに魔道具の管理も国が行う。変な所に輸出されないように規制もできる。それに同一の機能の魔道具は30年くらい著作権を付けよう」
「特許じゃなくて著作権ですか?」
「材料が似通って機能が違うだけだろう。一種プログラムみたいなものだ。だから表現物として扱おうとしている」
「それはいいかもしれないですよね。実際特許を出そうとすると、明確に書けなくて困るんですよね」
「そうだろう」
と総理が、うんうんと頷いている。
「じゃあ契約書と辞令。特別国家公務員だから。それと勤務は裁量労働制にするからね。こことここにサインをして。あとこれに給与の振込口座書いて署名してね。ああ連絡をするから、会議には出てくれ。じゃあ頼んだよ。よかった、よかった。はっはっは」
と言って、総理は出て行ってしまった。
「……あれ? どうしてこうなった?」
部屋の中に残された、俺と木村さんは顔を見合わせる。
「帰るかい?」
木村さんがそういうので、書類をまとめて袋へ入れる。
そのまま、ゲートを開き家へと帰った。
木村さん? 知らない。
家に帰って、美月が居たので説明する。
「あの後、結局公務員にされた」
と言って辞令を見せる。
「あらまあ、大変ねえ」
と言って他人事で笑っていた。
そう言えば、こいつがばらしたせいなのに。
そう思うと、ムカッと来て、捕まえて10回ほど尻たたきした。だが、変な声を出して喜ぶものだから、奥の部屋から皆が顔を出して見られた。神地さん以外はすぐ顔をひっこめた。指をくわえて見ていてもしないよ。おまえ実家に帰ったんじゃないのか? 親が悲しむぞ。
「ねえねえ、美月お姉ちゃん叱られていたね。なにしたんだろう?」
壮二が聞いて来るけれど、あれは叱られていたの?
お尻は叩かれていたけれど、よだれ垂らしてうれしそうな顔していたわよね。
すぐ横で、顔を廊下に出してお尻を振っている神地さんも。従業員のはずなんだけれど、ずっと家にいるし、訳が分からない。一緒にお風呂に入るって言っていたのに、男湯と女湯を分けちゃうし、ふんだ。一司さんのばか。
真魚姉ちゃんの機嫌が悪い。この前、突然お風呂が増えてからずっとだ…… 。
お年玉貰ってちょっと機嫌が良かったんだけどな。皆の言う通りお年頃っていうものなんだろうか。
そんなこんなでバタバタと、色々な事があり、大学の始まる神地さんも家へゲートで送って行った。帰ってきて、家で意識を広げ、世界中の秘密を収集していると、不思議なことに気が付いた。思念は言葉が分からなくても理解ができる。
スマホが、ぶるぶるとしたので、通信アプリをみる。
日本のお友達。総理大臣というIDからだ。『忘れていたが、今日15時から会議があるからよろしく。連絡の不備は不問としてくれ』と言う通知が来ていた。
今は、13時40分、公共交通機関では絶対無理。と言うことは、ゲートで来いということだよな。と賢い俺は理解する。
フレイヤとフェンも連れて行こう。
総理の思惑に乗るのもあれだから、白いふんどしで背中に十字架、月桂樹の冠でもかぶってコスして行こうか。
普通に俺が嫌だな。この前買ったスパイクのスタッズ使って、世紀末ファッションもいいかもしれんな。
いやここは角か?
ハロウィン コスように美月が買った、悪魔の角カチューシャがこの辺りに有った。似合わんな。
没だ。
黒スーツにロングのコート。犬と猫のアクセサリーがぶら下がった手袋には、銀糸で六芒星まで刺繍されている。なんで、こんな物があるんだ?
ひとまず落ち着こう。
大体、会議があるって何の会議だよ。ふざけやがって。
ソファーで落ち着いて、目が覚めると14時50分?うん?
やべえ、落ち着きすぎて寝た。
〈フレイヤ、フェンどこだ?〉
〈にゃ〉
ソファーに這い上がって来たフレイヤを、左手で首の後ろをつかむ。右手で足元に寝ていたフェンを小脇に抱える。そして、俺は会場へゲートを開く。つなぐ前に、向こうの情報を確認したら変に人が多かったが、仕方が無い。人の居ない隙間へとつなぎ一気に飛び出る。
移動をすると、なぜか、眼前にはマスコミ各社が陣取り、左斜め前には総理が何かをしゃべっている。
そこに突然現れた、怪しい俺。
黒スーツにブラックタイ、黒のロングコートに黒革の手袋の甲には銀糸の六芒星。
そして左手には黒猫の首筋をつかみ、右の小脇に白い犬を抱えた、あやしい? おかしい奴。
俺を見て、一気にSPが動こうとしたが、総理が会場の変化に気が付き、振り返る。
フレイヤは伸び切って腹を見せた状態だ。
笑うしかない。
「総理。ここは何です?」
俺は顔を動かすことなく、総理に問う。
「ああ、ダンジョン総括管理局の発表会場だ。先日は部という話だったが、色々突っ込んで大きな規模になっちゃってね。それでは、少し早いが局の参与、実務の管理官をお願いすることになった神崎一司(かんざき一司)君を紹介する。さあ神崎君一言頼むよ」
頭の中で、そんなことは一言も聞いていない。と思いながら、ふとひらめく。でも言っていいのかこれ?
バシャバシャと、フラッシュがたかれる会場、壇上にはニコニコ顔の総理。その脇には左手には猫をぶら下げ、右手には犬を抱えた、真っ黒な怪しい男。
それなら言うことは一つ。
「えーみなさん、初めまして、神崎一司です。総理の言った役職については、私は聞いていませんでしたが」
会場から、くすくすと笑いが起こる。
「地球は今、異世界からの侵略を受けています。その段階の一つとして、ダンジョンが作られ魔素がばらまかれています」
その瞬間、会場は静かになった……。
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