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第3章 本格的侵攻開始 か?
第27話 観光?何それおいしいの?
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やってまいりました。
日本縦断。ダンジョンつぶしの旅第1弾。
とりあえず、今回は沖縄のさらに端っこ、与那国島からスタートぉ。
と、のっけから変なテンションで、やって来た。
1月なのに少し涼しい程度。
「なんで、こんな小さな島に、赤点が2つもあるんだよ」
ぼやきながら、目の前のダンジョンをじっと見る。海側の崖の人ひとりが通れる小さな穴。入り口に手をつくが、システムにアクセスできない。
ダンジョンの感じはするから、もう少し中か…… ここに入るのか…… 周りにはフナムシがうぞうぞしている。こいつら、なんで逃げないんだよ。
「ちくしょう、噛まれた」
手をついたら、近くにいたのかフナムシに噛まれた。
別に痛くもかゆくもないが、気持ち悪い。噛まれた感覚はあるんだよ。
「ダンジョンは、どこからだよ。フェンもういい。ここら辺凍らせろ」
一気に、周辺が凍り付く。
中へ何とか入り、ちょっと進むと雰囲気が変わった。
「ここからか」
壁に手をつくと、システムにアクセス。
「20階レベルだけど、普通のモンスターが居ないな。イクチとかボスはウロボロス? 大物じゃないのか?」
蛇穴だなあ。
〈先生お願いいたします〉
〈うむ〉「にゃ」
必殺、階層越えの神言落とし。鵯越の逆落としみたいな語呂だな。
このまえ、美月がやってと喚いていた奴だな。
……普通は一ノ谷の戦いだろう。なんで48手の方に行くんだ…… 美月に毒されてきたか。
そういっている間に、魔石と管理クリスタルが這い出して来た。
閉じたし次。
こんどは、森の中。ぽっかり口を開けたいつものダンジョン。
いつものように、アクセス……。
「ここも、蛇がメインだ。先生出番です」
〈うむ〉「にゃ」
とまあ、ダンジョンを閉じてやって来ました、沖縄本島。
ここまでで、すでに13個のダンジョンをつぶして来た。
本島では6つもある、サクサク行こう。
グラス作成体験? 玉泉洞、ガンガラーの谷、万座毛(まんざもう)、美ら海水族館、古宇利島。ポコポコとダンジョンができていたのでつぶしていく。
今度みんなで来よう。
ガンガラーの谷は、ガンプラーの谷に見えてモデラーの聖地かと思ったよ。
しかし、天気が悪いと、沖縄でも普通に海がグレーなんだな。知らなかった。
また島巡り、なぜか蛇のモンスターが多い。中に入りたくないから、必然的に階層越えの神言落としに頼ることになる。うーんつまらん。
屋久島まで来て日が暮れてきた。このダンジョン、木のうろに口が開いている。
システムにアクセスすると、ヌビアの木、トレント、そしてアラクネーたちが湧いているようだ。
「うん、やっぱり先生、出番です」
ダンジョンはフレイヤに任せて、周りに対してモンスターを検索する。
このダンジョン、どう見ても人の手が入っていない。
すると、この周辺の木のいくつかはトレントだ、それにアラクネー達が23匹? 周辺にいる。
伐採じゃないから大丈夫だよな、と切り飛ばす。
ダンジョンの魔石と管理クリスタルを回収すると、アラクネー達が居る所に飛ぶ。
なんだこいつら、小さいのが混ざっている。
繁殖したのか?
〈なあ先生。こいつら繁殖したんだろうか?〉
〈増殖系の種族スキルでもあるのかにゃ。これから魔素が増えると面倒なことになりそうにゃ〉
「じゃあ」
〈切って増えると面倒だから私がやるにゃ、死ね〉
「そうか、増え方が分からないから下手に切ると面倒なのか? プラナリアみたいなモンスターが居ると厄介そうだな」
〈その場合、美月か私だにゃ。もっと敬え〉
と手を出すにゃんこ。そっと、中型魔石を渡す。
もう少しで、九州に入れる。
週末に、みんなで来てもいいかもな。
あと、沖縄はグレーの海しか見ていないから、もう一度行こう。
今日のお仕事はこれまで。とゲートに潜る。
家に帰って、今日の話をしたら、真魚や壮二の目がキラキラしていた。
今まできっと、旅行になんか行ってないんだろう。
ひょっとすると、小学校の修学旅行も、行っていないんじゃないか? あのおやじならありそうだな。
「じゃあ土日に行くか」
「「うん」」
珍しく、壮二が意思表示をしたな。良いことだ。
こいつはうちに来ても、顔色を窺ってあまり自分がしたいことを言ってこない。そういう引っ込み思案な性格なのか、生活のせいで変わったのか、俺にはわからん。馴染んで来てくれたのならば嬉しいことだ。
「あっ社長。明日、友達が来ていいかって言っていました」
「何時頃だ?」
「5時過ぎ、でしょうか?」
「まあ、お前の彼女候補だ。接待しよう」
「いや、まだ全然。そんな関係じゃないですよ」
そう言いながら、顔はテレテレしている。
「ふ~ん。明日聞いてみよ」
「ちょ、やめてくださいよ」
「なんのお話?」
「明日こいつの彼女が、遊びに来るんだってよ」
「へーえ」
やばい、美月さんの目が光った。絶対ろくなことにならない。
明日それとなく、注意しておこう。
「そう言えば。さっきみんなと話をしていたんだが、週末遊びに行くか? 沖縄と九州どっちがいい?」
「うーん、どうしよう。でも沖縄なら泳げる時期の方がいいわよね。九州にしよう」
「まあ俺も九州なら、その辺りでダンジョンつぶしができそうだな。じゃあ、週末は九州だ」
その晩、地図データを見て、俺は引きつった。一県に6~7個の赤丸が付いている。
年度末までに間に合うのかこれ?
年度末まで、あと80日……。諸行無常 ( しょぎょうむじょう )。時は無常に刻まれていく。
日本縦断。ダンジョンつぶしの旅第1弾。
とりあえず、今回は沖縄のさらに端っこ、与那国島からスタートぉ。
と、のっけから変なテンションで、やって来た。
1月なのに少し涼しい程度。
「なんで、こんな小さな島に、赤点が2つもあるんだよ」
ぼやきながら、目の前のダンジョンをじっと見る。海側の崖の人ひとりが通れる小さな穴。入り口に手をつくが、システムにアクセスできない。
ダンジョンの感じはするから、もう少し中か…… ここに入るのか…… 周りにはフナムシがうぞうぞしている。こいつら、なんで逃げないんだよ。
「ちくしょう、噛まれた」
手をついたら、近くにいたのかフナムシに噛まれた。
別に痛くもかゆくもないが、気持ち悪い。噛まれた感覚はあるんだよ。
「ダンジョンは、どこからだよ。フェンもういい。ここら辺凍らせろ」
一気に、周辺が凍り付く。
中へ何とか入り、ちょっと進むと雰囲気が変わった。
「ここからか」
壁に手をつくと、システムにアクセス。
「20階レベルだけど、普通のモンスターが居ないな。イクチとかボスはウロボロス? 大物じゃないのか?」
蛇穴だなあ。
〈先生お願いいたします〉
〈うむ〉「にゃ」
必殺、階層越えの神言落とし。鵯越の逆落としみたいな語呂だな。
このまえ、美月がやってと喚いていた奴だな。
……普通は一ノ谷の戦いだろう。なんで48手の方に行くんだ…… 美月に毒されてきたか。
そういっている間に、魔石と管理クリスタルが這い出して来た。
閉じたし次。
こんどは、森の中。ぽっかり口を開けたいつものダンジョン。
いつものように、アクセス……。
「ここも、蛇がメインだ。先生出番です」
〈うむ〉「にゃ」
とまあ、ダンジョンを閉じてやって来ました、沖縄本島。
ここまでで、すでに13個のダンジョンをつぶして来た。
本島では6つもある、サクサク行こう。
グラス作成体験? 玉泉洞、ガンガラーの谷、万座毛(まんざもう)、美ら海水族館、古宇利島。ポコポコとダンジョンができていたのでつぶしていく。
今度みんなで来よう。
ガンガラーの谷は、ガンプラーの谷に見えてモデラーの聖地かと思ったよ。
しかし、天気が悪いと、沖縄でも普通に海がグレーなんだな。知らなかった。
また島巡り、なぜか蛇のモンスターが多い。中に入りたくないから、必然的に階層越えの神言落としに頼ることになる。うーんつまらん。
屋久島まで来て日が暮れてきた。このダンジョン、木のうろに口が開いている。
システムにアクセスすると、ヌビアの木、トレント、そしてアラクネーたちが湧いているようだ。
「うん、やっぱり先生、出番です」
ダンジョンはフレイヤに任せて、周りに対してモンスターを検索する。
このダンジョン、どう見ても人の手が入っていない。
すると、この周辺の木のいくつかはトレントだ、それにアラクネー達が23匹? 周辺にいる。
伐採じゃないから大丈夫だよな、と切り飛ばす。
ダンジョンの魔石と管理クリスタルを回収すると、アラクネー達が居る所に飛ぶ。
なんだこいつら、小さいのが混ざっている。
繁殖したのか?
〈なあ先生。こいつら繁殖したんだろうか?〉
〈増殖系の種族スキルでもあるのかにゃ。これから魔素が増えると面倒なことになりそうにゃ〉
「じゃあ」
〈切って増えると面倒だから私がやるにゃ、死ね〉
「そうか、増え方が分からないから下手に切ると面倒なのか? プラナリアみたいなモンスターが居ると厄介そうだな」
〈その場合、美月か私だにゃ。もっと敬え〉
と手を出すにゃんこ。そっと、中型魔石を渡す。
もう少しで、九州に入れる。
週末に、みんなで来てもいいかもな。
あと、沖縄はグレーの海しか見ていないから、もう一度行こう。
今日のお仕事はこれまで。とゲートに潜る。
家に帰って、今日の話をしたら、真魚や壮二の目がキラキラしていた。
今まできっと、旅行になんか行ってないんだろう。
ひょっとすると、小学校の修学旅行も、行っていないんじゃないか? あのおやじならありそうだな。
「じゃあ土日に行くか」
「「うん」」
珍しく、壮二が意思表示をしたな。良いことだ。
こいつはうちに来ても、顔色を窺ってあまり自分がしたいことを言ってこない。そういう引っ込み思案な性格なのか、生活のせいで変わったのか、俺にはわからん。馴染んで来てくれたのならば嬉しいことだ。
「あっ社長。明日、友達が来ていいかって言っていました」
「何時頃だ?」
「5時過ぎ、でしょうか?」
「まあ、お前の彼女候補だ。接待しよう」
「いや、まだ全然。そんな関係じゃないですよ」
そう言いながら、顔はテレテレしている。
「ふ~ん。明日聞いてみよ」
「ちょ、やめてくださいよ」
「なんのお話?」
「明日こいつの彼女が、遊びに来るんだってよ」
「へーえ」
やばい、美月さんの目が光った。絶対ろくなことにならない。
明日それとなく、注意しておこう。
「そう言えば。さっきみんなと話をしていたんだが、週末遊びに行くか? 沖縄と九州どっちがいい?」
「うーん、どうしよう。でも沖縄なら泳げる時期の方がいいわよね。九州にしよう」
「まあ俺も九州なら、その辺りでダンジョンつぶしができそうだな。じゃあ、週末は九州だ」
その晩、地図データを見て、俺は引きつった。一県に6~7個の赤丸が付いている。
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