勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第3章 本格的侵攻開始   か?

第26話 悪夢の日

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 おれは、神崎一司(かんざきかずし)なぜか俺は、バイクに乗り峠を走っていた。

  バイクはなぜかヤ〇ハのR〇250RR。皮つなぎを着て、フルフェイスのケニーレプリカのヘルメット。
 ブーツと皮手袋。完全装備だ。

 18インチのRZは、コーナーへのターンインで、必ずきっかけを与えてあげないと曲がり始めない。ブレーキングをしながら、スロットルをあおりシフトダウン。
 セパレートハンドルをひねるようにコーナーとは逆に軽く当てながら、内側の膝を斜め前に押し出すように外側のステップを踏みつける。
 体ごとフロント側に入れてハングオンへ移行する。
 外足で荷重を強め、スロットルとバイクの角度で、リヤタイヤの滑りをコントロールしながらクリッピングへ向かう。

 コーナーの先。睨みつける路面には、なぜか鉄板が敷いてあり、そのまま滑りこけ、対向のトラックに突っ込み死んでしまった。

 次に目を覚ますと、異世界に召喚されたが、フルフェイスと皮つなぎの格好に驚いた神官や兵たちに槍で攻撃をされて首を切られた。

 畜生。「いやだ」と答えるつもりだったのに、魔王退治を懇願される前に俺の首を切られた。苦しい、息ができない……。
 また目が覚める。

 うん? 俺の首の上と腹の上に、美月の立派な足が乗っている。

 見ると、本人は横になって寝ているものだから、ベッドから頭だけが落ちて苦しそうだ。俺は起き上がり、美月をまっすぐに寝かせ直す。

 大汗をかいていたから、風呂場へ向かう。
 服を脱ぎ棄て、浴室のドアを開ける。するとなぜか、浴室に目を大きく見開いた真魚が立っていた。

 うんまあ、最近ちゃんと食べているし、健康そうで何よりだ。

「ごめんなさい。この時間だと、誰も入っていないからいいかと思って」
「なんで、男湯なんだ?」
「女湯だと美月さんが来た時に、色々と揉まれたりするので」
「神地さんも言っていたな。皆が入る時間は、あいつを何処かに隔離しておくか」
 と言いながら、風呂場へ入り、かけ湯で頭からお湯をかぶる。そのまま風呂へ浸かって座る。

「冷えちゃったので、横に入っていいですか?」
「ああいいぞ」

 出るタイミングじゃなかったのか? 横に真魚が、入って来る。
「へへっ。一緒に入っちゃった」
 何か、ぼそぼそ言っているが、
「あんまり、長湯するとのぼせるぞ」

「ねえ、一司さん。私の体ってどうですか?」
 顔は俺の方を向くでもなく、奥の無味乾燥(むみかんそう)な茶色の壁を向いたまま問いかけをしてきた。
「どうって?」
「いや、おかしかったりしません? それとか魅力があるとか……」
「まあ家に来た時よりは、栄養状態がよくなっているだろうし、中学生ならそれで普通位じゃないか。他の中学生の裸見る事なんか無いから、こうだという比較はできないけどな」
「そうですか、魅力的じゃないですよね」
「言っちゃあ悪いが、まだ子供だ。まだまだ、これから成長すれば体つきもきっと変わるさ」

 昔何かで読んだ情報を、引っ張り出す。
「生物的には、出るところが出て、ウエストが締まると完成らしいぞ。ホルモンバランスが重要らしいから、よく食べて運動して寝ることだな」
「そうですよね。頑張ります」

「ああ。よくわからんが、がんばれ」
「先に、出ますね」
「ああ、風呂から出たら、きちんと水分補給をしろよ」
「はーい」

 思春期の子供は、色々と、悩むんだな。
 壮二とも、話をしてみるかな。いや、あの年の頃は、女の子の方がおませさんだよな。男は高校に入るころか?


 少しして、風呂から出て俺も悩む。
 今、時間は何時だ。
 ビール飲むとまずいか? 葛藤が…… 長時間…… 5秒ほど悩んで500mlの缶をプシュッと開ける。
 まあいいや。明日は、午前中寝よう。


 そう思っていたのに、朝から、通信アプリの受信音で目が覚める。
 なんだ?『総理』? タップして内容を見ると、『お願い』の文字とリンクがあり『年度末までに完了してね』の注釈。

 追伸『株式会社 特別指定外来種対策会社』への依頼だから、料金は払います。地図データの赤印を消してくださいね。お・ね・が・い。

 なんだ? このふざけた依頼は? ダンジョンの消去依頼して来たのか? リンク先をクリックすると、簡単なテキストベースのページがあり、ダンジョン名とこれは座標か?テキストと言うことはcsvにでもして、いや区切りがセミコロンだからsylkか、これを地図で…… じゃなくてKMLファイルに変換後、地図へ挿入かよ。

 どこかに、マクロでもあるだろう。

 うん? 赤印を消せ? 位置座標って(緯度、経度、標高)か? いや標高はないようだから、ポイント数が多いということだよな…… これを全部。年度末までに消せだと…… 地図にデータを挿入すると、そこには、真っ赤に染まる日本地図があった。

 そうか、管理できないダンジョンは、消してしまうという腹か。
 きっと新年度に言うんだな。国としては、きちっと管理をしています。ドヤ。という感じで。

 絶対、この前の意趣返しだな。

 仕方が無い。美月は魔道具の配達専門員で、俺とフェンとフレイヤだな。漏れたときが怖いけど、いざとなったら、フレイヤの階層越えの神言いっぱーつで済まそう。

 今、北は、雪があるから南から行くか。北海道って、いつまで雪があるんだったっけ?

 ゲートを多分共用できるだろうけど…… いや殲滅スピードを考えれば俺がした方が早い。

 覚悟を決めて、沖縄から行こう。
 おれは、色々あきらめてゲートに沈む。
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